Fresh第38話

 予告を見た時は美希の話かと思っていたのですが、出番は多かったもの、特に美希の良さを描くような描写はありませんでした。実際は、題名そのもので、クローバーボックス宣伝話でした。
 というわけで、今回の話の感想を書くと、「クローバーボックス」という単語だらけになってしまいます。そこで、字数を節約するためにも、以下、当ブログでは「箱」という略称で表記します。
 さて話のほうですが、冒頭、夜の桃園家で、またもやシフォンの「発作」が起きます。すると、ラブとせつなはタルトをたたき起こして「箱」を回させます。そして、タルトには、徹夜を覚悟するように言いながら、自分たちは寝てしまいました。

 そのタルトの寝不足ぶりを心配した美希は、自分が「箱」を回すから、タルトには寝るように言います。
 そして、早速回すのですが、そこへ見知らぬ少女が現れ、「箱」に触らせろ、と言ってきました。一度は断った美希ですが、彼女が泣きそうになるとあっさりと諦めて「箱」を渡します。
 さらに、そこで携帯が鳴ってモデルの仕事の話が出ると、なぜかその場を離れて電話に出ます。
 その時、道の向こうに少女の友達が現れると、彼女はあたかも「箱」が自分のものになったかのごとく、それを見せびらかそうと走り出します。そして、車に気付かずに道を渡ろうとします。美希が身を挺して少女を救ったものの、その際に「箱」は、すれ違ったトラックの荷台に落ちてしまいます。
 この「相手が嫌がっているのに他人の玩具で遊びたがる」「自分の思い通りにならないと泣き出す」「他人の物を勝手に持っていこうとする」「車に注意せずに道を渡ろうとする」というのは、上品な言葉で言えば「悪い子」、品のない言葉で言えば「クソガキ」の典型例です。
 ところがこの少女、その後親と一緒に出てくる場面もあるのですが、一切怒られたりしません。こういうのは叱られるのに値することだ、という事を示さないのは、視ている子供達にとってよろしくないのでは、と強く思いました。
 こうして、「箱」を紛失した美希ですが、ラブ達が来ても、「自分が悪かった」と言うだけで、その理由を一切言いません。その気まずい雰囲気のまま、ラブの部屋に皆は移動します。
 そこでシフォンが「美希、笑って」と言い、場は少し和みますが、その直後、またもやシフォンの「発作」が起きます。それを見た美希は、一人で「箱」を探しに飛び出します。それを見た、せつなは、自分たちも探しに行くから、ラブは残ってシフォンが異次元に飛ばないように守れ、と言います。
 出かけていった美希ですが、あてがあるわけでもなく、見当違いの所ばかりを探します。
 一方、せつなと祈里は、公園で先ほどの少女に会って真相を知ります。そして祈里は、「美希ちゃん、どうしてちゃんと事情を話してくれなかったのかしら」と疑問を持ちます。すると、せつなは「何を言っても言い訳になる。なら何も言わず、自分の不注意を詫びる。美希はそういう子よ」と答えました。
 美希と十数年のつきあいがある祈里に対し、出会って半年弱、仲間になってから2ヶ月のつきあいしかない、せつなが、美希の性格を説明する、というのはかなりの違和感がありました。
 あと、この場合は「箱」の探索が最優先事項になるわけです。ならば、そのようなプライドを持たず、全ての情報を話して、一分でも早く「箱」を見つけ出すべきでは、と思いました。
 一方、疲れた美希は、河原でカオルちゃんに会い、元気づけてもらいます。ところが、そのような会話をしている間に、「箱」はトラックの運転士から別の少女の手に渡り、商店街で「演奏」が始まります。そしてその存在に真っ先に気付いてのは、インフィニティレーダー片手にシフォンを探していた南瞬でした。この結果を見る限り、やはり美希が情報を隠したのは間違いであることが分かります。
 最初は、紳士的(?)に「箱」を貸すように頼んだ瞬ですが、少女が拒絶すると即座にスイッチオーバーします。周囲の人は逃げまどいますが、少女は「箱」を奪われまいと頑張ります。
 言うまでもないことですが、あやしい者に声をかけられたら、玩具なんぞに執着せずに逃げるべきです。というわけで、公園での少女に続く、「教育上よろしくない例」が描かれた形になりました。
 そこに、美希が現れて変身します。しかし、「箱」を人質にされるような展開になり、思うように攻撃できず、劣勢に陥ります。一方、その頃ラブの部屋では、シフォンのインフィニティ化の進行を何とか遅らせようとしたラブが、「箱」から流れる曲を子守歌として歌っていました。
 闘いのほうですが、「箱」のせいで満足に動けない美希は、ソレワターセに派手に吹っ飛ばされます。その際、遠くから見えるほどの派手な土煙を上げたりしますが、なぜか救援がきません。心が折れそうになる美希ですが、その時、シフォンの笑顔を思いだして気力を取り戻します。
 そして、ベリーソードを空中に放り投げ、ソレワターセとサウラーがそれに気を取られているうちに「箱」を奪還します。そして、そのタイミングで現れたタルトに「箱」を託します。
 その直後、せつなと美希が現れて闘いに加わります。一方、タルトが「箱」をまわしてシフォンは元に戻り、それを確認したラブは闘いに向かいます。
 そして、四人揃った所で早速、ラッキークローバーグランドフィナーレを発動し、ソレワターセを撃退しました。
 闘いが終わり、美希はラブにシフォンを守れた理由を尋ねます。すると、ラブは「箱」から流れる曲を「子守歌」にした事を説明し、美希にも歌うように進めます。そして、それを歌ってシフォンを寝かしつけた所で話は終了しました。

 最初から最後まで、徹底した「箱」の宣伝でした。皆がお互いの名を呼んだ回数よりも、「箱」の名前を呼んだ回数が多かったのでは、と思えたほどです。ちなみに、祈里は一度も名前を呼ばれていませんでした。
 もちろん、収益のためにアニメを作っているのですから、宣伝をするなとは言いません。実際、「プリキュア」史上最大の名作の一つである「無印第8話」も、「プリキュア手帳」の宣伝話を兼ねていました。
 しかしながら、今回の話は、宣伝が全てで、それ以外の描写が全くもってないがしろでした。前回もそうでしたが、各キャラの描き方がおかしすぎます。
 冒頭の、タルトをたたき起こして徹夜を命じながら、自分たちは眠るラブとせつな、という描写からしてかなりの違和感がありました。
 さらに、「『箱』をなくした理由を頑なに拒む美希」「その美希の心境を、せつなが祈里に解説する」「美希が派手に攻撃されているのに、せつなと祈里より、タルトが先に助けに来る」「あゆみに見つかる事を考えず、タルトが『箱』を持ってラブの家に帰る」など、意味不明な描写ばかりでした。
 また、「グランドフィナーレ」発動の時ですが、ラブの部屋に残していった「箱」が唐突にワープしてきます。これを見たときは、苦労して「箱」を探した場面が滑稽に思えてきてしまいました。
 というわけで、二話続けて大変残念な話になってしまいました。次週は休みとの事ですが、これでここ最近の流れが変わり、以前のような面白い話に戻ることを強く願っています。
 予告だと修学旅行話との事。プリキュアシリーズでは、「マックスハート」以来、4年ぶりとなります。とりあえず、美希と祈里はどうやって沖縄に行くのか気になります。やはりアカルンの力を使うのでしょうか。
 あと、沖縄でのバカンスを楽しむウエスターを楽しみにしています。

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