Suite第28話

 虫取り網でカブトムシを捕まえて喜ぶ、響から始まります。カブトムシの存在を知らないため、なぜ喜んでいるのか分からないエレンに響は説明していました。
 しかし、そこにハミィが「今日の目的は音符探しニャ」と言って、カブトムシを逃します。そして、そのカブトムシを取った子供の会話から、響と奏は夏休みの終わりが近いと話します。それを聞いたエレンは「夏休みって終わっちゃうの?」と驚いていました。

 そして、三人は調べの館に戻ります。そして、新学期の事を楽しみに響と奏が話すのを聞いたエレンは、「私も学校に行きたい」と言います。
 一方、前回、音符を全て奪われたフェアリートーン達は元気がありません。さらに、奪われた事をハミィに隠そうとし、取り繕ったような態度を取って帰りました。
 それと入れ替えに、エレンが嬉しそうに走ってきます。なんでも、音吉の取り計らいで入学が決まり、既に制服まで用意されていた、とのことでした。二人は、改めて音吉の謎に驚きます。
 その頃、トリオ・ザ・マイナーは、捕らえた音符を餌にしてプリキュアを罠にはめる、という作戦を立てていました。話はバスドラが仕切っています。バリトンは「今回はファルセットがリーダーでは」と言いましたが、ファルセットは「やりたがっているから」と諦めたように言っていました。
 どうやら、リーダーは原則持ち回りだが、立候補があれば交代してもいい、という制度になったようです。
 一方、調べの館では、響と奏がエレンに学校の紹介、さらには明日の自己紹介のやりかたについて説明しています。ところが、そこにハミィが割って入って自分の自己紹介を始めてしまします。
 しかも、それをエレンは律儀にメモを取るので、響と奏は驚き呆れていました。
 そんな事をしている間に、トリオ・ザ・マイナーの罠作戦により、音符を取り戻そうとするフェアリートーン達は捕らわれてしまいます。しかし、プリキュア用の罠だったため、隙間が大きく、そこから皆抜け出しました。率直に言って、この場面に何の意味があるのか良くわかりませんでした。
 その夜、響と奏はエレンのために、刺繍入りのハンカチとペンケースを作っていました。一方、エレンは徹夜で自己紹介の練習をしていました。
 そのため、翌朝、響と奏がプレゼントを渡した時も、エレンは目にくまができており、フラフラでした。しかし、プレゼントには喜び、気合を入れていました。
 そして、いよいよ教室で自己紹介となりますが、昨日のハミィの話を間に受けた事もあり、ボケの連発となりました。最後に、歌を唄おうとし、それを見た響と奏は両手で「?マーク」を出しますが、それを見て「応援してくれている」と勘違いする始末です。なお、歌は教師の一言で止められました。
 そして、休み時間にはクラスメートから質問攻めになります。そこでも、「ネコが好きな理由」を尋ねられて「自分は黒猫だから」と言ったり、「どこから来たの?」と尋ねられて「マイナーランド」と言ったりして、響と奏を慌てさせます。
 ただ、質問に答えているうちに、緊張と寝不足の疲れで、エレンは倒れてしまい、保健室に運ばれました。
 気づいたエレンは、自己嫌悪で落ち込みます。しかし、響は「自己紹介は大成功だったよ」と言い、窓の外で心配しているクラスメートを見せます。そして、皆の温かい声を聞き、エレンは、はにかみながらも、嬉しそうな笑顔を見せました。
 その直後に、トリオ・ザ・マイナーが現れ、救急箱をネガトーン化します。それを見た三人は変身しますが、ドリー達は弱々しくモジューレに飛んでいっていました。
 最初の包帯攻撃はエレンが撃退し、そのまま止めをさそうとします。しかし、三人の「おいで」に対し、フェアリートーンの体力が持たず、必殺技が出せません。
 その隙に、今度は絆創膏攻撃で三人は動きを封じられます。しかし、ここでキュアミューズが久々に登場して助けました。そして、ベルティエが使えない、という事で、約5ヶ月ぶりと鳴るパッショナートハーモニーで撃退しました。
 勝ったので、ハミィはいつものように音符をフェアリートーンに入れようとしますが、そこでドリーの中に音符がない事に気づきます。
 その時、再び響を呼ぶ声がします。またまた驚く響ですが、ドドリーはあっさりと「きっとクレッシェンドトーンだドド」と正体を明かしてしまいました。その名前からすると、アイキャッチに出てくる、豪華な羽が生えたフェアリートーンなのでしょうか。
 そして、そのクレッシェンドトーンが三人にメイジャーランドへ行くように指示したところで、話は終わりました。

 エレンの自己紹介がメインの話だったと思われます。ただ、そこで何を描きたいのかが、今ひとつ良く分かりませんでした。
 この一ヶ月の描写を見ると、エレンは「響や奏の前では、怖がりでやや天然ボケ。何でも言われた事にあわせる」という一方で、トリオ・ザ・マイナーに対しては、「以前と同じように、上から目線の態度で強い口調を使う」というキャラになっているようです。
 このように使い分ける事自体は面白いとは思います。ただ、いかんせん響と奏の前、および学校で見せたエレンの、ちょっと頭が足りないのでは、とまで思えてくる「天然ボケ」描写には違和感がありました。
 もちろん、味方になったのだから、性格が変わるのは当然です。しかしながら、前半の「たまに間抜けな事もするが、普段は頭が冴え、狡猾な罠で二人やハミィを騙す」というセイレーン=エレンと、今の怖がりで天然ボケの「黒川エレン」の間にはは、共通性がなさすぎます。
 もちろん、質問攻めにするクラスメートにキレて「やっかましいわ!」と叫ぶほど、元の「セイレーン」を維持させる必要はないとは思います。しかし、もう少し前半に設定したキャラクターを残すべきだったのでは、と思いました。
 あと、「自己紹介での笑い」を盛り上げるためにハミィが暴走します。これも、天然ボケというよりは、エレンを混乱させようとしてやっているとしか思えませんでした。これも、あれだけ「ハミィとセイレーンの友情」でキュアビート登場を盛り上げていただけに、違和感がありました。
 まさか、実はセイレーンにさんざん騙された事を実は根に持っており、この機会にそのお返しをするためにわざとやったのだろうか、とまで思ってしまったほどでした。
 また、中盤のトリオ・ザ・マイナー対フェアリートーンも蛇足だと思いました。今回のトリオ・ザ・マイナーは「戦闘シーン専用」に抑えておいて、その分、きちんとエレンを描くべきだったのではないでしょうか。
 というわけで、今回いい意味で印象に残ったのは、久々に登場した和音のスポーツ好きぶりと、これまた久々のパッショナートハーモニーくらいでした。
 まあ、どのシリーズでも8月後半は残念な話が出てしまいます。そういう意味では仕方がないのかもしれませんが、せっかくのエレン学校デビュー話だっただけに、より勿体なさを感じました。
 次回は、新たな力を得るために、メイジャーランドへ行く話のようです。一昨年から始まった年に一度ある「敵とは戦わない話」になりそうです。メイジャーランドの描写および、予告の最後に出た三人合体の新技がどのようになるのか、楽しみにしています。

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