沙漠の使徒本部から始まります。いつものごとく、サバーク博士が訓示を言い、それに対してサソリーナが出撃宣言をします。すると、第2話以降、彫像のようにサバーク博士の脇に立っていたダークプリキュアが口を開き、出撃を宣言します。
出番を奪われる形になったサソリーナが文句を言うと、「部下として使ってやる」と高圧的に言い放ちます。それを聞いて一度はサソリーナは怒りますが、ダークプリキュアから発せられた気に圧され、「今回だけは大サービスで」などと言いつつ、従いました。
一方、つぼみは家で眼鏡をかけて宿題をやっており、脇ではえりかがひっつきながら、「宿題は夜でいい。散歩に行こう」などと言っています。最初は迷惑そうにしていた、つぼみですが、悩んでいた問題の解き方を、えりかに教わった事もあって同意し、眼鏡を外しました。
そして二人が行ったのは、第1話でつぼみが行った、海まで見える高台でした。その景色の良さを堪能したあと、つぼみは第1話でのシフレ・コフレとの出会いを思い出し、三人で懐かしみます。
仲間はずれにされた形になった、えりかは一瞬不機嫌になりますが、つぼみに「親友」と言われた事で機嫌を直し、改めてプリキュアとしての決意を誓い合いました。
そこに、第3話で登場した、上島さやかが現れ、女子サッカー部が正式登録されたことを、二人に報告します。さやかもこの場所が好きとのことでした。
そして、活動初日という事で、校庭で五人が集まり、練習を始めようとします。そこに、サソリーナがスナッキーを連れて現れます。どこをどう見ても女子中学生には見えませんが、「自分たちはサバーク中学女子サッカー部」などと名乗り、練習試合を申込みます。
あまりの怪しさに他の四人が呆れる中、さやかは申し出を受けます。目の前の相手の怪しさを警戒する気持ちよりも、女子サッカー部で試合ができる嬉しさが優ったのでしょうか。
そして、パスを受け、スナッキーの三人スライディングタックルもかわして、シュートをしようとします。すると、そこにダークプリキュアが登場、インプレー中であるにも関わらず、勝手にスナッキーとキーパーを交代し、さやかのシュートを念動力で受けます。そして、そのまま念動力でシュート(?)し、ゴールネットを突き破りました。
ダークプリキュアの「プレー」のどのへんがサッカーなのか分かりませんが、念動力みたいな「必殺技」でストライカーとキーパーが闘うアニメが流行しているという世相を反映しているのだろうか、とも思いました。
そして、さやか達五人をボロボロにし、プリキュアの名を告げて去りました。そこに、つぼみとえりかが現れ、驚くと同時に、さやかからプリキュアの名を聞きました。
さらにダークプリキュアとサソリーナは、菜の花畑を荒らす、という悪事第二弾を遂行します。騒ぎに気づいた、つぼみとえりかが来ると、そこにダークプリキュアが登場。夢で知っていた二人が驚くと、「自分には世界樹を枯らすという目的があるが、お前たちにはない」などと、言いながら、変身前の二人を攻撃し、シフレとコフレを奪います。
そして、引換条件として、これまで集めた心の種を渡せ、と言って去りました。
シフレとコフレを奪われた二人は、薫子の植物園で作戦会議をします。すると、そこに何故か、ももかの数少ない学校での友達である月影ゆりがいました。そして、自己紹介もせずに、ゼラニウムの花言葉を尋ね、つぼみが「真の友情」と回答すると、「もう一つの意味がある」などと謎かけします。
さらに、二人がその意図を尋ねると、「自分で考えなさい」と言って出ていきました。
その謎かけから得た結論として、つぼみとえりかは、変身できないにも関わらず、指定の場所に心の種を持って現れます。すると、サソリーナは、交換に関する交渉などせず、スナッキーの集団に二人を襲わせます。変身できない二人は、そのまま取り囲まれてしまいます。
その時、離れた所に立っていた月影ゆりが映し出されると、シフレとコフレの所に「絶望先生仮面様」が出現します。ただし、今回は普段の袴でなく、学ランでした。
そして、ダークプリキュアの攻撃をあっさりかわしてシフレとコフレを取り返します。二人は第2話と同様、「どこのどなたか存じませんが」とお礼を言っていました。
続いて瞬間移動してつぼみとえりかを助けます。今回の描写を見る限り、彼(?)はムーンライトの化身説が有力になったと思いました。
さて、変身した二人は、まずはOPをBGMに個々にスナッキーをなぎ倒します。
さらに、二人で手をつなぎ、新技「プリキュア大爆発」を発動します。OPでえりかがスナッキーを吹き飛ばしていた技ですが、どうやら合体技だったようです。そして、えりかのみならず、つぼみも「駄々っ子」みたいな表情をし、スナッキーのみならず、サソリーナまで吹き飛ばしてしまいました。
その勢いのまま、タクトを出し、フローラルパワーフォルテッシモをダークプリキュアに仕掛けます。しかし、それを受け止めたダークプリキュアは、逆に二人を吹っ飛ばします。その威力は、二人の変身を解くほどでした。
そして、とどめを刺そうとダークタクトを出したダークプリキュアですが、その時、月影ゆりが現れます。すると、一人で納得し、「そういうことか、面白い」などと言いながら、攻撃をやめて去りました。そして、月影ゆりが、手の中にある半分になったペンダントを見つめる、というところで話は終わりました。
今回のシリーズにおいて、闘いの面で重要な役どころとなるダークプリキュアの初登場話なだけに、シリアス系になるかと最初は思っていました。そのため、全体的にコミカルな展開となったことには少々驚きました。
特に、ダークプリキュアがサソリーナを従えてやった作戦が「プリキュアの印象を下げるため、女子サッカー部と試合をし、超能力で試合を滅茶苦茶にする」だったのはちょっとした衝撃でした。
主人公の印象を下げるために「偽物」が悪事を働く、というのはある意味定番です。しかし、この「悪事ぶり」は、「公園で砂山を壊した偽スカイライダー」並みに歴史に残るのでは、と思いました。
一方、闘いにおいて、OPに登場して話題になっていた「プリキュア大爆発」をこの話で披露した、というのも印象に残りました。
しかも、プリキュアシリーズにおいて重要な意味を持つ「二人が強く手を握る」をした後、「決め技いきます!」「やるっしょ!」と言い、そこから出したというのが凄いと思いました。技の名前のほうも「おしりパンチ」に続く、「すぐに覚えて絶対に忘れない名前」だと思いました。
また、前半部の、二人のやりとりも印象に残りました。一つは、宿題中にじゃれかける、えりかに困惑しつつ、答えを教わった事もあり、散歩につきあったという部分です。
もう一つは、丘の上で第1話を回想する、つぼみとシフレ・コフレに対し、えりかが疎外感を感じて不機嫌になり、つぼみが「親友」と言ってなだめた所でした。
このあたり、仲良くやっているものの、まだまだ微妙なずれみたいな物を感じました。この位置関係が今後どのように描かれ、二人の仲がもう一段階深くなる日が来るのでは、と楽しみにしています。
あと、「プリキュアになるのは楽しい」という会話も印象に残りました。もちろん、痛い目にもあっているわけですが、それ以上に、ヒロインとして闘えるのが嬉しい、という事なのでしょうか。このあたりも、二人の日頃持つ劣等感と関係しているのだろうか、と思いました。
というわけで、全般的に楽しめたのですが、一点だけ、植物園でのやりとりだけは違和感がありました。月影ゆりの謎かけに対し、二人の結論は「何も考えず生身で闘い、結果的に『絶望先生仮面様』に助けられた」だったわけです。
このくだりは、薫子のアドバイスをもとに、二人が知恵を使って、シフレとコフレを解放する、という流れにもできたのでは、と思い、少々残念に思いました。
次回は、今回完敗した、つぼみが修行のためにカンフーの勉強を始める、という話です。
「プリキュアが修行」というと、前シリーズでかなり残念な内容だった話を思い出してしまいます。ただ、ABCの予告を見る限り、つぼみがその修業の成果をちゃんと活かす展開になるとの事です。したがって、今回は面白い「修行話」を見れるのでは、と期待しています。