レジーナの本格復活話でした。
冒頭ではジコチュートリオと、後半ではマナたちと絡むのですが、そのあたりの描写が非常に上手いと思いました。
一方、前回かなりキャラが崩れたベールが、そのまま「安っぽい野心家」としてキャラ確定してしまった話でもありました。
冒頭、レジーナがベールにムチャな命令をしたり、三人を無能呼ばわりする所から始まります。
このあたりは、最初に出てきてClub Jikochu にいた頃と、全く変わっていません。
そのワガママっぷりを「タコ焼きを頼んだのに、中に入っているタコに怒って、『タコ無しタコ焼きを作らせた」という逸話で描いていたのも楽しめました。
その後、三種の神器の一つであり、今は王宮に刺さっているが誰も抜くことができない、「ミラクルドラゴングレイブ」を奪取する話になります。
それをプリキュアに抜かせた後に奪う、という事で、ベールがなぜかジョー岡田に化けてプリキュアをトランプ王国に連れて行きます。
ところが、ベールの変装は、外見にもミスがある上に、言動が不自然すぎるため、あっという間にバレてしまいます。
しかしながら、元々トランプ王国に行くつもりだったプリキュアにとっては渡りに船のため、わざと騙されたふりをしてついてきました。
その際、五人がその事をいつ示し合わせたか、というのがちょっと気になりました。ベールが手洗いにでも立った隙でも使ったのでしょうか。
そして、ミラクルドラゴングレイブにたどりついたところで、マナが「ベールさん」と呼び、変装時のミスを列挙します。
そのうえ、トランプ王国に「連れてきてくれた」事を感謝し、五人並んで、深々と頭を下げました。
一連の言動からすると、完全にベールを小馬鹿にしています。初めて出会った時の事を考えると、かなりの違いがあると思いました。
まあ、初対面の時に歯が立たなかったベールに、前回圧勝した事が、その小馬鹿にした態度の要因なのでしょう。
ここから、闘いになり、ベールがタコのジコチューを召喚し、五人は変身します。しかし、五人は完全に見下しており、ジコチューは亜久里に任せ、他の四人はミラクルドラゴングレイブを抜く作業をしていました。
そして、亜久里があっさりジコチューを倒した所に、レジーナが現れます。
亜久里を見つけたレジーナは、前回の恨みを晴らす、と宣言しようとします。ところが、それをいい終わる前に、マナがレジーナに飛びつきました。
そして、再会を喜びます。その時の「ごはんちゃんと食べてる?」という台詞から、マナがいかにレジーナの事を心配していたが伝わってきました。
当然ながら、レジーナは拒絶します。ただ、その際も、最初はマナの話をひと通り聞いていました。その時の表情は、かつてマナと仲が良かった時とさほど変わりありません。
そして、ひと通り、マナの話を聞いた後、拒絶します。さらにそこで、キングジコチューから逃げ出して、マナの家で世話になっていた時に感じた違和感並びに、それによって生じていた悩みについても語っていました。
このあたりの、レジーナの描き方も、非常に上手いと思いました。
その後、レジーナとの闘いになりますが、ラブリーパッドの力もあってプリキュアが優位になります。ところが、なぜかレジーナがミラクルドラゴングレイブを抜き、それを武器とします。
その力に耐え切れないプリキュアが、大貝町に戻る、というところで話は終わりました。
再登場したレジーナの描き方が印象に残った話でした。
レジーナには、初登場した時、クリスタルに魅せられて紅い瞳になった時、そしてキングジコチューからジャネジーを受け取った現在の姿と、三つのモードがあります。
人格・性格は同じで記憶も連続しているのですが、モードによって価値観が変わり、それに沿った言動をします。その過去のモードとの継続性も含めて、彼女の人柄、そして今の考え方が、非常に上手く、かつ明確に描かれていると思いました。
そして、今回、マナの名前を一度も呼びませんでした。このあたりが、今後、どのように変わっていくかも楽しみです。
そのマナのレジーナ再会の喜びの描き方も、非常に上手いと思いました。
一方、ベールが前回同様、えらくチンケなキャラになってしまったのは残念でした。OPで初めて見た時から、久々の渋いおっさん系敵役と楽しみにし、実際、序盤ではその外見にふさわしい言動ならびに実力を見せていました。
それがあっただけに、このキャラ変更は、少々寂しい物がありました。
そんな中、彼が作った「タコ焼き」を、途中まで皆が心底美味しく食べていた、というのは、ちょっとした救いでした。同時に、作り手のベールに対する愛情みたいなものを感じました。
次回は、真琴の作曲話です。残りを考えると、最後の「真琴の芸能界話」になるのでしょうか。
真琴はもちろんですが、久しぶりにマネージャー業を行う、ダビィの活躍を楽しみにしています。また、予告にちょっとだけ出てきた、第5話で真琴に対抗意識を燃やしていたアイドル少女が、どのように描かれるかも楽しみにしています。