「スイートプリキュア」の前半は、アニメ34話から36話のダイジェスト、といった感じでした。
このままアニメ同様、キュアミューズの正体並びに家族設定を単純に説明話になるのだろうか、と思って見ていたのですが、最後の闘いのところで、展開が大きく変わります。
アニメでは、「心の叫び」と聞いて、パンチの標的を顔面から心臓近くに変えたアコの拳で洗脳を解く、という展開でした。
それに対し、漫画ではパンチを放ちません。
代わりにアコは、「わたし、戦う。パパを苦しめる悪を倒してみせる!」と言います。そして、その直後、メフィストに抱きつきました。
そして、「パパが大好きだよ」と言ったあと、「アコを・・・アコを抱きしめて、パパ。ぎゅっと抱きしめてよ。あのころみたいに・・・」と涙ながらに言いました。
それに反応して正気を取り戻しかけたメフィストですが、即座にまたノイズの力が注入され、暴れだそうとします。
しかしその直後にアフロディーテが降臨し、後ろからメフィストを抱きしめます。その「家族の絆」により、メフィストは正気に戻りました。
その様子を見ていた奏は、「い~な~、なんだかわたしも、ぎゅっとしてほしくなっちゃった」と言います。
そしてその晩、響は腕によりをかけた料理を団に出します。それを見て「お小遣い値上げ作戦か?」などと不思議がる団に、「かわいー娘の愛、素直に受け取ってよ」と率直に答えます。
さらに、まりあとスカイプ通信をし、最後に「パパ、ママ、大好きだよ」と、とびきりの笑顔を見せました。
途中まではアニメと同じ話の構成だったわけです。しかしながら、アニメで描けなかった、「家族の絆の力でメフィストの洗脳を解く」を完璧なまでに描ききっていました。
また、アニメにおいては響たちは背景のような存在になっていました。それに対し、漫画では響の家族愛で話を締めていました。
やはり、7年もプリキュアを描き続けている人は、ひと味も二味も違う、と上北さんの凄さに感嘆させられました。
「Go!Go!なかよし団」は、読者のお便りに応える形で、クリスマスプレゼント用に、キャラクターのロウソクを作る、という話でした。>br />
冒頭、担当のナガノさんが、「クリプレかー、ハタノさんは何がほしいですか?」と尋ねると、「真心があれば、何もいらないけどね・・・。あえて言うなら・・・現金?」と定番ではありますが、話の趣旨を根底から崩すようなネタをかまします。
あと、ロウソクを作るのにあたって「なかよしの大人気キャラクター 四体」と言って、「わた×」のユキナダルマ、「さばげぶ」のカモノハシと並べて、ハタノさんとナガノさんを出していました。それに対するツッコミもなく、「ロウソク製作編」に入ったのは、なかなか面白いと思いました。
あとは、普通のロウソク制作実習モノで、特にオチもありませんでした。そのあたりは、投書してきた読者に配慮したのでしょうか。
「恋と軍艦」は、前回の続きで、町長の「港まつり盛り上げ活動」を続ける町長を軸に話が進みます。また、これまで明示されていなかった、町長と入市の関係を示唆する言動なども描かれていました。
というわけで、なんかついに本格的政治&同性愛漫画になっている、という感じです。相変わらず技術が高いこともあり、それはそれで興味をひかれるのですが、その一方で主人公を初めとする中学生たちの影が薄くなっているように感じもしました。
香菜と晶も出番はあるのですが、狂言回しみたいな感じです。晶と入市のセクハラ問答なども、やや無理があると思いました。さらに、香菜の気を引くためにからかう松本の描写に至っては、「主役は中学生たちだ」という事を主張するために無理矢理出てきている、という感じだと思いました。
そのあたりをどうやって整合していくかが、今後の見所になるのかもしれません。
「さばげぶっ!」は、モモカが地理教師に憧れ、彼に覚えてもらうためにテスト勉強を頑張る。そしてその勉強に鳳と、うららが乱入、という学園モノでの定番みたいな展開で始まりました。
ところが、その勉強内容が常軌を逸しています。数学をやらせらば、うららが「問題文の言葉遣い」にツッコミを入れる一方、鳳は訳のわからない絵文字で式を書きます。
さらに、肝心の地理では、「エロマンガ島」「ボイン川」などの変な地名を言い合いはじめ、モモカの邪魔をします。なお、「変な地名コンテスト」ですが、「荒野の恋」で主題になった、那覇市の湖はさすがに出てきませんでした。
そんな普通の「試験勉強ネタ」と思いきや、そこでカモノハシが出てくると、展開が大きく変わります。なぜか、カモノハシは暗記能力が高く、それを見た鳳は、カモノハシに女装(?)させる計画を立てます。
そして、クラスメートも教師も気づかず、カモノハシは満点を叩き出します。そして教師は、カモノハシをモモカだと認識して頭をなで、モモカの計画は台なし、というオチでした。
前々からとんでもないネタを思いつく人だとは思っていましたが、今回はかなりの衝撃を受けました。初連載で講談社漫画賞を獲得しているほどですからすでに只者ではないとは思っていましたが、これから先、さらに化けそうな予感がしたほどでした。
新連載の「王子とヒーロー」は「田舎からのセレブ学校に転校した少女が、何の脈略もなく、学園の二大人気男子にモテる」という、テンプレート作品でした。ヒロインがどういうキャラなのかも全然伝わってきません。また、前回同様、単行本が2~3冊くらい出る所で終わりそう、という感じでした。
「わたしに××しなさい!」は、またもやトラウマを植えつけた幼稚園時代の先生・霧島がらみの話でした。そこで生じた悩みを雪菜がマミに相談する、一連の描写が非常に上手いと思いました。独特の「気遣い」を見せる雪菜と、「ライバルに・・・」と思いつつ、親身に対応するマミの描き方が印象に残りました。
ただ、ラストで時雨が霧島につっかかってくる、という場面は少々無理があるのでは、とも思いました。
最終回だった「キミノネイロ」ですが、結局、音色が何を考えていたのか、今ひとつ伝わりませんでした。まあ、「男の娘」モノで、なかよしで人気連載になった、という意味では印象に残る漫画にはなりました。
「荒野の恋」は、「わたしこないだ見ちゃったの。自分の・・・鏡で」に全てを持っていかれた感がありました。前回の主題が「巨乳」だったから、今回は・・・、という事なのでしょうか。かなり過激なネタだと思うのですが、最近の低年齢向け少女漫画では、こういうのを普通にやるのでしょうか。
その印象が強すぎて、冒頭の悠也の怒りや、その後の下着うんぬんというネタなどは霞んでしまいました。
「地獄少女R」は年に一度くらいの割合で描かれる殺人がない人情物でした。かつて理不尽に殺された妻子の敵を地獄少女によって果たした画家の木戸が、偶然知り合った少年・航を息子のように可愛がって絵を教える、という展開です。
その木戸が死後は地獄に行く運命だと知った航が、サイトに「地獄少女」と書いて送信し、木戸を地獄に送らないよう直談判する、という意外な流れになりました。
そして、木戸を地獄に流した、あいが、木戸が描いた彼の絵があるところに航を案内する、という心温まる締めで終わりました。
普段はかなりアレな話もあるのですが、たまにこういういい話があるため、どうしてもこの作品から目を話すことができません。今後も、時々でいいのでこういう話を描いてほしいものだと思いました。p>
さて、来月号から、PEACH-PITさんの「クギ子さん」改め「クギ子ちゃん」が始まります。「王子とヒーロー」を差し置いて、巻頭のオールカラートップで予告マンガが載ったあたり、編集部の期待ぶりが伺えます。ちなみに、巻末の予告での「主役」は担当のカワモトさんでした。このまま、本作品の看板キャラになるのでしょうか。もしそうなったら、ぜひとも「なかよしの大人気キャラクター」であるナガノさんとツーショットで表紙を飾ってほしいものだと思いました。