Smile第38話

 マジョリーナの作った「コドモニナール」のため、プリキュアの五人、さらにはウルフルンとアカオーニまでが子供となり、七人で鬼ごっこや、だるまさん転んだをやって遊ぶ、という極めて異色の話でした。

 なおがメイン、という位置づけで、冒頭・ラストともに、父親・源次も含めて鬼ごっこに興じる緑川家が描かれていました。
 冒頭での、なおは、子どもたちの目線で遊ぶ源次に苦笑する、なおでしたが、帰ってきた時は、不思議な経験をした事もあり、一緒に鬼ごっこに興じていました。その冒頭で「もう子供じゃないし」と言った、なおの後ろ姿に、源次の「お前はいつになってもオレの子供だよ」と言った場面も印象に残りました。
 今回の設定は、「コドモニナール」を浴びると、記憶は本来の物を保っているが、容姿・思考力・精神年齢のいずれも、幼児化する、となっています。その設定を最大限に活かした描き方も面白いと思いました。
 特に、変身して必殺技を出す時、普段から雷の力を恐れていた、やよいが、雷が出た瞬間、怖がって泣きだした、という描写は上手いと思いました。また、「ピカリンジャンケン」においても、幼児がよくやる「必勝(?)じゃんけん」をやり、その内容を自慢げに解説していたところにも、彼女らしさを感じました。
 れいかは、「遊び」において、二回ともウルフルンと組む(?)形になりました、いずれも、最初は普通に一緒に走ったり、手をつないだりしていますが、我に帰ると、距離を置く行動をとります。そのあたりも、ちょっと「おませ」な所が興味深く描かれていました。
 そして、なおは、リーダーとして大活躍します。このあたり、小さい頃から、弟や妹の面倒を見ていた、という蓄積があるのでしょう。
 また、そのリーダーぶりに、れいかも含めた四人が、「なお、お姉ちゃんー」と抱きつく、という描写も面白いと思いました。幼い頃の、なお・れいかの位置関係もこんな感じだったのでしょうか。
 他にも、各所で「幼稚園時代の五人は、こんな子供だった」という事を巧く描いた描写が多々ありました。

 このシリーズの特徴として、メインの五人以外の一般人キャラの出番がほとんどなく、その分、五人のキャラを深く描いている、というのがあると思っていました。しかしながら、まさか五人の幼児期まで、このように掘り下げて作ることができるとは思っており、驚かされました。
 また、シリーズ前代未聞である、敵味方が仲良く遊ぶ、という描写も興味深く読めました。特にここ三話ほど、敵三幹部の「人間味」を毎回描いてます。これは、最終決戦の伏線になるのか、興味深いところです。
 ただ、今回の設定はプリキュアでは史上初ですが、他作品ではありました。10年前にアニメが放映されていた「東京ミュウミュウ」の原作漫画において、番外編として、「プチミュウミュウ」という作品がありました。これは、敵味方ともに幼稚園児という、今回の話と全く同じ設定でした。それを思い出し、懐かしさを感じたりました。
 次回は、みゆきが絵本の世界に入ってシンデレラを演じ、これまた敵味方入り交じって「共演」する話になるとのことです。
 映画では途中で終わってしまった「みゆき主演のシンデレラ」が成就するのでしょうか。これまた、何が起きるのか、各キャラがどのように動くのか、などと興味がつきない話になりそうです。

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