基本的には、シロップの過去や家族話の伏線みたいな位置づけでした。また、全体的に、かなり個性的な描写があった話でもありました。
冒頭、シロップが暗い部屋に閉じこめられる悪夢を見るところから始まります。そして、起きたところ、プリキュア宛の手紙が届いている、という展開でした。夢との関連から、「シロップの深層意識が出した手紙なのか?」などと当初は思っていたのですが、これが予想外の展開を見せます。
今日のエターナルはスコルプのみが登場。報告書の書き損じを間違えて持ってしまうなど、「報告書ノイローゼ」の一歩手前みたいな感じでした。そして、危機感から、ローズパクトより難易度の低い物を収集し、点数稼ぎをしようとする、という流れでした。退場フラグが立ちつつあるのでしょうか。
一方、カフェテリアで下級生三人がホットケーキの大食い大会(?)やっているところに、シロップがその手紙を持って登場します。そして、開けてみたところ、その中身は「チラシの切れ端・植物の蔓(つる)・ホットケーキのかけら」という意味不明のものでした。しかも、いずれもV字型の跡がついています。
とりあえず、蔓については、りんが職業的知識を活かして、「トケイソウの蔓」である事が判明します。余談ですが、39年近く生きていて、この植物が存在することを初めて知りました。「プリキュア」を見ていなかったら一生知らなかったかもしれません。
閑話休題。トケイソウは分かったものの、まだまだ謎だらけです。そこで五人で「謎解き」をやるのですが、このあたりの会話は、普段と異なるものでした。
特に、のぞみと、りんの会話が目立ちました。たとえば、考えるのが嫌になった、のぞみに対し、りんが「何を考えるのかまず考えてみよう」などと言って、のぞみを煙に巻きます。さらに考えが詰まって闇雲に行動しようとした、のぞみが繰り出したである「けってーい」にツッコミを入れる、珍しい事もしていました。
そのうち、のぞみは、チラシからクレープのにおいを嗅ぎ取ります。数センチ四方の小片で、しかも、紙片になってから異空間まで経由しているにも関わらず分かるのだから人間の嗅覚を越えています。これもプリキュアの能力の一つなのでしょうか。
そして、そのクレープ屋が「時計塔」という名前であることから、「トケイソウ」とあわせ、「時計塔で何かある」という結論に達しました。
かなり強引な推理でしたが、行ってみたらそこにはスコルプがおり、時計塔の収集を目論んでいました。ちなみに、スコルプは自らの行為を「没収」と表現していましたが、言葉としてどうなのかと思いました。
そして、シロップの過去にについての伏線みたいな会話を経て、闘いに入りました。そのスコルプに対し、なぜか小鳥が周りを飛び回り、払いのけられます。何事かと思って皆が見ると、時計塔に鳥の巣があり、雛もいました。小鳥は、妻子を守るためにスコルプに挑んだのでした。
それを見た、こまちは、手紙の送り主がこの鳥だと確信します。V字型の跡は、蔓や紙片を小鳥がくちばしで持った跡というわけです。
闘いのほうは、シロップを懐柔しようとするスコルプに対し、のぞみがシロップを元気づけ、さらにはホシイナーをシューティングスターで撃退します。
最後に残った謎の「ホットケーキ」については、「ホットケイキ」だったという事で、解決(?)しました。
その時、メルポがまたもやミルクからの手紙を大量に届けます。その中に、前回拾った「種」を育てているミルクの写真、という次回への伏線を見せ、話が終わりました。
差出し主が鳥だというならば、冒頭で時計塔で寝ているシロップの場面など、どこかで鳥を出しておくべきだったのでは、と思いました。他にも、ナッツの台詞がらしくないなど、いろいろと拙さを感じた筋立てでした。
一方で、のぞみと、りんの会話などには、斬新かつ興味深い描写を見ることができました。ある種の実験作みたいな位置づけだったのでしょうか。
次回も、消えたケーキを巡る、謎解きものになるようです。数話前に、図書館で推理小説を大量購入、という逸話がありましたが、今シリーズは「謎解き」ネタを多用する構想なのでしょうか。
また、「またみてね」でキャンペーンクイズ実施中で、10話から登場予定の、くるみ登場に対する前ふり話にもなりそうです。予告でナッツハウスから空を飛んでいたブンビーともども、いろいろと期待できそうな話になりそうです。