DokiDoki第44話

 クリスマス話でした。
 本来なら来週やるべきところを一週間前倒しにした、という事は、次回が最終決戦の導入部になる、という事なのでしょう。
 それを考えると、最後の日常話だった可能性があります。
 題名には「マナ」が入っていましたが、六花がメインの話でした。
 そこにマナ、さらにはレジーナを加えての「三角関係」描写が印象に残りました。

 冒頭、レジーナとベールの会話から始まります。
 普段は、ジコチュートリオを見下した言動をとるレジーナですが、今日はそのような言い回しはなく、普通に作戦について紹介していました。
 その作戦は、「プリキュアを扇子にたとえると、マナが要になるから、彼女を引き離せば勝てる」というものでした。
 その命を受けたイーラとマーモが変装して「ぶたのしっぽ」に現れます。そして、クリスマスイブの日に「キングオブ生徒会長」なる弁論大会があるから参加しないか、と持ちかけました。
 イーラはともかく、マーモはとうてい中学生には見えませんでした。いずれにせよ、二人の変装と奇妙な会話は楽しめました。
 また、マナをおびきよせるネタに「生徒会長の頂点を決める弁論大会」を使った、というのも興味深いものでした。
 かつて、マナがレジーナに「自分の夢」を話した事があり、それを覚えていたレジーナが作戦に使ったのかも、などと思いました。
 マナは皆とクリスマスイベントに行けない事を気にします。しかし、六花をはじめ、皆は「マナの夢」を応援するという立場から、弁論大会への参加を勧めていました。

 帰宅後、ラケルは六花に、マナとクリスマスを過ごせなくて寂しくないか?と尋ねます。
 すると、六花は、これから成長していけば、お互いの夢の事もあり、いつまでも一緒にいるわけにはいかない、と答えました。
 4歳の時からずっとマナと一緒だった六花ですが、「マナと一緒でない将来」を見据えているようでした。
 これが、以前から思っていた事だったのか、プリキュアになったり、真琴やレジーナに会右葉になった結果、そのような考えを持つようになったのか、気になりました。
 あと、相変わらずカエルグッズが豊富かつ、扉に視力検査表がはってあった六花の部屋の描写も印象に残りました。

 翌日、不在時の申し送りの打ち合わせを二人でしていました。そして、マナが六花に「クリスマスにわたしがいなくて寂しくない?」と尋ねます。
 六花は、間髪入れずに「全然」と答え、マナはちょっとがっくりします。
 それに対し、六花は「マナにキングオブ生徒会長になってほしいの。そのためなら、離れ離れでも頑張っちゃう!」と答えました。

 そして、マナがイーラとマーモに連れられて「キングオブ生徒会長選出会場」に行きました。
 そんななか、マナ不在の生徒会室では、六花と十条、そしてなぜか真琴が来て、生徒会の業務をやっていました。
 皆、それぞれノートパソコンで作業しています。これまで、生徒会描写でノートパソコンが出てくることはありませんでした。たまたまだったのか、それとも六花が仕切る事になったために導入されたのか、ちょっと気になりました。
 それはともかく、六花は作業中も、マナのスピーチの事を心配していました。それを見た真琴に、「離れていても、六花の頭のなかはマナで一杯ね」と言われ、顔を赤らめていました。

 一方、マナはイーラとマーモに古びて廃棄された体育館に連れられます。そこには、レジーナとベールが待っており、マナを「魔法の檻」に閉じ込めてしまいました。
 体育館に入った時点で罠だと分かるわけですが、舞台上にはレジーナが書いたと思われる子供の字で「キングオブ生徒会長・・・」と書かれていました。
 もちろん、こんな「看板」をわざわざ作る必要などありません。このあたりも、レジーナなりの「気遣い」があったのだろうか、と思いました。

 生徒会の方ですが、マナ不在という事もあり、いろいろトラブルが発生します。そのため、六花とちょっとしたパニック状態になってしまいました。
 しかしながら、マナはそれを見越して、アドバイスや差し入れを、「vマナ メモ」という伝言付きで用意していました。
 さらには、やり忘れた作業に対するお詫び兼依頼もありました。そこだけ、伝言の宛先は「六花さまぁ」になっており、文末には「愛してる」と書き添えられていました。
 困ったマナがこのような言葉づかいで六花に賴る、というのは何度かありました。これも、二人の長年の習慣なのだろうな、と思いました。
 それを読んだ六花は、妖精たちに「嬉しそうな表情をしている」と言われながら、マナのアドバイス通り深呼吸をして気分を落ち着けます。そして、心の中で、「マナ、わたしも、愛してるよ」とマナに語りかけていました。

 生徒会の仕事が片付いた六花は、皆と街でクリスマスイベントを楽しみます。ダビィだけは人間の姿になっていました。
 マネージャー業をやっている時を除けば、他の三人にあわせて妖精の姿で行動しているだけに、珍しい組み合わせになりました。これは、人出の多い所で、真琴に何かあった時の事を考えての「変身」なのだろうか、と思いました。
 なお、普段このような場に行くときは帽子と眼鏡で変装している真琴ですが、今日は素顔でした。
 生徒会活動にのんびり参加している事を含め、芸能活動が上手く言ってないのでは、とちょっと心配してしましました。
 それはともかく、六花はUFOキャッチャーでカエルのヌイグルミを取ろうとしますが失敗します。
 「こんな時、マナなら絶対取ってくれるのに」と悔しがる六花ですが、その時、心のなかに「大丈夫、六花ならできる」というマナの声が聞こえます。
 それに元気づけられ、今度は無事にカエル捕獲に成功します。喜んだ六花は、思わず「やった、取れたよマナ」と大声を出してしまい、皆に驚かれていました。

 その時、レジーナとジコチュートリオが現れました。かなり久しぶりのフルメンバーです。
 レジーナは、改めて「扇の要作戦」の説明をしていました。今度は、冒頭と違って、わざわざ、マナを除く四人のプリキュアのイラスト入りの扇子を使っていました。
 気合の入り具合を感じたのと同時に、あの絵は誰が描いたんだろうか、と気になりました。
 そして、闘いになりますが、プリキュア勢が有利に進めます。レジーナの「扇の要作戦」は大失敗だったわけです。
 それについて、イーラが「こいつら、マナがいなくてもつえーじゃねーか」と言っていました。これまでなら「キュアハート」と言っていたところですが、レジーナの口癖がうつったのだろうか、と思いました。
 もっとも、それ以前の問題として、この日のジコチュー勢は深刻なまでに弱体化していました。イーラとマーモは二人で亜久里に翻弄され、ベールも真琴に互角以下の闘いを強いられています。ジコチューは、ありすが一人で対処していました。
 そして、三種の神器であるドラゴングレイブを持ったレジーナも、六花と一対一でほぼ互角、という感じでした。しかも、六花はラブリーパッドどころか、ラブハートアローすら使わず、素手で闘っているのです。
 近いうちに復活するキングジコチューの実力を目立たせる意味もあるのでしょうが、いくらなんでも実力差がつきすぎていると思いました。
 せめて、何のためにいたのか分からないベールは今週もお休みにし、イーラ対亜久里、マーモ対真琴、みたいな一対一で負ける形にしてほしいものだ、と思いました。

 予想外の展開に驚くレジーナに対し、六花は自分達は、離れていてもマナといつも一緒、と言い、さらに「あなたもいつもマナの事を考えてるんじゃない」と語りかけます。
 すると、それを後ろで聞いていたイーラとマーモが、「確かに、いつもマナ、マナ言ってるよな」「うっとおしいくらいにね」とツッコミを入れていました。
 レジーナは、ジコチューに襲わせますが、六花は一蹴します。そして、レジーナの正面に立ち、「あなただって、マナが好きなんでしょ」と言います。
 レジーナは否定しますが、六花は「いいかげん正直に認めなさい」とたたみこみます。
 すると、観念したレジーナは、「うるさいわね、そうよ、あたしだってマナが好きよ。悪い!?」と言いました。
 ちょうどその時、ジョー岡田によって「魔法の檻」から脱出できたマナが現れ、それを聞いて「それ、ホント」と言います。
 その様子を見ていた、イーラとマーモは「思いっきり聞かれちゃたし」「ハズいな、これ」と言っていました。今回、この二人は、すっかり「解説者」になっていると思いました。
 すると、レジーナは顔を真赤になりました。それを見て、大喜びしてマナは、レジーナに先ほどの発言を確認します。
 追い込まれた(?)レジーナは、再びジコチューに攻撃させますが、ラブリーロイヤルストレートフラッシュでプリキュアの勝利となりました。

 闘いが終わり、ジコチュートリオが去ります。一緒に去ろうとするレジーナに対し、マナは「私達、いまでも友達だよ。好きって言ってくれて嬉しかった」と言います。
 そして、レジーナの瞳が水色になり、「辛い…。マナの事は好き。でも、パパの事も好きだから」と辛そうな表情で言います。続いて、「でも、マナにはみんながいるけで、パパにはあたししかいないもの」と言いました。
 その時、キングジコチューがレジーナを呼びました。それを聞いたレジーナは、再び瞳を紅にし、去って行きました。
 変身を説いたあと、亜久里はなぜマナがここに来れたかを尋ねます。
 するとマナが「お兄さんが…」と言い、それを受けて、シルクハット姿のジョー岡田が現れる、というところで話は終わりました。

 六花のマナへの想いの強さが、随所で印象的に描かれていた話でした。
 生徒会室で心でつぶやいた「愛してる」と、クレーンゲームでの「そこにいないマナに声をかける」が特に目立った描写でした。
 一方で、ラケルに語った、「将来の事を考えれば、いつまでもマナと一緒にいることはできない」という言葉も印象に残りました。
 少なくとも、幼い頃の六花は、自分はいつまでもずっとマナと一緒だと思っていたと思います。それが、現在では、いつかマナと離れ離れになるだろう、という現実を冷静に受け止めています。
 そのような心境にいつ六花がなったのか、非常に気になりました。同時に、理性ではそう考えながらも、クレーンゲームでカエルが取れた時に、そこにいないマナに声をかけた、という彼女の心の状況も気になりました。
 また、そのような部分のみならず、細かいところでも、常に誰よりも先にマナの安否を気遣っていました。今に始まった事ではありませんが、彼女の描き方が徹底していると思いました。
 同様に、「カエル好き」についても、ブレる事なく、描かれています。本当に、「立っている」キャラだと思いました。
 第3話を見た時、六花のマナへの思い入れの強さは、「銀河英雄伝説」のキルヒアイスか、「魔法少女まどか☆マギカ」の暁美ほむらに近いものがあると思っていました。
 その予想通り、方向は違えど、その強さについては、この二人と十二分に張り合えるキャラを確立したな、と思いました。

 なお、心のなかで「愛してる」と言った事から、ネットでは、彼女のマナに対する想いを「恋愛感情」と解釈した人が多くいたようです。
 それに対し、シリーズ構成の山口氏が自ら、ツイッターで、恋愛感情ではない、という旨をわざわざ発信していました。
 まあ、確かに、マナに恋しているのなら、レジーナにマナへの好意を自覚しろ、などとは言わないでしょう。
 そのあたり、六花がどのように自覚しているかはアニメでは描ききれていません。可能なら、放映終了後に、山口氏が書きおろし小説でも書いて、そのあたりを描き切ってほしいものだ、と思いました。

 また、後半の先頭部分でのレジーナ、ならびにツッコミ役となった、イーラとマーモの描写も印象に残りました。
特に、真っ赤になってジコチューに攻撃を命令するレジーナは、本当に可愛いと思いました。
 また、トランプ王国で、マナの話ばかりしているレジーナという描写、並びにそれをイーラとマーモにバラされる、というのも楽しめました。
 あらためて、レジーナという、プリキュアシリーズ全体を通しても異色なキャラが巧く描かれている事に感心させられました。
 次回、ついに亜久里とともに、レジーナの「正体」が判明する話のようです。いよいよ最終決戦に入るわけです。

 どういう結末になるか分かりませんが、最終回のラストでは、幸せなレジーナを観たいものだ、と強く思っています。

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