DokiDoki第40話

 真琴の話でした。昨年同様、最終章を前に、一人づつキャラ話をする、という展開のようです。さらに、そこにレジーナへのメッセージを加える、という趣向も加わっているようでした。
 残り話数から考えると、おそらく最後の、真琴の芸能界話でした。ここのところ冴えない役回りが多かった真琴が、久々に輝きを放っていました。
 さらに、久々にマネージャー業をやったダビィの描写が、非常に丁寧に描かれていました。そちらのほうも、強く印象に残った話でした。

 冒頭、前回のラストから始まります。その後、槍を抜いたレジーナを見て、「ジコチューではないのか?」とベールが疑います。
 しかしながら、直後にまたレジーナはワガママな命令をします。それを聞いたベールは「やっぱジコチューだ」と、いかにも伏線、という感じのひとりごとを呟いていました。

 一方、大貝町では、マナと亜久里の間で、レジーナに対する考え方の相違による論争が行われていました。
 自分の技を食らっても「浄化」されなかったレジーナを「心に愛のない、倒すしかない敵」と亜久里は認識しています。
 それに対し、マナは「悪の心を植え付けられているだけ」「パパに対する想いの強さは、愛のある証拠」と反論します。
 それを聞いた亜久里は、「評価は保留しますわ」と言って帰りました。
 出会った頃の位置関係から考えると、「亜久里がマナの発言を認める」というのは隔世の感がありました。それだけ、お互いの信頼関係が進んだ、という事なのでしょう。

 話が終わり、真琴はダビィの運転する車で帰ります。その中で、ダビィは、先ほどの会話に対する感想を語りました。
 この場における唯一の「大人」として、あそこでの話しあいには介入せず、真琴にだけ話す、というダビィの配慮、というのが印象に残りました。
 また、そこで真琴が、マナ達と出会った頃及び、レジーナと出会った頃と、今の自分の心境の変化を語ります。それをダビィにだけ語る、というのも、二人の信頼関係の深さを感じました。
 そして、自分が何かできないかを考えますが、結論が出ません。ところが、翌日、芸能事務所で、その答えが見つかります。
 きっかけになったのは、第5話でジコチューにされた、アイドル仲間の「ハルナ」でした。ファンレターを真琴に渡す際の会話で、「歌でファンの応援に応えることもできる」とアドバイスします。
 このような形で、序盤に出てきた「脇役キャラ」を活かす、という描き方にも感心させられました。

 そのハルナの言葉がきっかけで、真琴は、レジーナに届ける歌を作ることにしました。
 早速、その晩から、自宅マンションで作曲にとりかかります。
 すると、セーター姿のダビィが、開いているドアをノックして、ホットココアを持ってきました。
 そして、今晩は冷えるから、と無理しないよう、アドバイスしました。
 この、ダビィの気遣いは、非常に印象に残りました。また、そのためにわざわざ、ダビィの部屋着をデザインした、というのも嬉しく思いました。
 あと、「開いているドアをノック」という描写を見た時は、「GoGo」の第19話で、くるみが同じ事をしたのを思い出しました。そのため、これは「人間に変身した妖精の得意技(?)なのだろうか」などと思ったりもしました。

 一方のレジーナは、ミラクルドラゴングレイブを入手した事から、キングジコチューに人類殲滅の実行を命じられます。しかし、人間は心が強いから、と反論します。
 キングジコチューとしては、命令に逆らわれたわけですが、特に怒りも見せませんでした。それだけレジーナの事を信頼している、という事なのでしょうか。
 そしてレジーナは、「人間の心を弱らせる」事を目的に、歌を消し去るという作戦を立案しました。

 歌を作ることを決めた真琴ですが、なかなかいい曲が浮かびません。そのため、作曲で徹夜してしまい、授業中に居眠りして怒られたりしてしまいます。
 作曲の事を秘密にしていたたため、マナと六花も、その居眠りの意味が分かりません。
 そこで、二人並びに妖精の四人で不思議がります。すると、六花は「そういう時は、その道のプロに聞く」と言って、ラケルをスマホ形態に返信させます。
 それを聞いた、マナとシャルルは、「どの道?」と不思議がります。
 「その道のプロ」の正体は、ありすでした。マナ達は、「その道かぁ」と驚き、納得します。
 そして、「その道のプロ」は、真琴が作曲をしている事、および順調にいかず、煮詰まっている事を、手帳をみながらスラスラと語ります。
 昨晩の時点では、ダビィですら、具体的に何をしていたのか知らなかったわけです。にも関わらず、それをあっさり知ってしまう、四葉財閥の情報収集力には驚かされました。
 漫画版で、ありすのことを「プリキュアチームの防衛大臣」とマナが評する場面がありましたが、これを見た時は、「プリキュアチームのCIA長官」も兼任しているのでは、と思いました。

 そして、三人は煮詰まっている(マナ談・煮崩れれている)真琴に声をかけ、作曲を手伝うと言います。
 一方、亜久里は、それを物陰で見ていました。すると、その背後からダビィが現れ、声をかけます。
 亜久里は、「偶然いただけ」とごまかそうとします。それを聞いたダビィは、「それはちょうど良かった」と言って、亜久里も仲間に加えました。
 戦闘後の論争もあって入りづらかった亜久里の心境を的確に見抜き、さらに言い訳までうまく利用して、作曲仲間に加えた、このダビィの行動の絶妙さにも感心させられました。
 さらに、亜久里が照れながら、「ソングバード」が好きだと明かし、喜んだ真琴が「サインをあげる」と言います。それを聞いて羨ましがったマナに対し、「マナは作曲を手伝ってくれたら」とからかいました。
 そうやって、じゃれあう二人を見た亜久里は、不思議そうな顔で、ありすを見ます。すると、、ありすが微笑みかけ、それを見た亜久里も笑いました。この描写も、細かいながら、強く印象に残りました。

 そして、作曲が完成し、お披露目のコンサートが開催されます。
 その盛況ぶりを見た、「四葉芸能」の社長が、「これで俺の会社もさらに大きく」と思うと、プシュケーが少し黒くなります。そして、そこに現れたレジーナがジコチュー化しました。
 どこぞの居酒屋創業者や洋服屋のように法律違反して商売するのはまずいですが、普通の経営者が「事業拡大」を目指すだけで、「心の闇」になるのは、どうかと思いました。
 だいたい、レジーナは「心の闇」がなくても、ジコチュー化する能力があります。ちょっと蛇足だと思いました。

 真琴が変身すると、レジーナが現れます。そして、「マナは?」と尋ねます。
 前回、レジーナが一言も、マナの名を口にしなかったのを見た時は、「再び仲間に戻る時まで、『マナ』と呼ばないのだろうな」と思っていました。それだけにちょっと驚きました。
 そして闘いになりますが、三種の神器を手にしたレジーナに対し、真琴一人では力の差は明らかです。あっさり、動きを封じられてしまいました。
 そこに、四人が現れます。しかし、レジーナはイーラとマーモを呼んでおり、その対応に追われた事もあって、真琴を解放することができません。
 その際のやりとりで「来たのね、マナ」「レジーナ、ソードを離して」「なんでよー」という会話がありました。
 この会話を聞いた時は、レジーナがマナに「アタック」していた頃を思い出しました。同時に、「レジーナの以前と同じ部分を、上手く描写していると思いました。

 一方、動きが取れない真琴ですが、ダビィにインカムを持ってくるよう頼みます。
 そして、自ら変身を解き、レジーナのために作った歌を唄い始めました。
 それを聞いたレジーナの心に何かが生じました。そのため、魔力が薄れ、拘束が解けます。すると、真琴はそのまま唄いながら、レジーナに向かって歩き始めました。
 その歌に心が反応したレジーナですが、真琴が目の前に来ると、ミラクルドラゴングレイブで攻撃します。その時、スマホ形態のダビィが現れ、額が光ります。そして、槍を手で止めた真琴は、唄い続けながら、少しずつ変身していきました。
 ここでの描写も、本当に巧く描かれていると思いました。
 さらに、真琴は、レジーナの頬に手をあてて、唄い続けます。いったん、目つきが穏やかになったレジーナですが、我を取り戻して真琴を振り払います。
 そして、再び槍の力で攻撃しますが、そこでプリキュア側に、ラブリーパッドの真の力が発動します。
 五人の背中に天使の羽が生え、新技・ロイヤルラブリーストレートフラッシュで勝利しました。
 闘いが終わると、真琴は「ごめん、わたしの歌、レジーナに届かなかった」と寂しそうに言います。
 それに対し、亜久里が「少なくとも私には届いているように見えました」と言います。さらに、レジーナにも愛の心はあると、冒頭での発言を撤回しました。
 そして、夕暮れにを見つめる、五人を描いて話が終わりました。

 今回、自分が一番印象に残ったのは、ダビィに関する描写でした。
 車の中での会話や、ココアを淹れたり一緒に外を見るなどのマンションでの真琴に対する細やかな気遣いには感心させられました。
 さらには、気まずい気分で四人を隠れて見ている亜久里への対処など、彼女の良さが、存分に描かれていました。
 戦闘シーンでも、レジーナが亜久里に槍で攻撃した所に現れ、変身させて槍を止めさせるなど、絶妙のタイミングで活躍していました。
 その細かい気遣いかつ、出しゃばらない姿勢には、本当に感心させられました。
 そして、そのダビィを信頼する真琴の描き方も上手いと思いました。
 また、今回は、軽妙な台詞のやりとりが多く、非常に楽しめました。
 真琴の居眠りを不思議に思った六花の「その道」発言および、それに対する、「どの道」「その道」というやりとりは、絶妙だと思いました。
 他にも、「煮詰まっているようですわ」「煮崩れているように見えるね」「それ違うから」というミニ漫才も、楽しめました。
 また、「敵」と自覚しながら、マナに対して、以前と同じような会話をしたレジーナの描き方も印象に残りました。
 次回は、ありす話です。今回のハルナ同様、以前のゲストキャラであった五星麗奈が再登場するようです。
 前回は、テンプレート的な「ライバル視するキャラ」でしかなく、「こんなキャラに氷青さんをアテるのか…」とかなり残念に思っていました。
 しかし、予告を見る限り、彼女の良さが存分に描かれるようです。そのあたりも含め、大変楽しみです。
 さらに、次々回あたりで予定されているはずの「六花話」で、どのサブキャラが再登場するのか、それも今から楽しみにしています。