なかよし2011年7月号

 「スイートプリキュア」は、アニメ13話と16話をあわせた内容でした。前半では降格されたセイレーンのやさぐれ・ハミィとの回想・メフィストによる再洗脳が描かれます。そして後半ではクロスロッド登場および新技・スーパーカルテットが描かれました。
 基本的にアニメと同じ内容でしたが、一点だけ相違点がありました。それは、クロスロッドを思いついたきっかけが、奏の作ったお菓子を響が「パーツ交換」をして美味しさをアップさせただった、という所でした。
 ページ数の都合上、「交換ステイ」を描く事ができなかったためなのでしょう。ただ、こちらのほうが、二人の日常をうまく活かしていると思いました。
 あと、その提案をした響に対し、奏が一度呆れて、その後、クスっと笑って同意した、という描き方も二人らしさがよく出ていると思いました。

 「Go!Go!なかよし団」は、人気上位キャラを表紙にする、という読者投票企画「NAS36総選挙」ネタでした。そこに立候補したハタノさんとタナカ氏が、宣伝文句を作るために著名なコピーライターの所に行く、という筋立てです。
 なかよしの表紙を飾る好機を得たためか、ネタのほうは飛ばしまくりでした。企画そのものに対していきなり「アレのパクり」と直球すぎるツッコミを入れたあと、ハタノさんが、「ライバルたちはピッチピチの10代」と今度は冷静すぎる分析をします。
 そして、キャッチフレーズを考えるために「あなたとコンビニファミリーマート」などを考えた有名コピーライターの所に行くわけですが、設定を考えると、この取材自体も立派なギャグと言えるでしょう。
 さらに、タナカ氏いじりネタとして作った「コピー」は「おはようからおやすみまでなかよしっこの暮らしを見つめるタナカ」でした。このストーカーみたいなコピーは1990年なで洗剤会社のライオンが使っていたもののパロディです。自分的にはかなりツボでしたが、生でこの広告を聞いた「なかよしっこ」は存在しないわけです。そんなネタを使った事に驚かされました。
 そして、立派なコピーを作ってもらった二人が、読者相手に土下座して投票をお願いする、というオチになっていました。普通に考えれば、この二人が当選するわけなどありません。しかしながら、最後まで本気で当選を狙っている、という形のままで締める、というのもかなり凄いギャグだと思いました。

 で、そのネタになった「NAS36(なかよしオールスターサーティーシックス)総選挙」ですが、各作品からキャラが3人(短編は2人)が立候補する、という仕組みです。そして、それぞれキャッチコピーがあり、「公約」も掲げていました。元ネタとなった「アレ」は全然知らないのですが、同じシステムなのでしょうか。
 それはともかく、作品からの人選はなぜか男性キャラのほうが多くなっていました。13作品中、6作品が男性キャラ二人で、女性キャラはヒロインのみ、となっていました。他にも、「本命」と思われる「わたしに××しなさい」は、雪菜・時雨・ユキナだるま、という謎のノミネートになっていました。
 他にも「恋と軍艦」の晶や、「ケータイくん」のビビアンなどといった、存在感のある女性脇役が「立候補」しないなど、かなり気になる人選でした。
 副ヒロインがベスト3に入ると、他作品のヒロインの立場がなくなるから、という配慮もあるのでしょうか。
 投票数上位3位までのキャラが9月号もしくは10月号の表紙になる、という事でした。
編集部作成の「表紙イメージ」を見ると、雪菜・「甘い悪魔」のハルル・わんころべえ、という組み合わせでした。わんころべえはネタでしょうが、編集部的には雪菜とハルルが本命と対抗、と考えているのでしょう。
 個人的には、響・奏・ハタノさんで表紙を飾ってもらいたいものですが、かなり厳しそうです。あと、発表時には是非ともワースト3も紹介してほしいものだと思いました。

 「恋と軍艦」は、「のぞき」がバレた晶に、入市が「バツゲーム」としてエロ本を買わせたり、風俗店やラブホテルの写真を撮らされる、という展開でした。当然ながら、その類の絵がバンバン出てきます。
 普通にギャグとして面白いと思いましたが、「なかよし」的にいかがなものかと思いました。また、そんな展開のなかで、「お約束」的に町長と香菜のツーショット場面があったのも笑えました。
 それにしても、いくら私生活を覗かれて内心怒っているとは言え、「バツゲーム」を止めない町長は、いい大人、ましてや公職にある人間としていかがなものかと思いました。まあ、そのへんも含めて楽しめる作品ではあるのですが。

 「非科学常識ケータイくん」は、前回、ケータイの正体を知ったビビアンが、「王子プリンス」という名の、新たな人型携帯を入手して、ケータイのライバルにする、という話でした。
 ひたすらプリンスの「高性能ぶり」を描く話で、稔やビビアンは完全に説明役的になっていました。
 そして、、最後に、夜の部屋でケータイがいきなり服を脱ぎだし、稔が驚く所で終わります。その驚きの表現として、昔の本でよく見かけた写植BA-90こと「ニコニコおじさん」を使っていたのが妙に印象に残りました。

 「わたしに××しなさい」は、マミにライバル宣言をした雪菜が、そのマミにつきまとう、という予想外の展開でした。最初は呆れていたマミが、最後には幸せそうな笑顔で時雨への想いを語る場面が印象に残りました。ただ、そこからまた定番の雪菜と時雨の「ミッション」に入ったのは少々残念でした。
 ラブリー増刊連載で本誌特別掲載となった同じ遠山さん作の「かみかみがえし」ですが、「これまでのあらすじ」が長すぎて読む気がおきませんでした。というわけで、前提を理解せず読んだのですが、以前の遠山さんの作風が色濃く残っているように思いました。特に、ヒロインにくっついている二人の神(?)は前作に出てきたメール仲間二人を彷彿させるものがありました。
 「レイヤー×レイヤー」は、ピンチになったヒロインが二段変身で猫耳・尻尾つきの「キャットスーツバージョン」となって敵を倒す、という展開でした。前回は吉良のマッドサイエンティスト+ヲタの描写が面白かったのですが、今回はそれがあまり見られず、少々残念でした。
 なお、新連載だと思っていたのですが、シリーズものとの事でした。連載になるかどうかは微妙なところだと思いました。
 「さばげぶっ」は、第2話くらいで出てきた男子高生三人組が、復讐のため女装して学校に潜入する、という話でした。最初はひどい化粧をしていたのですが、通りかかった春日野うららのメイク術で「男の娘」に変身します。それを巡る彼らの心の動きが中心に描かれていました。
 そんななか、部長はBB弾の由来を民明書房的に説明することによって存在感を出していましたが、主役であるはずのモモカは、ロクに台詞すらありませんでした。というわけで、存在感的には「女装少年トリオ>>>>うらら>部長>>>>>>>>>モモカ」という感じの話でした。
 「甘い悪魔が笑う」は、海の家で働く少年にぶつかって商品をダメにしたハルルが、お詫びとして水着を来てその店の店員をやり、一心が手伝う、という話でした。
 母子二人でやっている店であるにも関わらず、なぜその少年がハルルのサイズにあった水着を持っていたのか非常に気になりました。もしかして、「当たり屋」的な手法で、店員集めをしているのでしょうか。だとしたらこの少年、将来は一心や音楽教師に負けず、危ない大人になるのでは、と思いました。

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