来海家が花咲家をバーベキューに電話で誘う、という場面から始まります。みずきが同意し、つぼみが喜んだところで、両家の店に、同時に客が訪れました。
つぼみの店に来た、常連の男性・利岡は「永遠に枯れない花を」と、えりかの店に来た、リサは「世界一愛される服を」とそれぞれ唐突に言い、両家の皆を驚かせます。
一瞬驚いた、花咲家ですが、陽一はすぐに、利岡が求めるのが、咲いた状態で花を加工した「プリザーブドフラワー」であると気づきます。
一方、リサは流之介に「人は見た目だけではない」と洋服屋とは思えないような発言でたしなめられますが、それには同意しつつも、「彼の気持ちを取り戻したい!」と言います。そして、同じ頃、つぼみの店では利岡が「彼女の気持ちを取り戻したい!」と叫んでいました。
つまり、この利岡とリサがつきあっており、ともにお互いに好かれなくなったと思っているわけです。そして、ともに気持ちを取り戻すために、それぞれ同時に、隣接する店に「気持ちを取り戻すための物」を買いに行った、というわけです。
さらに、お互い話すだけでも不安になる、という二人に対し、つぼみとえりかは同時に、冒頭で出たバーベキューに誘いました。
一方、コブラージャは「こちらの世界に来て肌が潤って困る」などと言ってプリキュアへの恨みをぶちまけます。そこにサバーク博士の映像が登場し、出撃を命じました。
さて、バーベキューとなりますが、相変わらず、利岡とリサは気まずいままです。その心配をする、つぼみとえりかに対し、流之介は吊り橋付近の撮影をする、ということで二人に声をかけました。
それを聞いた、つぼみの頭で「吊り橋効果」が閃きました。そして、「揺れる吊り橋でのドキドキ感を恋と錯覚させる事により、二人を親密にさせる」という「作戦」を、シフレとコフレを使って説明しました。
そして、二人を吊り橋に誘った後、つぼみとえりかは下に降りて、その様子を観察します。その揺れがきっかけで、利岡はリサの肩を抱き、一方、リサは意を決して話しかけようとしました。
ところがそこにコブラージャが登場、リサの心の花を取り出して、水を使ったデザトリアンを造り出しました。
そこで二人は変身し、つぼみを囮に、えりかが接近し、マリンインパクトを炸裂させます。ところが、水ベースのデザトリアンには効かないどころか、逆にえりかを体内に取り込んでしまいました。
呼吸ができなくなった、えりかですが、そこに、シフレとコフレが竹槍を持って突進します。そして、その竹槍で、えりかの呼吸を守りました。
そこで闘いが膠着したこともあり、毎度のごとく、デザトリアンが心の声を叫びます。それを聞いた利岡は、リサの心を知り、デザトリアンに向かってプロポーズをしました。
それを聞いて感動した、つぼみは「ピンクフォルテウェーブ、愛する二人に届けます」と言います。そして、「えーっ!?・・あたしは!?」と驚く、えりかごと打ち抜きます。そして、デザトリアンと一緒に、えりかが「ほわああん」と「浄化」されました。
そして、リサをお姫様抱っこして、再度愛を誓う利岡を見ながら、えりかが「やっぱ人愛だよ、愛」と言い、つぼみが同意するところで話が終わりました。
今回の主題は、「お互いに自信が持てないカップルの仲を皆で取り持つ」だったかと思われます。それについての筋立ては、はっきり言って滅茶苦茶でした。
気まずくなったのを自分への愛情の薄れだと勘違いするまでは分からなくもありません。しかし、その対策が「大枚はたいて珍しい花やお洒落な服を買う」というのは見当はずれにもほどがあります。
さらに、面識もなければ二人がこれまで築いたものも知らない人たちが、二人をくっつけるために唐突に家族主催のバーベキューに誘う、というのも非現実的すぎます。
しかしながら、今回の話は非常に面白いと思いました。この無茶苦茶な筋立てと主題を描きつつ、それと関わってくる、つぼみとえりかおよびその家族、さらには戦闘場面の描写が面白すぎたからです。
まず、えりかがデザトリアンの体内に閉じ込められ、呼吸ができなくなった直後に、竹槍を持って突撃し、何をするかと思ったら、その竹槍でえりかに呼吸させたシフレとコフレには衝撃を受けました。
まさか、こんな事があろうかと、普段から竹槍を用意していたのでしょうか。よくもまあ、こんな事を思いつくものだ、と考えた人を尊敬したくなりました。
さらに、デザトリアンに向けてプロポーズをした利岡に感動(?)した、つぼみが「ピンクフォルテウェーブを愛する二人に届けます」、と言った所および、それを聞いた、えりかのうろたえぶりも心に残りました。また、「ほわわわわん」をデザトリアンと一緒にやり、その後、河原で至福の浮かべた至福の表情も忘れられない描写となりました。
また、「恋愛応援描写」についても、つぼみがコフレの眉に海苔をつけて「吊り橋効果」熱演し、それを見た流之介が大喜びして写真に収める場面や、えりかがわざわざ眼鏡をかけて、大人の悩み事を偉そうに論じる場面なども楽しめました。
そして、本人の前で、「家内にプロポーズするとき、世界中の水を飲みたくなるほど喉が乾いた」などと臆面もなく言う陽一並びに、目の前で言われて困った顔をする、みずきといった、花咲家の二人の描写も楽しめました。
一方、来海家のほうでも、さくらの誉められて喜んだり、流之介が1年間世界を放浪した事を愚痴る、といった描写から、彼女の為人を知ることができました。そしてなにより、客に対していきなり、店の存在意義を否定するような事を言い出したり、世界放浪の事を言われて、「そんな奴もいるからね」などと言った流之介は毎度ながら凄いと思いました。
というわけで、無理のある主題を適当にこなしつつ、各キャラの魅力を最大限に描ききった、非常に心に残る話となりました。
あと、利岡とリサの結婚式には、結果的に恋愛成就に一番貢献する形となったコブラージャを呼ぶべきでは、という感想を持った話でもありました。
次回は、キュアムーンライトの正体話です。第二四半期に入り、話が色々と動いていく始まりとなるのでしょうか。あと、スナッキーを引き連れて駅に現れたダークプリキュアが、どんな「悪事」を働くかも楽しみに出ています。