Dokidoki第37話

 前々回の「歯磨き編」に続く、「小さなお友達」啓発シリーズ「好き嫌い編」でした。
 アイちゃんが人参を嫌がった事がきっかけで、亜久里が人参を苦手にしている事が判明します。
 それを解決するために、講義室(?)を借り切って六花が「食育教育」をし、さらに人参畑に行って人参栽培の実習をします。
 そして最後にはイーラの協力(?)もあって、ついに亜久里・アイちゃんともども人参嫌いを克服する、という話でした。
 かつて、プリキュアで農作業というと、深みのある秀作が過去何回かありました。しかしながら、今回はその「伝統」からは外れた話だと思いました。

 今回の話で一番気になったのは、マナの祖父・宗吉と、亜久里の祖母である茉里の関係でした。
 唐突に決まった「人参農家見学」に二人で並んで「付き添い」をし、しかも宗吉は普通に「茉里さん」と呼んでいます。
 茉里の夫についての描写の具体的な描写はありませんが、ここまでの所を見ると、死別したと考えるのが自然でしょう。したがって、二人がこのような位置関係でも、何ら問題はないわけですが…。
 今回の描写が、最終回あたりで、二人の「再婚」が描かれる伏線だったら面白いのに、などと思ったりしました。

 それはともかく、主題の「人参嫌い克服」ですが、いきなり眼鏡をかけて「食育が必要」と六花が言うと、四葉財閥御用達の講義室(?)が用意された、という唐突さは笑えました。そして、さりげなく助手をやっているセバスチャンもいい味出していました。
 また、その専門的すぎる講義内容にラケルとランスが居眠りする中、ダビィが尻尾の手入れで眠気覚ましをしていた、という「大人の対応」描写も楽しめました。
 ただ、それ以外の部分はベタすぎてあまり面白いとは思えませんでした。
 特に、亜久里については、冒頭のカレーの人参をアイちゃんに押し付けようとしたところから、かなりの不自然さがありました。
 毎回のように描かれる、亜久里のアイちゃんに対する「パートナー意識の希薄さ」を見ていると、もしかして、マナ達が現れる前にアイちゃんと組んでキュアエースとして闘ったのは、1~2回くらいしかなかったのでは、などと思えてきてしまいます。
 そのまま、ベタな「好き嫌い描写→克服描写」と続いたので、主題部分については、好き嫌い克服話のテンプレートを見ていたような気分になりました。

 あと、今回のゲストキャラである、人参農家の角野秋の描写もあまり好感が持てませんでした。
 歴代シリーズで何度か、プリキュア達が農作業を手伝う話がありました。そのいずれも、平凡に見える農作業の難しさや大切さを丁寧に描いてました。
 さらに、その畑の持ち主である農家の心境や想いを巧くかつ深く描いていました。
 それに対し、この角野というキャラは、単なる「頭のねじがちょっとゆるい『農業バカ』」としか描かれていませんでした。
 その影響もあってか、マナや亜久里の農作業描写も、ドタバタ的な描き方がされていました。
 このあたりも、かなり残念に感じました。

 それはともかく、話が終わると、唐突にトランプ王国が描かれ、レジーナが目を覚まします。
 次回予告でも、「寝起き」的な描写がありました。11月には完全復活するのでしょうか。この辺りは「終わりの始まり」を予感させられました。
 その次回ですが、ジコチュートリオがキャッツアイみたいな恰好をしてアイちゃんを「悪の道」に誘う、といったギャグ回のようです。
 予告では、マナがラブレターのような封緘で、表に「果たし状(?)」と書かれた手紙を見て呆然とする、というコマがありましたが、あれもベール謹製なのでしょうか。
 今回も含め、復活したジコチュートリオの描写は、今一つ残念なものが多々あります。それを払しょくするような楽しい話になることを願っています。