セイレーンとメフィストの作戦会議から始まりました。珍しく、トリオ・ザ・マイナーは席を外しています。
そこで、セイレーンは、ハミィを騙して、いままでプリキュア側が得ていた音符を一気に奪う作戦を立案します。それに対してメフィストが、これまでの心のふらつきを指摘されると、自ら洗脳強化を望み、決意の強さを伝えました。
そして、作戦通りセイレーンはハミィの前に現れ、メフィストに捨てられたと言います。少しは疑うことを予想して色々な設定を考えていたようですが、ハミィは拍子抜けするくらいあっさり信じます。そして、セイレーンに背中を出し、彼女をおぶって森の「隠れ家」にかくまいました。
そして、セイレーンがこれまで集めた音符を見せ、これにハミィが集めた音符を合わせて楽譜を完成させ、一緒に幸せのメロディを歌いたい、と言います。それを聞いたハミィはさらに喜び、自ら歌い始めました。ただし、今回はこれまでの歌手がアサインできなかったらしく、これまでの「歌声」とはかなり違っていました。
その歌声を偶然聞いた、奏太とアコは、ハミィが目付きの悪い黒猫と一緒にいた、と響・奏に告げます。それを聞いた二人は、またハミィがセイレーンに騙されたと気づきました。
そして、セイレーンのためにキノコを摘んでいたハミィにその事を尋ねます。最初はごまかそうとしたハミィですが、響の「ハミィの嘘はすぐ分かるんだから」という言葉に観念(?)し、セイレーンの事を話しました。
この会話は、自他共に認める嘘が下手な響だからこその説得力、という感じで楽しめました。
二人はハミィが騙されている事を告げますが、それでもハミィはセイレーンを信じます。
するとそこに、セイレーンが裏切って音符を奪ったと思い込んだトリオ・ザ・マイナーが現れます。作戦をより完璧にするため、「敵を騙すにはまず味方から」を実践した、という事なのでしょう。この作戦の立て方は、これまでの内輪争いをうまく活かしていると思いました。
そして、バスドラがセイレーンの持っていた音符たちをまとめてネガトーン化します。それに対し、二人は変身して闘いますが、元の音符の数が多いネガトーンは普段以上の力を発揮します。音符たちを腕に集めると、腕が増殖し、それで二人を圧倒します。
この、音符を腕に集める場面を見たときは、キン肉マン対バッファローマン戦で、バッファローマンが体の傷を角に集めた場面を思い出しました。
それはともかく、苦戦する二人を見たハミィは、セイレーンに助けを求めます。すると、セイレーンは、「悪の歌姫の力」で音符たちを憎しみあわせ、それでネガトーンの力を削ぎます。その混乱に乗じて、スーパーカルテットで撃退しました。
闘いが終わり、ハミィは喜んでフェアリートーンを音符ごとセイレーンに渡します。響と奏もそれを見ていましたが、先ほどの「援護」を見たためか、防ごうとしません。
そして、セイレーンは演技だったことを明かし、フェアリートーン奪取作戦を成功させました。それを聞いて初めて作戦だという事を理解したトリオ・ザ・マイナーと共に去りました。
音符を得たメフィストはマイナーランドで高笑いしています。一方、響は膝をついて落ち込んでいました。そんななか、ハミィは夕陽を見ながら、「それでもハミィはセイレーンを信じているニャ」と言うところで、話は終わりました。
今回、台詞のほとんどは、ハミィとセイレーンによるものでした。響と奏もチョイ役的扱いで、ハミィの不可解な行動に驚く・騙されているとハミィを諭す・変身してネガトーンと闘う、というくらいしか出番がありませんでした。
で、主役を押しのけた二匹の話の内容ですが、ひたすらセイレーンが調子のいい嘘をつき、ハミィはセイレーンが拍子抜けするほど何でも信じる、というものでした。もちろん、その素直さにセイレーンの心が動く、などという事もありません。
そして、ハミィは響・奏・フェアリートーンの説得にも一切耳を貸さず、セイレーンの言動にいくら不自然な所があっても、彼女を信じ続けます。その論拠は、「数年前まで親友だったから」というものだけです。
ここまで来ると「友情」という範疇を逸脱しています。見ていて「判断力が衰えたのをつけこまれ、詐欺師にむしられ続けている高齢者」を連想してしまいました。
次回は、「四人目のプリキュア登場」とのことです。予告を見る限り、最後にセイレーンが改心し、そのまま一気に「四人目」になりそうな感じでした。これで、結果的に「友情を信じ続けたハミィが正しかった」という事にするのでしょうか。いくら何でも無理があると思いますが・・・。
また、「新プリキュア」登場までの前振り、とい点でもかなり作りが粗いのでは、と思いました。昨年の、いつきの場合、序盤から彼女を多角的に描く事により、ただの一般人キャラとは違う、という事を視聴者に伝えていました。
そして、一昨年の、せつなにしても、数カ月にわたって、ラブとの交流とそれに伴う心境の移り変わりを描いていました。
それに対し、セイレーンは、ハミィとの友情を思い出したり、親友の存在に憧れたり、王子へ恋心を抱いたりしましたが、いずれも継続性がありません。しかも、洗脳で一度、それらをほとんどリセットしています。
そう考えると、本当に次回の30分間で、セイレーンの心の変化を描ききれるのだろうか、と思えてきます。逆に、実は四人目セイレーン説は壮大なフェイクで、実はハミィかアコが四人目というどんでん返しがあるのでは、とまで思ってしまったほどです。
というわけで、次回についても「新プリキュアへの期待」よりも「ちゃんと話の整合性を保てるのか?」という不安のほうが強い、というのが率直な思いです。果たして、どうなるのでしょうか。