「スマイルプリキュア」は、アニメ第12話でのレインボーヒーリング登場話とほぼ同じ筋立てでした。
ただ、アニメであった「れいか話」部分は全てカットされ、代わりに、レインボーデコルの描写を軸としていました。
冒頭は、ジョーカーの青っ鼻提供から始まります。続いて、これまで集めたキュアデコルの説明から、アクセサリー談義となります。そこで、「一番好きなアクセサリーは」という話になり、みゆきはティアラと答えました。
皆もそれに同意し、特に、れいかはその「品格が備わってこそ、ティアラに選ばれる」と、うっとりした顔で語ります。それを受けて、あかねは「やっぱ自分をみがいてからやな」と同意します。
すると、「キャンディも磨くクル」と歯磨きを始める、というボケが入り、あかねは突っ込みを入れていました。
そこから、闘いとなりますが、青っ鼻に技が効かず、五人はアカンベーに捕まってしまいます。すると、キャンディは、アカンベーの足にしがみつきます。
もちろん、あっさり振り払われ、ウルフルンに「消えな」と言われます。
それを聞いて怒った五人は、アカンベーを振りほどきます。そして、あかねが「確かに、キャンディは小さくて弱い。それが何なんやねん!」と言います。続いて、みゆきがキャンディに「キャンディがいてくれるんだけでいいんだよ」と抱きしめます。
さらに五人はアカンベーの攻撃を受けますが、そこでキャンディの力が発動し、レインボーデコルを得て、レインボーヒーリングを放つ、という所で終わりました。
アニメ12話は、「スマイル」シリーズにしてはやや残念な話でした。それは、れいか話なのか、キャンディ話なのか、覚醒話なのかがはっきりしておらず、どの題材も描ききれていなかった、という事にあると思います。
それに対し、この漫画では、レインボーデコルに主題を絞り、その形態であるティアラに対する思い入れから描いていました。さらに、れいかの発言に皆が納得するという形で、「新アイテムだけあってもだめ、必要なのは使うプリキュアの中身」という事まで上手く表現していました。
何か、珍しく低調だった12話に対し、上北さんが手本を見せた話、というようにも見えました。
今シリーズ、アニメはもちろんですが、漫画版も近来ではかなりの質の高さだと思っています。ぜひとも、増刊や描きおろしなどで、もっと各キャラの話を描いてほしいものだと毎度ながら思いました。
第3話となった「君が好きとかありえない」は、かなでが宮原の家に行く、という展開でした。
デパートで買い物中に、ストーキング中の宮原に誘われた、かなでは最初は嫌がります。しかし、「はちみつベイベ」の生原稿につられてしまい、結局、部屋までついていく事になりました。
そして、かなではドキドキしながら、宮原の部屋に入ります。しかし、そこにあったのは想像を絶する光景でした。
壁には、大きく引き伸ばされた、かなでの写真が貼ってあり、「おかえりなさいv」などと吹き出しまでつけられています。他にも、盗撮写真が何枚も貼られていました。
さらに、ベッドや本棚の上には、かなでのぬいぐるみが、棚の中には、かなでのフィギュアが大量に飾られています。
極めつけは天井で、靴下を片方だけ脱いだ、かなでが描かれた細長い紙が貼られていました。いわゆる「抱き枕カバー絵」です。
この、驚異的な部屋の描写を見た時は、かなり笑いました。
その後も、かなでが漫画の手伝いをしたり、その際に、別の女の子からのファンレターを見て、ヤキモチをやくなど、かなでの「はちみつベイベ」好きおよび、宮原に惹かれる心理が描かれます。
さらに、外見も変態ぶりも宮原そっくりながら、女性に対する態度および純情さは正反対、という兄に襲われかけたりします。
何とか逃げ出せた、かなでは、先ほどのファンレターの事が気にかかり、「ファンの子なら誰でもいいの?」と尋ねます。
それに対し、宮原は、確かにそれがきっかけだったが、気がついたら「どんな子だろう。どういうふうに笑うんだろう」などと、心の中が、かなでで一杯になった、と答えました。続いて、「人をこんなに好きって気持ちにさせたのは、かなたんだけだよ。信じてくれる」と言いました。
それを聞いた、かなでは嬉しくなり、宮原に抱きつきます。ところが、あまりの事に、宮原のゲージが吹き飛び、頭が爆発して吹っ飛んでしまいました。
そしてオチは、「俺がこんなの(変態)になったのも、かなたんに出会ってからだよ」という宮原の台詞に、かなでが驚いた、というものでした。
今回も、宮原の変態ぶりの凄さと、ラブコメ部分における、二人の純粋な心理をそれぞれ上手く描いていました。また、漫画を描いている時の宮原が真剣モードになり、かなでが描いた絵に対しても、普通にダメ出しした、というのも面白いと思いました。
とにかく、様々な「モード」において、そのキャラを深く描き、それに矛盾がありません。そのキャラ作りおよび表現の上手さに、改めて感心しました。単行本が出るのが本当に楽しみです。
「恋と軍艦」は、ちょっとした新展開でした。まず、晶は入市に「家に入り浸り続けたかったら、夏休みが終わるまで漫画を一本仕上げろ」と言われます。
一方、町長は振興策の第二弾として町内での映画撮影及び、その相手役の女の子を町内からオーディションで選ぶ、という企画を立てていました。
そのオーディションで町内の女の子がみな来るのですが、監督が一目惚れ(?)して香菜がヒロインに選ばれる、という展開でした。
映画のほうは、かなり唐突すぎるな、と思いました。一方で、入市と晶の関係の進展は面白いと思いました。
「Go!Go!なかよし団」は、小学生の「なかガール」のPR話でした。特に目立ったギャグはありませんでした。このまま普通のPR漫画になってしまうのでしょうか。
「さばげぶっ!」は、鳳が「一休さん」にはまって、皆で寺で座禅をする、という話でした。
そこからは、座禅ネタの定番である、雑念が浮かんでお坊さんに棒で肩を打たれる、という展開となります。真っ先に打たれたのは、隣に座るモモカの色香に迷った(?)うららでした。
ここまでは普通だと思いましたが、その時、坊さんは全力で叩いた上に、その人を座禅から外します。
何か変な展開だと思ったら、実はこの坊さんは偽物の詐欺師だった、というオチでした。
部分部分で面白いネタがあり、オチもある意味論理的だと思いました。
「地獄少女R」は300万部突破という事で、久々に巻末から抜けだした上に扉がカラーでした。内容についてはいつも通りでしたが、「地獄少女の成功(?)を見て、似たようなビジネスを始めた詐欺業者」という設定は面白いと思いました。