年明けそうそう、えらいダークな「シロップの悪夢」から始まります。皆がシロップを見捨てて、キュアローズガーデンへ向かう、という内容なのですが、その夢の中に出てきた皆のうつろな目と顔の陰および、棒読み調にすることにより、冷たさを表している台詞まわしは、文字通り「夢に見そう」というべきものでした。
夢がさめた後、ナッツハウスの部屋に行ったシロップに対し、のぞみ・りん・うららが、いずれも悪夢と同じ台詞を言います。一瞬たじろいだシロップですが、今度は「よくある日常風景」が展開されました。そして、相変らず、こまちは、ホットケーキに羊羹を入れようとしてシロップに突っ込まれ、それに対して、うららがボケたりしていました。
そんななか、モンブラン国王が目覚めるのですが、一方でアナコンディは館長に対し、ブンビーからモンブラン国王発見を聞いたにも関わらず「最後の国王が発見されず、キュアローズガーデンの扉が開けない」と虚偽報告をします。
対する館長は、いつもと同じく、「ローズパクトを持ってこい」と言うだけです。それを聞いたアナコンディですが、これが達観したかのような無表情でした。このアナコンディは、その無表情ぶりゆえに印象に残りました。
その一方、ムカーディアはアナコンディの執務室に潜入し、結界をなんとか破り、フローラが館長にあてた手紙を入手します。直後に部屋に入ったアナコンディはその事を知りますが、相変わらずの表情をほとんど崩しません。
ナッツハウスでは、シロップに乗ったミルクが三人の国王を集めに行きます。そこにムカーディアが襲撃をかけ、アナコンディの机から奪った手紙を見せ、再びシロップの記憶を得ようとします。
そこから、闘いが始まりますが、ムカーディアとコインを元にしたと思われるホシイナーの攻撃が強力で、プリキュアは圧倒されます。途中から、くるみも加わりますが、形勢は変わりません。ところで、この「コイン」は唐突に出てきたのですが、あの「ファイブDEチャンス」と関係があるのだろうか、と思いました。
それはともかく、闘いを有利に進め、シロップをつかむムカーディアに対し、フラフラになりながら迫る、のぞみの気迫に押され、ムカーディアは一瞬ひるみます。そこに、ココとナッツが力を発動します。そして、メタルブリザードでホシイナーを撃退した後、レインボーローズエクスプロージョンが発動。ムカーディアは「手紙と国王の事を館長に報告せねば」と言って逃げようとしますが、いつの間にか、足が謎の物質によって固定されており、直撃を受け、そのまま散ってしまいました。
それを木陰で見ていたアナコンディは、相変らず、ほとんど表情を変えず「あの手紙を館長に見られると困るんですよ」などと言います。その冷酷ぶりに驚くと同時に、あれの直撃を食らっても、アナコンディにハメられても、平然と生き残っているブンビーの頑丈さに、改めて感心させられました。
そして、いよいよ国王達による「キュアローズガーデンの扉を開く儀式」が行なわれます。のぞみがボケている間に、うららが、池の上に発生した扉を発見する、というのが妙に印象に残りました。
そして、皆が扉の前に集結したところでアナコンディが登場。あれだけ重視していた報告書を「もう不要」と破り捨てて、フローラ殺害を宣言して闘いをいどみ、次回への引きとなりました。
今回の話では、のぞみの描写がかなり派手に描かれていました。かなり表情が豊かで、ギャグ部分もシリアス部分も全力投球、という感じで、さまざまな表情を見せていました。その一方で、シロップとのからみの部分は、もう少し、うららにやらせても良かったのでは、とも思いました。
あと、倒れたシロップを抱え上げる所のカメラアングルには、メインターゲットである低年齢層とは異なる視聴者層を強く意識しているな、と思いました。
その表情豊かな、のぞみと、達観したかのような無表情さを貫いたアナコンディの描写が対照的で、それが印象に残りました。アナコンディは、「またみてね」にも登場し、相変わらずの表情を見せていました。ただ、そのわずかな微笑からは、何とも言えない物寂しさが伝わってきました。
あと三回の中で、このアナコンディの館長への想いを含めた複雑な心理状態がどのように描かれるか、非常に楽しみです。
次回は、そのアナコンディとの闘いが中心となって描かれるようです。戦闘描写の中で、どのような形でその心が描かれるのか、期待しています。