なかよし2013年5月号

 「ドキドキ!プリキュア」は、アニメ7話の漫画化でした。先月号で描かれたアニメ5話のあとに、ベールが現れて四人をトランプ王国に飛ばした、という設定です。
 先月はまだ漫画オリジナルの部分はありましたが、今月は脚色もなくアニメを要約していました。
 そして一緒に闘った事を通じて、真琴が仲間になる、という締めになっていました。

 ソツなく、アニメ7話の要点をまとめていた、という感じでした。ただ、先月の単行本描きおろしで、久々の「本気の上北プリキュア」を読んで衝撃を受けていただけに、なんか勿体なさも感じました。
 真琴が仲間になる過程も、オリジナルストーリーで読みたかった、というのが率直な感想です。まあ、それは贅沢な望みなのでしょう。

 話は変わりますが、目次の作者アンケートの「好きな花は」で、上北さんは「ひまわり」と回答していました。
 その回答を見た時は、その「ひまわり」が作品全体の中で重要な位置づけになっており、最後も、ひまわりを植える所で終わった、漫画版「二人はプリキュアSplash☆Star」の事を思い出し、嬉しい気分になりました。

 「キミが好きとかありえない」は、久々に、ゲストキャラなしで、かなでと宮原を描いていました。
 二人のキャラ描写、「はちみつベイベ」との関連、かなでの友人トリオなどが、それぞれ上手く描かれており、大変楽しめました。
 特に、かなでが「はちみつベイベのファン」として、宮原の「シャイ」を治そうと無茶をやるのですが、宮原の一言で我に帰って「宮原の恋人」である事を思い出し、自分も「シャイ」になってしまう、という描き方は印象に残りました。
 以前からこの作品は、そろそろ「変態」ネタを薄めて、このような形で二人の進展を描いたほうが、良さが引き立つのでは、と思っていました。それが実現した結果、予想以上に面白い話を読むことができました。今後に大いに期待が持てます。

 新連載「つばさピチカート!」は、8年前に増刊でデビューし、その後も増刊で読み切りやシリーズ物を描いていた春瀬サクさんの初連載作品です。
 5年ほど前に描いていた、「パパとあたしのヴァーサスな日常」は、「主人公は有名芸能人の隠し子で、母親の死後にそれを知り、父親と同居」という設定の話でした。
 その二人のキャラ並びに、番外編で描かれた、今はなき母親の描写が良かったのを覚えています。
 さて、「つばさピチカート!」の話のほうは、ヴァイオリニストの父親が死んだあと、母親のパートで育てられながらヴァイオリンを頑張っていた、主人公の翼が、経済的要因でヴァイオリン教室を辞めざるをえなくなった、という所から始まります。
 そして、札幌の音楽学校の特待生試験を受け、演奏は良かったものの、親の承諾書を自分で書いていたのがバレて落ちてしまいます。
 しかし、そこで知り合った、音楽家の野立に認められ、東京で音楽の勉強をする、という所で次回の引きになりました。
 主人公およびその母親、さらには師匠およびメインの男性のキャラクターがそれぞれ分かりやすく描かれていました。
 また、ストーリーも非常に分かりやすく、次回以降も楽しみです。
 あと、翼の家の困窮ぶりが、リアル過ぎたのも印象に残りました。かつて「巨人の星」などの同様の描写を見た時は「昔はこんな時代もあったんだな」みたいな感じで読んでいたものでした。
 しかしながら、この朝比奈家の経済状況は、現在、様々な所で見聞きするものです。この翼も、偶然が重ならなければ、ここで音楽の道を諦めざるをえなかったわけです。そのような「日本の現実」を思い起こされた話でもありました。

 「ワルツのお時間」は、姫愛に勇誠と菫が指導する、という展開でした。初期設定を見た時、菫と姫愛の関係がどうなるか、少々心配していたのですが、かなりいい感じになりそうなので、とりあえず一安心、という感じでした。
 そして、たんごも含めた、四人の描写がそれぞれ上手く描かれており、大変楽しめました。
 後半で、姫愛が20キロも減量し、美少女になってしまいました。これは、異色の「ぽっちゃり系ヒロイン」でなくなってしまい、少々勿体ないようにも思いました。「銀の匙」のタマ子みたいに、美少女とぽっちゃりキュラを自在に行き来してほしいものですが、どうなるのでしょうか。

 「さばげぶっ!」は新キャラの生徒会長が登場しました。美鳳への復讐(?)のために、モモカと同学年の転校生に化ける、という筋立てでした。相変わらず、色々と面白い設定を考える作者だと思いました。
 陰謀キャラではありましたが、根はかなりいい人のようです。今後、幸せになってほしいものだと思いました。

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