Smile第26話

 五人とキャンディが、夏祭りを楽しむ話でした。屋台で買い物やゲームを楽しみつつ、「キャンディを輪投げで救え」という「ミニゲーム」をクリアします。そして、戦闘の後に花火を見る、という流れでした。

 冒頭、みゆきの浴衣姿をキャンディが褒める、というところから始まります。続いて、あかね・なおが現れます。浴衣姿を褒められた、あかねは「お父ちゃんに頼み込んで買うてもろてん」と喜びますが、なおは浴衣に慣れず、照れていました。
 続いて、やよい・れいかが現れます。あかねに「まさに大和撫子やな」と褒められると、れいかは、「母の着付けが良かったからです」と答えていました。
 そして、屋台巡りが始まります。わたあめを食べた後は金魚すくいとなりますが、ここで、れいかが異様なまでの気合を見せます。
そして、わざわざ持参した、たすきで袖をたくし上げ、真剣そのものの表情でボイを操り、七つのお椀を、金魚で一杯にしました。
 それを見た、あかねと、なおがが「まるでプロやな」「金魚すくいの達人だね」と驚くと、真剣な表情を崩さず「おじいさま直伝の技です」と答えていました。
 この会話を聞いた時、金魚すくいに失敗して悔しがり、曾太郎に金魚すくいの指導を頼む、幼い頃の、れいか、という光景を連想したりもしました。
 続いて、射的に行きます。ここでは、なおが運動神経を発揮し、あっさりとミルクキャラメルをゲットします。一方、あかねはゲーム機を狙って至近距離から撃ちますが、機械の重さに阻まれ、獲得はできませんでした。また、みゆきは、ぬいぐるみをを狙ったものの、目標がそれ、「納豆餃子キャラメル」を獲得してしまい、げんなりしていました。この「納豆餃子」ネタ、このシリーズの定番となるのでしょうか。
 一方、マジョリーナも「調査」の名目で祭りに来ていました。しかし、せっかく一匹捕まえた金魚を「食べられない」と言って水槽に戻し、射的でグァム旅行当てても、「ガムでなくて納豆餃子キャラメルが欲しいいんだわさ」などと言って、棄権していました。
 後者については、誤解に基づいているわけですが、仮に意味が分かっていても、バッドエンド王国から許可がおりるとは思えないので、結果的には彼女の考えは妥当だったと思います。同時に、射的にグァム旅行を景品にできる、このお祭りの経済力に驚かされました。

 さらに五人は、飴細工でキャンディを作ってもらったり、ヨーヨー釣りをするなど、祭りを楽しみます。
 途中、次に食べるものについて意見を出し合う場面があるのですが、そこで、れいかが「私はまたタコヤキがいいです」言い、それを聞いた、あかねが「おー、れいか、わかっとるやん」と喜びます。これを聞いた時は、修学旅行での「初タコヤキ」に、れいかが大満足だった事が改めてよく分かりました。
 ところが、そうこうしているうちに、キャンディが単独行動をし、さらに輪投げ屋に景品と勘違いされ、店頭に飾られます。
 それに気づいた、五人は驚きます。そして、れいかは「これはもう、正々堂々と正面からいくしかありませんね」と言い、輪投げでキャンディを取り戻す事になりました。
 五人の残金を合わせると、ちょうど輪投げ五回分の300円になりました。ここで、あかねが「なんや、こんだけおって300円しか残ってないんか」と言い、なおが「20円しか残してなかった、あかねが言うな」と突っ込む、という一幕もありました。
 そして、まずは再びたすきで袖をたくし上げた、れいかが一番手として登場します。そして、シリーズ初登場と思われる、スポ根アニメと時代劇風のBGMが流れる中、輪を投げますが、大きく外れてしまいました。
 それを見た、れいかは「輪投げの道は、奥が深いです・・・」と言い、あかねに「なんやそれ」と突っ込まれていました。
 続いて、やよいが投げが、輪は、キャンディの隣にある、やよいが目覚ましにも使っているほど好きなスーパーヒーローのフィギュアにかかります。すると、やよいは本来の目的を忘れて大喜びし、みゆきも「かわいいね」などと相槌を打ち、あかねに突っ込まれていました。
 さらに、なおが登場しますが、その時、顔にてんとう虫がとまったため、パニックとなり、明後日の方向に投げてしまいます。
 次いで、あかねの番になります。あかねは「日野ちゃんスーパー輪投げー」などと大きなモーションをした後、小声で「アタック」と言って軽くヒョイッと輪を投げるという、ギャグ投法を見せ、輪はキャンディの頭上に向かいます。しかし、キャンディの頭が輪より大きいため、はまりません。
 これで万策尽きたかと思われましたが、みゆきは最後の一投を放ちます。輪は大きくずれますが、ここでキャンディが自らの耳を伸ばし、自らを輪にはめ、無事帰還しました。
 その時、マジョリーナが現れ、バッドエンドを発動し、輪投げを中心としたお祭りグッズをスーパーアカンベー化します。その後の戦闘は、スーパーアカンベーの攻撃並びに、暴走→マジョリーナとの会話→プリンセスフォーム発動→レインボーバースト、という展開となりました。
 極めてオーソドックスな描写で、印象に残ったのは、なおが輪投げの失敗をここで挽回する、と言って攻撃したところと、やよいが敵の輪投げにはまって、抜け出すのに苦労した、という場面くらいでした。
 闘いが終わり、皆で花火を見ます。初めて見る花火に、キャンディは大喜びし、五人も楽しそうに見ています。また、冒頭で盆踊りの太鼓を叩いていた、なおの父・源次をはじめ、五人の家族も、それぞれ花火を見に来ていました。
 その花火を見終わった五人とキャンディが喜び、みゆきが「みんなで花火が見られてウルトラハッピー!」と言うところで話は終わりました。

 今回の話、新たに判明した設定は、五人の浴衣のデザインおよび、その際の髪型、および、れいかが金魚すくいに対し、極めて強い情熱と技術を持っていた、という事くらいでした。
 また、戦闘についても、前回のような「スーパーアカンベーに対抗する、二人の合体技」も出ず、定番の表現にとどまっていました。
 そう考えると、ストーリー全体の位置づけからすると、「特に何もなかった話」と言えるでしょう。
 しかしながら、今回の話も非常に楽しむことができました。
 まず、冒頭の浴衣姿ですが、浴衣そのものデザインはもちろんですが、それにあわせて変えた髪型も、非常に似合っていました。今回一度だけのために、ここまで丁寧にキャラデザをした事に感心させられました。
 一番目立ったのは、わざわざたすきまで用意して、真剣そのものの表情で金魚すくいに驚異的な技を見せ、一方で輪投げに失敗したら「道の奥深さ」を痛感していた、れいかだったと思います。
 続いて、各キャラに適切な突っ込みを入れつつ、所持金の件では見事なボケを見せた、あかねの活躍も光りました。他にも、輪投げで見せたフェイント技や、タコヤキを食べたいと言った、れいかに「わかっとるやん」と喜ぶなど、随所でいい味を出していました。
 他の三人も同様に、活き活きと描かれていました。たとえば、やよいは輪投げでキャンディの隣にある、好きなヒーローのフィギュアを当て、本来の目的を忘れて喜びます。さらに、やよいの喜びぶりを見た、みゆきが、一緒に喜びます。この、みゆきは、「他人の幸せをウルトラハッピーとして喜ぶ」という彼女らしさが非常によく出ていました。
 なおも、華麗な射的と、てんとう虫に驚いて失敗した輪投げの対照的な描写や、それを戦闘で挽回しようとする真面目さ、所持金でボケる、あかねへの突っ込みなど、これまたらしさが良く出ていました。
 このように、各キャラが本当に活き活きと描かれ、そして仲間たちと一緒に心底お祭りを楽しんでいます。それが非常によく伝わってきたため、見ているこちらまで楽しい気分になることができました。
 改めて、この作品におけるキャラの作り方・描き方および、作り手のキャラに対する愛情の深さに感心させられたほどの、いい話でした。
 あと、先週から変わったEDは「サニーバージョン」でした。そして、あかねが一人で踊る時の小咄は、「あかねのアタックと、なおのシュートで同時に的を居抜き、二人がハイタッチして喜ぶ」というものでした。このあたりも、本当によく出来ていると思いました。来週の「ピースバージョン」も楽しみです。
 次回は、山の中にある、みゆきの祖母の家に五人で行くという話です。自然豊かな場所で、五人がまた目一杯楽しむのでしょう。その描写が今から楽しみです。
 また、題名にある「祖母の宝物」を知った五人は、どのような事を想うのでしょうか。そのあたりの描き方にも大いに期待しています。

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