なかよし2010年8月号

 「ハートキャッチプリキュア」は、ポプリ登場話でした。先週放映のアニメが同じ主題を、えりか話にしたのに対し、漫画版では、つぼみ話になっていました。
 冒頭、ポプリが校内に現れますが、学校怪談の幽霊みたいな扱いを受けます。このあたり、「MaxHeart」ルルン初登場時を彷彿させられました。
 そして、ポプリ登場をきっかけに、「三人目のプリキュア」探しが始まります。その方法は、雨が降る中、花と会話できる能力を活かしたポプリが尋ねまくる、というものでした。
 えりかは面倒臭がりますが、つぼみは「花の咲いているところは、わたしのパワースポットです」と言いながら、梅雨時の花めぐりを楽しんでいます。

 それを聞いた、えりかは、「つぼみはお気楽でいいな。私は蜂だぞ~」などと言いながら、つぼみを突っついて遊んでいました。
 さらに、「三人目」探しのために、「花占い」を始めます。つぼみは、うんちくを語りつつ、花びらを数えながら、占います。一般的に、この「占い」は花びらをむしりながらやるとしたものです。それを、「花びらを数える」としたのには、当然とはいえ、つぼみの花を愛する心が伝わってくる描写だと思いました。
 そのとき、サソリーナが現れ、モグラを使ったデザトリアンに、「ひまわりを根っこから抜く『花占い』」をやらせます。この、つぼみの心遣いと正反対、という描き方も面白いと思いました。
 さて、二人は変身しますが、モグラデザトリアンはやけに強く、歯が立ちません。
 しかし、アニメ同様にポプリの発揮した「守りの力」で逆転勝利をおさめました。さらに、「三人目」探しを続けたところ、「かっわいー」の言葉を発して、何者かがポプリを抱き上げます。そして、ポプリが「三人目のプリキュアはこの子です」と言ったところで、次回への引きとなりました。
 とにかく、つぼみの「花占い」および、その前後の描写が印象に残る話でした。一方、えりかの出番はほとんどなかったのですが、そんななか、つぼみを突っついた描写は彼女らしさを感じました。
 次回は「三人目」のデビュー話です。「彼女」の驚きや喜びを、上北さんがどのように描くか、興味深いところです。

 新連載の「Go!Go!なかよし団」は、超絶的なギャグセンスを持つハタノヒヨコさんによるタイアップ企画を描いた作品です。第1話は「ベッキー」なる仕切り上手が売りらしいアイドルを宣伝する話でした。
 一応、設定では、「ポジティブシンキング対決」などで、ベッキーさんとハタノさんが対決し、ベッキーさんが完勝、という事になっています。
 しかし、実質的には、ハタノさんの圧勝と言えるセンスがありました。
 「ポジティブシンキング対決」におけるお題は「友だちと、ケンカしちゃった。そんな時は?」です。それに対し、ハタノさんは即座に「来年からかく年賀状が一枚少なくてラッキー☆」などと回答し、「『なかよし』的にどうなの、ソレ」と突っ込まれます。確かにツッコミの通りではありますが、この回答は、色々な意味で心に強く残り、かつ共感が持てるものでした。
 あまりに強く心に焼き付いたため、ベッキーさんの「当たり障りの無い回答」がどんなものだったか、何度読んでも記憶に残りません。
 続いての質問は、「遠足や修学旅行が雨でがっかり」ですが、これに対しても「ぬれた男子生徒の制服臭をたんのうせよ」などと、とんでもない角度から回答してきます。こちらについては共感するのはさすがに不可能です。とはいえ、そのセンスの強烈さには感心させられ、またもやベッキーさんの回答が霞んでしまいました。
 また、担当の「タナカさん」のいじりかたも、通常の「担当イジリ」とはかなり次元が異なっており、これまた衝撃的でした。
 最後のコマでは、「取材して欲しいものを読者公募」という定番の告知がありましたが、ここでもハタノさんは「おかし、おもちゃ、音楽、力士、etc」とオチを用意していました。
 さすがに、原稿を描いた時点では、「野球賭博」は大きく話題になっていなかったとは思います。とはいえ、「なかよし」で「依頼があれば力士を取材する」などと公言するのは、その対象読者の点ではもちろん、発行している会社が相撲協会と裁判を行っている最中だという点においても驚異的な感覚だと思いました。
 今後も、この超絶的なセンスで突っ走ってほしいものです。

 「初恋ランチボックス」は、前回ケンカした悠希との仲直り話でした。悠希に怒られたことから、「もう困っている人を見かけても手伝わない」という決意をしたサエが、一度はその「決意」を守るも、すぐに自分の主義に戻る、という描写は彼女らしさがよく出ていました。
 そして、その「園田さん」と一緒に、という形で「自分の恋の応援をする」という展開も楽しめました。
 あと、彼女自身は「ブスな顔」と言っていますが、実際にはその泣き顔は非常に魅力的に描かれていました。毎度ながら、この作者の画力には感心させられます。

 「野ばらの森の乙女たち」は、今回も「百合、百合、百合、さらに百合」という展開でした。校内新聞まで完全に「百合前提」というのは凄いと思いました。今後も、この主題で突っ走るのでしょうか。なお、各キャラの描き方など、「百合」以外の部分の描写もしっかりしており、物語としても十分と楽しめます。
 「わたしに××しなさい」は、今回も水野マミ話でした。どうやら、彼女は「ユピナ」に熱心にメールを送っているようです。これが正体を知っての事なのか、それとも知らずにやっているか、気になるところです。
 「メルヘンちゃん」は最終回に向けて筋立てだけを追っている、という展開でした。他のキャラクターも面白かっただけに、終わるのは残念ですが、作者のやる気が尽きたのでしょうか。
 「神か悪魔か」は、ルーおよび、そのペットの「アメリカ」が不老不死である事が判明しました。とりあえず、「アメリカ」の不老不死描写を見たときは、「元祖・不老不死ペット」である、磯野家のタマを思い出しました。

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