Smile第3話

 前回の要約を、みゆきが語るところから始まりました。シリーズ初期の頃、よくあった導入部で、懐かしさを感じました。今回は、これが定番となるのでしょうか。
 OP終了後、学校の屋上で、二人で弁当を食べる、みゆきとあかねが描かれました。あかねは、みゆきの卵焼きをおすそわけしてもらい、それを作った、みゆき母の料理を褒めています。
 弁当で卵焼き、というのも、すっかりプリキュアシリーズの定番になっています。長年続いて培われた文化みたいなものだろうか、などと思いました。

 食事がてら、二人は、次なるプリキュアを探す作戦会議(?)を始めました。キュアデコルが持つ能力に驚く、あかねに対し、みゆきが「あかねクン、我々プリキュアはキュアデコルを探すのが使命なのだよ」と先輩風を吹かせ、あかねが「たった一日だけ先輩なのにえらそうやな」と突っ込む、という一幕もありました。
 そのうち、二人は屋上の離れたところで、絵を描いている、やよいに気づきます。二人は後ろから近づき、やよいの絵が上手い事に驚き、褒めました。ちなみに、描い得ていた絵は、OPに出てきたものと同じでした。
 やよいは、二人に気づくと、絵を慌てて隠します。そして、絵が好きだという事を言いましたが、絵自体については、「子どもっぽいよね」と、趣味を知られることを嫌がっていました。
 そして、この事を人には言わないように、とお願いし、足早に屋上から去って行きました。
 なお、やよいは大きくて白いヘアバンドをしています。遠景でこれを見ると、白くて三角の帽子をかぶっているように見えました。これは偶然なのか、それとも、同じ声優さんが演じている他作品の主役を意識しているためなのか、と気になりました。
 続いて、バッドエンド王国が描かれます。王国全体図はア・バオア・クーみたいでした。その中に山があり、頂上には日本民話に出てくるような家が建っています。
 その中を、ウルフルンが歩いていると、金属加工をしている音が響きました。ウルフルンが行ってその音に苦情を言おうとすると、第二の敵キャラ・アカオーニが現れました。
 その音は、武器の金棒を造っていたもので、それが丁度完成したとのことでした。そして、ウルフルンの失敗をなじり、「オレが手本を見せてやるオニ」と言って出撃しました。
 赤いキャラが武器を持って「手本を見せてやる」と言うのを聞いた時は、一瞬、青いキャラであるウルフルンがそれを断り、痛覚を絶ってプリキュアに挑む、などという場面を想像したのですが、もちろん、そのような事はありませんでした。
 一方、教室ではホームルームをやっており、委員長である、れいかが、美化ポスターを描く人を募集していました。誰も立候補せず、一人の生徒が、「そんなの誰でもいいじゃん」と投げやりな発言をし、隣の席にいる、なおに「じゃああんたがやりなさいよ」と怒られたりしていました。ちなみに、なおの台詞は今回これだけでした。
 一方、やよいは、スケッチブックを机に隠しながら絵を描いていました。しかしながら、教壇の前の席ですから、後ろに座っている人には丸見えです。これを見たときは、屋上での「秘密にして」発言はなんだったのだろうか、と思いました。
 それに気づいた、みゆきとあかねが、やよいを推薦します。やよいは、一瞬微妙な表情を浮かべましたが、最後は、照れたような笑顔にんり、同意しました。それを見た、れいかも喜んでいました。
 そして放課後、みゆき・あかねは、やよいが選ばれた事を喜んでいます。しかし、やよいは浮かぬ顔で、コンクール入選歴のある美術部長の蘇我をはじめ、この学校にいる絵の上手い人の名を挙げました。そして、自信がない事を伝えます。
 それを聞いた、あかねは、やよいに謝り、「れいかに断ってくるわ」と言って、早速教室を出ようとします。すると、やよいは、「あっ」と言い、物寂しげな表情で、あかねを目で追いました。
 それを見た、みゆきは、やよいの人柄の良さをほめ、それが絵に通じている、と言います。それを聞いた、やよいは、意を決した表情で「わたし、やってみる」と言い、二人は喜びます。すると、やよいは「二人ともありがとう」と涙ぐみました。
 そして屋上で、みゆきをモデルに、スケッチが始まりました。そこに、あかねがお好み焼きを差し入れに持って来ました。なぜお好み焼き?という問に対し、あかねは「うちの家、お好み焼き屋なんや」と明かし、二人は驚きながらも、賞味していました。
 その後も、みゆきのポーズを調整を、あかねが行うなど、作画は続きます。その様子を、れいかが扉の影から、見ていました。
 やよいは、家でも絵を描いていました。自室は、あまり物がなく、壁に制服とカーディガンがかかっています。そして、机の脇には本棚があり、漫画が入っていました。
 そして翌日の夕方、絵が完成します。その題材は、「クリーンピースマン」という「掃除をする正義のヒーロー」を描いたものでした。みゆきと、あかねはそれを見て、我が事のように喜びます。それを見た、やよいは二人に感謝し、さらに「わたし、色々な事から逃げていた。本当はこのポスターも描きたかったのに、言い出せなくて」と本心を伝えました。
 そして、二人が、やよいを褒めると、涙を浮かべながら笑顔で「ありがとう」と言いました。
 一方、上空にはアカオーニが街を見下ろして、「友情の臭いがする」などと言っていました。上からみた街は、中央に川が流れ、蛇行しています。ただ、第1話冒頭で出た湖は描かれておらず、川との位置関係は分かりませんでした。

 翌朝、コンクールの結果が発表されました。しかし、金賞は本命である、蘇我の作品でした。先に結果を見ていた、やよいは、みゆきとあかねに、折角手伝ってもらったのに、と謝ります。
 しかし、二人とも、やよいの絵を褒め、あかねは「うちにとっては、やよいの絵が一番輝いている」と言いました。
 やよいは、二人にお礼を言いますが、そこに蘇我を中心とした美術部員たちが現れます。蘇我は黙っていましたが、周囲の部員は、口々に、蘇我のほうが格上で、やよいの絵などと一緒にしてほしくない、などとけなしはじめました。
 みゆきとあかねは言い返しますが、やよいは、「もういいの」と言って、自分の絵を壁からはがし、外に走り去りました。すると、そこにアカオーニが現れます。
 そして、やよいに「お前なんか、努力しても無駄オニ」と言います。やよいは、「そんなの分かってるよ。でも絵を描くのが好きだから・・・」と言いますが、それには言い返さず、黒絵の具を取り出しました。その力を受けた、やよいは「わたし、もう絵を描くのなんかやめる」と落ち込みました。
 そこに、やよいを追った、みゆき・あかねが現れます。そして、新たな敵・アカオーニの存在に驚きます。そして、アカオーニは、やよいの絵をクシャクシャに丸めたうえで、アカンベー化しました。
 それを見た二人は変身し、同時にアカンベーに蹴りかかりますが、弾き返されます。すると、もう格闘戦は諦め、必殺技を放ちます。しかしながら、気合の溜め方が浅いこともあり、二人して失敗してしまいました。
 アカオーニは勝ち誇って「弱い奴がいくら努力したって無駄オニ」と言います。すると、みゆきは「無駄かどうか、私にはまだわからないけれど、一所懸命描いた黄瀬さんの努力をバカにするのは許せない!」と言います。すると、自分の名を呼ばれた、やよいは意識を取り戻しました。
 そして、「その声は、星空さん?」と言います。すると、みゆきは前回同様「それは秘密なの!」と認めてしまい、これまた前回同様、あかねに突っ込まれていました。
 そして、闘いが再開しますが、すでに力を使った二人は手も足も出ません。そして、アカンベーがとどめを刺そうとします。それを、涙目で見ていた、やよいは、昨日から、二人に励まされて絵を描けた事を思い出します。そして、アカンベーの前に立ちはだかりました。
 アカオーニが「弱虫はひっこんでろオニ」と言うと、やよいは「わたしは弱虫だけど、すぐ泣いちゃうけど、二人は、わたしが勇気を出すきっかけをくれた大切な友達なの、二人を傷つけるのは、許さないんだから!」と叫びます。
 その時、やよいをプリキュアの羽が包みました。そして、キャンディにうがなされ、変身しました。
 その姿を見た、みゆきは喜んでいます。一方、あかねは変身時の台詞「じゃんけんぽん」に突っ込んでいました。
 自分の姿を見た、やよいは、以前から憧れていたスーパーヒーローに自分がなれた、という事に喜びます。そして、アカンベーに対し、戦闘ポーズを取りました。
 ところが、その顔を見ていると怖くなってしまい、涙目になって逃げ出しました。キャンディに激励されますが、「そんな事言われたって怖いんだもん」と聞く耳を持ちません。
 そして、逃げている間に転び、顔面で着地ます。そして、迫り来るアカンベー対し、「いやー!」と叫びますが、その時、雷のエネルギーが発動し、アカンベーの動きが止まりました。
 それを見たキャンディはスマイルパクトに気合を込めるようにと言います。すると、やよいは向き直り、言われた通りにしました。そして、気合が溜まったり。自分の手から雷るたびに怖がっていましたが、なんとか、「ピースサンダー」を発動し、撃退しました。
 闘いが終わり、やよいはまだ自分の変身に驚いています。しかし、みゆきとあかねに歓迎されると、「やる!だってずっと憧れてたんだもん、世界を守るスーパーヒーロー!」と決意を表明していました。
 続いて二人は、やよいの絵を守れなかった事を謝ります。しかし、やよいは、「いいの。わたし、みんなといて分かったの。本当に欲しかったのは勇気と・・・あと」と言い、そこでいったん、言葉を止めます。そして、意を決し、頬を赤らめて、「あの、星空さん。みゆきちゃんって呼んでいい?」と呼びかけます。それに対し、「もちろんだよ、やよいちゃん」と、みゆきが手を差し伸べると、笑顔を見せた後、感極まって泣きながら、「嬉しい。みゆきちゃん」と言います。
 それを聞いた、あかねが「なんで泣いとんねん」と突っ込むと、「泣いてなんかないもん」と言い、話は終わりました。

 今回の話は、いくつかひっかかる点がありました。一つは、屋上で隠れて絵を描き、それを周りに知られたくない、と言った、やよいが、ホームルーム中に、ほとんどの生徒に見える位置で絵を描いていた、という描写です。
 もう一つは、美術部員たちが、やよいの絵をけなした場面でした。部長が優勝した、という結果があるのに、他の入選者をけなす必要などあるのでしょうか。この美術部員達に対する愛情のない描写は気になりました。
 そのようなひっかかる点はありましたが、主題である、やよいに関しては、絵的にも人物描写に関しても、最初から最後まで見所だらけ、と言えるほど十分に上手く描けていたと思いました。
 特に、感情の起伏が激しい、やよいの表情が、随所で豊かに描かれていました。特に、HRでクラス代表に選ばれる過程・絵が完成した時に見せた時・プリキュアの力にいちいち怖がりながら必殺技を出した時・最後に勇気を出して、「みゆきちゃんって呼んでいい?」と尋ねた時および、返答を貰って喜びのあまり涙する時の描き方は上手いと思いました。
 また、闘いで二人がピンチになった際に、状況および、自分の弱さを自覚しながらも、二人をかばおうとした時の心理描写なども印象に残りました。
 さらに、EDで、カメラに向かってまばたきした後、ダンスに加わろうと走って転び、顔にぶつかった跡を残しながら踊り始める、という描写にも驚かされました。今シリーズのEDは本当によく作られていると思いました。
 放映前から極めて人気の高いキャラでしたが、前評判を裏切らない描かれ方をしていました。
 次回は、なおの変身話です。ここまで、ほとんど何もしていませんので、実質的に初登場回みたいなものです。その人柄がどのように描かれるか、楽しみにしています。

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