夢原家両親不在により、のぞみの弁当のおかずを作る、という所から始まった料理話でした。昨年は、唯一まともな、りんを他の四人が振り回す、というドタバタ話でした。しかし、今回は、くるみが「まとも組」に入った事で様相が一変しました。一人で四人の面倒を見るのは難しいが、一人で二人の面倒を見るなら大丈夫、という理に適った展開でした。
冒頭、新作アクセのネタに詰まって悩む、りんに対し、のぞみは強引に昼に誘います。その理由は、弁当を作ってくれる人がおらず、皆からおかずを恵んでもらおうという「作戦」です。
それを見た、りんが、自分も問題を抱えているにも関わらず、のぞみに料理指導をする、という形で話が進みます。
エターナルのほうは、今回もネバタコスが登場。前回に懲りて報告書を出すも、アナコンディにあっさり突き返された上に、ボロクソに言われます。この展開を見る限り、彼は7月限りで退場かと思われます。
一方、夢原家にはなぜか、他の皆も集結して料理大会が始まります。ただ、男性陣はいずれも人間に変身せず、あまりやる気を感じさせられませんでした。
そんな中、りんも驚く強引さで、くるみが場を仕切り、くるみ・かれん・うらら・ココ・シロップと、りん・のぞみ・こまち・ナッツで班分けします。
この組み合わせですが、かれん・ココを獲得(?)したあたりに、くるみらしさを感じました。また、こまちとナッツ、うららとシロップがそれぞれ同じ班でしたが、特にカップリング的な描写はありませんでした。
さて、料理のほうですが、シロップの意向にココが気を遣った事もあり、くるみ班は、ホットケーキにハムやチーズを巻いた「ホットケーキサンド」になります。かれんが冷蔵庫の中身や、ハムの厚さでボケたり、うららがホットケーキミックスの増量やカレー粉で「いたずら」しようとしますが、ことごとく、くるみがあしらいます。
一方、りん班は、相変らず、こまちが羊羹を入れようとしますが、これも、りんが阻止します。最初に書きましたが、面倒を見る人が一人増えると、全然違うものだと思いました。
そして、くるみは独裁体制(?)を敷き、他の四人は指示に従うだけになり、てきぱきとホットケーキサンドを作ります。
一方、りん班は、のぞみが卵焼きを失敗してスクランブルエッグにすると、こまちの発案でそれを「巾着」にし、一方でナッツは料理の本を見ながら指摘(?)をする、という形で、メンバーの個性を活かす方針で、「巾着スクランブルエッグ」を完成させます。
それぞれ、違う方法ながら、最後はともに成功する、という話の作りは好感が持てました。
料理完成後、塩のない事に気づいた、りん・のぞみが買い物に行きます。公園では、のぞみが「やはり、料理は友情」と言って「それを言うなら、料理は愛情」と突っ込まれたりします。このやりとりは、のぞみらしい感謝の伝え方だなと思いました。
しかしその時に、ネバタコスが登場。なぜか、のぞみが持っていたフライ返しをホシイナー化して襲撃します。余談ですが、のぞみがフライ返しを持ってネバタコスを指さした時は、何となく「スプーンで変身しようとしたハヤタ隊員」を思い出したりしました。
闘いのほうは、普通に進行し、くるみがミルキーローズブリザードでホシイナーを、りんがファイヤーストライクでネバタコスを撃退、と、「料理班長」二人が技を披露する形になりました。戦闘場面自体はシンプルで良かったのですが、そろそろ、「六人が一緒に変身」という画面も作ってほしいものだと思いました。
戦闘の後は、皆で戻って、先ほど作った料理を夕食にします。その際、のぞみが沢庵を持ってくるのですが、「お約束」で全部つながっています。ベタなオチかと思われたのですが、その「つながっている沢庵」を見て、りんはひらめき、冒頭からの課題であった「新作アクセサリー」を仕上げます。
そして、のぞみも修行の成果を見せ、全て自分でつくった「様々な味の巾着卵焼き」を作って皆に披露。のぞみに対して辛口の、くるみを含め、皆が喜んで食べる、という形で話が終わりました。
昨年の料理話に比べると、ドタバタ感がなく、最後も、のぞみに成果が出るなど、いい形で締めていました。今月の話は、どれもキャラを活かした描写が多く、良作揃いだったと思いました。
そのような中で唯一残念だったのは、前の「ジャックと豆の樹」の時と同様、りんの、のぞみに対する厚意に対し、主体的な形で、のぞみが応える場面がなかった事でした。結果的に、「のぞみの沢庵がきっかけで、りんがひらめく」という形を取ってはいますが、これは、のぞみの力によるものではありません。
たとえば、二人で買い物に行った時の公園での会話を伸ばし、そこから、のぞみがアクセサリに関する助言をして、それで、りんの悩みが解決する、という展開にはできなかったのでしょうか。のぞみが本来持っている、「さりげない気遣い」や「他人を元気にさせる力」ならば、そのような話の作りのほうが自然だと思うのですが・・・。
全体的に良かっただけに、その部分が画竜点睛を欠くような感じで残念でした。
ただ、次回は、のぞみが、りんの弟妹の面倒を見る、という話です。ここで、のぞみの良さが十二分に発揮されて、二話一組で、のぞみ・りん話として成立する、という形になることを願っています。
また、予告の絵では、ブンビーおよび小々田が驚いたりする場面がありました。そのあたりの描写も楽しみです。