Suite第34話

 夜の灯台を見ながらたたずむ、キュアミューズから始まります。ドドリーが歌をうたおうと声をかけたり、隠していことをプリキュアに話そうなどと言いますが、相変わらず返事はありません。そして、ドドリーを無視して、どこかに飛び立ってしまいました。
 その灯台の中では、トリオ・ザ・マイナーは、焼肉を食べていました。わざわざ炭を使うなど、かなり本格的です。しかし、三人の表情は冴えません。前回、最終通告を受けた事もあり、メフィストへの報告役を押し付けあっています。
 そのために、かつては争っていた「リーダー」を押し付けあっていました。また、バリトンも興奮のあまり、普段バスドラに使っている「あんた」が、いつの間にか「お前」になっていました。
 この「良くない報告をする役割を押し付けあう」というのは、仕事中によく生じます。それだけに、この言い争いは他人事とは思えませんでした。

 そうこうしているうちに、メフィストが登場しました。そして、自らが出陣すると告げます。ならば三人はどうなるかと思ったのですが、特に制裁などはなく、自分の代わりに、マイナーランドで楽譜を守るよう、命じていました。
 このあたりの温情も「本当のラスボスではない」という含みなのでしょう。ちなみに、その宣告の間、焼肉は放置されていました。見ていて「焦げないのだろうか」と思っていたら、ファルセットが「焦げちゃうよ・・・」と言ったので、思わず笑ってしまいました。
 一方、下校中の響は、前回のミューズについて考えていました。奏とエレンも加わって、ミューズの真意について話し合いますが、話はまとまりません。仕方ないのでクレッシェンドドーンに尋ねようとしましたが、またまた寝てしまっていました。
 その頃、公園では奏太が竹馬に乗っていました。相変わらず、一緒にいるのはアコだけです。毎度の事ですが、この二人、お互い以外には友達がいないのだろうか、と思いました。奏太はまだ慣れていないようで、低い高さに設定しているにも関わらず、フラフラしています。
 そんななか、奏太は樹の上に登って降りられなくなった子猫を見つけます。すると、奏太から竹馬を借り、かなり高い位置に設定し、慣れた動きで竹馬を操り、猫を助け出しました。
 そして、普段見せないような笑顔で、猫の無事を喜びます。そこに、響・奏・エレンが現れました。エレンは、「この子、ありがとうって言っているわ」と、さりげなく、「猫語の通訳」をします。さらに、響と奏もそのやさしさを褒めますが、アコは無言で走り去って行きました。
 その後、ラッキースプーンで、ミューズ談義が続きます。三人とも、ミューズは根は良い人、という共通認識がありました。その中で、エレンが「素直になろうとしても、なれないんじゃないかしら」と言うと、ハミィが「セイレーンに似ているニャ」と言います。それを聞いたエレンが顔を真赤にする、という一幕がありました。
 その頃、街の広場にメフィストが現れました。そして、三台の楽器をキングギドラのようなネガトーンにして暴れさせます。
 その様子を、マイナーランドでトリオ・ザ・マイナーが見ていました。そして、バスドラは「よーし、いいぞメフィスト」と呼び捨てにし、残る二人にたしなけられ、以降は「様」をつけていました。
 これは、単に今までと逆の立ち位置になったからつい調子に乗って呼び捨てにしたのでしょうか。それとも、前々回で怒られながらも物を食べながら話を聞いていたのに通じる伏線なのでしょうか。少々気になりました。
 一方、メフィストの前に三人が現れ、変身します。エレンとメフィストは久々の再開となったわけですが、特に会話などはありませんでした。
 闘いのほうは、初っ端から三人がパッショナートハーモニーを放ちます。しかし、メフィストによる「マイナービーム」に弾き返されてしまいました。
 そこにキュアミューズが現れ、攻撃を防ぎます。さらに、メフィストの繰りだす攻撃を避けますが、なぜか反撃しません。その「攻撃力のなさ」をメフィストは罵倒します。
 それを聞いた響・奏・エレンはミューズが侮辱された事を怒り、ネガトーンをふっ飛ばした後、スイートセッションアンサンブルを発動します。
 そして、あっさりネガトーンを撃破し、さらにメフィストの「マイナービーム」も一蹴します。そのままメフィストも倒そうとしますが、なぜかそこでミューズがメフィストをかばいました。
 その様子は、メイジャーランドのアフロディーテも見ていました。そして、「キュアミューズ、あなた、まさか」と何か知っているような驚き方をしていました。
 一方、皆が驚いているなか、メフィストが一気に、全ての音符を集めてしまいました。そして、「例を言うぞキュアミューズ、これで全ての楽譜は完成する」と言って去って行きました。
 意外な展開に驚きながらも、三人はミューズに理由を尋ねます。しかし、相変わらずミューズは何も言わずに去り、そこで話は終わりました。

 次回明らかになるキュアミューズの正体の前フリ話、という感じでした。その視点でまとめると、正体はアコで、メフィストとも何か関係がある。そして、アフロディーテもそのあたりの事を知っている、となります。
 そういう設定である事自体は別にどうでもいいと思います。しかしながら、キュアミューズ登場から前回まで、それを示唆するものはほとんどありませんでした。
 わずかに、初登場時から、目の色がアコと同じだった・前々回、ミューズが奪ったヒーリングチェストをアコが持ってきた・プリキュア集めた音符をミューズが解放した、くらいです。
 仮にも初登場から半年近く経っているのです。その間に、もっとその設定を前提とした逸話を作れたのでは、と思いました。
 また、アコについても、これまで「大人びて生意気な口をきく」「奏太といつも一緒にいる」という設定しか描かれませんでした。そして今回初めて「竹馬が得意で、猫が好き」というのが出てきたわけです。
 これまた半年以上登場させておいて、そのくらいしか人となりを描かず、正体判明直前に「違う側面」をいきなり出し、「実はプリキュアだった」というのも話の作りとしてどうかと思いました。
 といわけで今回は、自分的にはトリオ・ザ・マイナーの焼肉パーティが最大の見所でした。後は、ハミィに指摘されて真っ赤になったエレンおよび、そこから、少しずつ顔の赤味を減らしていった描写くらいしか印象に残る場面はありませんでした。
 次回は、「ミューズの正体判明話」です。もし、私の予想が正しければ、シリーズ史上最も盛り上がらない「新プリキュアの正体判明」となってしまうと思われます。そういうわけで、予想が外れることを願っているのですが・・・。

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