ライト登場以降の定番(※昨年のハトプリは例外)である、「使用方法説明」をハミィが行う所から始まりました。最後に「ライトを持っていないお友達は心の中で降ってニャ」で締めていました。ここでの「お友達」の前には「(大きな)」が入るのだろうな、と思いました。
本編のほうは、朝の南野家から始まります。寝ている奏が、窓の外に人の気配を感じます。「響ったら・・・何で窓から・・・」とと決めつけてカーテンを開けますが、そこにいたのは、何とスーツにネクタイ姿のメフィストでした。
当然ながら奏は驚き、南野家は大騒ぎに。そしてパトカーが出動し、メフィストは逮捕されます。つい先週まで巨大化して街を襲っていた男が、翌週にスーツを着て家宅侵入の現行犯で逮捕される、というのはなかなか衝撃的な展開だと思いました。
その衝撃的なオープニングでしたが、メフィストの目的は、奏でなく、奏太でした、ノイズによる洗脳が解けたため、以前の通りに親子三人でメイジャーランドで暮らすことになりました。そのため、アコの唯一の友達である奏太に挨拶に来た、というわけです。
結局、アコが直接話すことになったのですが、奏太との別れについて、かなりあっさりしていました。その態度を見て、奏太は不機嫌になります。
その後、エレンとアコのメイジャーランド会話などがあった後、突如、広場で不快な音がし、それが終わると、あらゆる人・物が音楽の演奏をできなくなっていました。これで早くも、「日常モード」は終了となりました。
以下は長い戦闘モードなので、箇条書きで端折ります。
- 異変の原因がメイジャーランドに起因していると判断した、響・奏・エレン・アコ、そしてメフィストはメイジャーランドへ。エレンは、メフィスト・アコの従者であるという意識と、音吉の本を読んだ結果、時代劇の町娘の服装。
- メイジャーランドでは全ての人が石化。そのなか、なぜかアコの幼馴染みの「すず」だけは動ける。そして、事件の元凶はアフロディーテと言い、アコにも怒りを見せる。
- アコとメフィストは王宮へ。途中、幼少時のアコが一番好きだった歌の話になるが、メフィストは思い出せず。
- 王宮では、異様な目付きをしたアフロディーテが若い男性三人組にヒーリングチェストを奪うように命じる。
- 響・奏・エレン・ハミィで「すず」を追う。その間に。ハミィは背負っていたヒーリングチェストの重さに耐えれず、地面に置き、得意のボケで、そのまま置きっぱなしにする。それを「すず」が持ち去る。
- その前に、先ほどの三人組が登場し、ネガトーンで襲撃。響と奏はネガトーンの攻撃により、二人同時に両手首を拘束され、ベルティエが出せなくなる。一方、エレンはネガトーンを二人に押し付け、ハミィとともに、ヒーリングチェストを忘れた場所に戻る。
- そこには、「すず」が代わりに置いた木箱があったが、三人組はそれをヒーリングチェストと思い込んで持ち去る。そのころ、響と奏はネガトーンを倒す
- アフロディーテの部屋で、アコが捕らえられる。メフィストはなぜか、アコを解放するには彼女の好きな歌をうたえばいいと理解する。しかし、なかなか思い出せない。そこに三人組が戻るが、偽のチェスト(?)を持ち帰ったため、アフロディーテに叱責される。そして王宮でプリキュアを迎え撃つように命ぜられる。
- 王宮中庭で、響・奏・エレンは化物の姿に変身した三人と、一対一で闘う。苦戦するも勝利する。
- 王宮では100回目くらいにやっとメフィストはアコの好きな歌を思い出す。それを歌うと、アコが解放され、さらにアフロディーテも本心が幽体離脱する。ノイズの手下であるハウリングにメイジャーランドを襲われ、それを体の中に封じたものの、体自体をのっとられ、このような状況になったとのこと。アフロディーテの本心はメフィストに、自分ごとハウリングを殺すように頼む。
- メフィストは剣をふるおうとするが、もちろん妻を殺せない。三人組を倒したプリキュアが入ってくるのとほぼ同時に、アフロディーテを抱えて外に出て、ハウリングと交渉。ハッタリがきいて、ハウリングはアフロディーテから出ていく。
- 煙のような姿のハウリング相手に苦戦していると、「すず」の持っていたアコとの思い出の品が光る。それをきっかけに「ライト振り」がはじまり、プリキュアが勝利。
- ハウリングが実体化。その前に、プリキュアは次々と倒され、奏はその手に捕らえられる。響もピンチになるが、奏の涙ながらの「響!」という呼びかけおよび、再度のライト振りにこたえ、スーパーキュアメロディに変身。奏とのパッショナートハーモニーで逆転し、最後は四人でのスイートセッションアンサンブルでとどめ
そして、今回の闘いで、プリキュアとの絆が深まったアコは、加音町に戻ると宣言します。それを両親は、「そうなると思っていた」と言って見送ります。ただし、メフィストは涙をドバドバ流していました。
そして、加音町に戻り、スタッフロールと映画オリジナル曲が流れる中、アコと奏太などの仲直りなどが流れました。
それが終わると、EDで一緒にダンスの注意を、響・奏・エレン・アコが行います。冒頭同様、「大人は踊るな」という「大きなお友達向けの一言」もありました。
その後、初公開となるアコが加わったEDが流れ、終了となりました。
本作品で一番目立っていたのはメフィストでした。冒頭の家宅侵入→取り調べ、が最大の見せ場でしたが、他にも随所で目立っていました。騒動のきっかけである「アフロディーテ乱心」も、プリキュアでなく、メフィストが解決する、という形になっていました。
その、ブラフもきかせて、ハウリングをアフロディーテから分離させた場面なども楽しめました。さらに、その直後のアフロディーテとの会話は、これまで女王としての振る舞いしか見せていなかったアフロディーテが、メフィストに見せた「甘え」をうまく描いていました。結果的に、この場面がこの映画で一番印象に残りました。
ただ、これは、それ以外のキャラにおいて、目立った描写がなかったため、と言えます。シリーズの主役である響と奏ですが、冒頭で見せた、奏の寝ボケ(?)は面白かったものの、後は特に目立った描写はありませんでした。
「ちょっとした喧嘩」「ネガトーンの攻撃により、両手をくっつけて闘う」「最終決戦で奏が『変身中の本名呼び』をする」「スーパープリキュア化した響が、奏とパッショナートハーモニーを決める」というあたりが、二人の見せ場だったかと思われます。ただ、いずれも心に響くものはありませんでした。
また、奏がハウリングの手から逃れ、泣きながら抱き合って喜ぶ場面も見せ場だと思うのですが、その部分の作画がやけに悪く、興ざめしました。あと、響だけがスーパー化してのパショナートハーモニーは、色およびデザインにおいてかなりバランスが悪かったと思いました。あれなら、響をスーパー化させないほうがまだ良かったのでは、と思ったほどでした。
さらにエレンに至っては「アコの呼称問題」「着物姿で里帰り」くらいしか、見せ場らしきものがありませんでした。
そして、再デビューの直後という「売出し中」のアコでしたが、やけに中途半端な描写が目立ちました。戻ってきた時の奏太との描写や、「すず」との和解および再度の別れなどはこの話ではかなり重要だと思うのですが、ほとんどスルーされていました。
このように。肝心のプリキュア達の描き方はかなり残念でした。ただ、ここ数話のテレビを見ていれば、まあこんなものだろう、という感じです。
というわけで、メフィストの奇妙な活躍と、アフロディーテの甘え描写が見れたので、映画館に行った甲斐はあったと思いました。