Yes!第48話

 意外な形でパルミエ王国が復活しました。そこに至る過程などは非常に興味深い描写がありました。また、カワリーノが半ばあっさり敗北しました。あそこまで勝ち続けながら、たった数分間だけ反撃を受けただけで死ぬ、というのはかなり珍しいのでは、と思いました。

 本編に入り、相変らず猛威をふるうカワリーノの前に、プリキュア達はなすすべがありません。のぞみがなんとか立ち上がろうとしたものの、ダメージは大きく、すぐに膝をついてしまいます。
 他の四人は目がうつろになり、絶望の一歩手前状態に。それを見てとったカワリーノは、ブラッディに使った「絶望の闇」に皆を沈めようとします。ところが、意外な所から状況が大きく動きます。

 しばらく前の場面で、闘技場の床に何か光るものがありました。再び、何かが光り、りんがそれに気付きます。そして、かれんに対し、初詣の時に言いかけた、「見つけた将来の目標」を語ります。これに関する過去の伏線を見たとき、「なぜ親友の、のぞみには言わないのか」と思ったのですが、結局、のぞみもいる所で話す事になりました。このあたり、細かい気遣いを感じました。
 そして、アクセサリー職人になりたいと言います。すると、今度は、かれんが、自分も夢を見つけたと言います。この反応も、初期設定の「負けず嫌いで対立」から「お互いを認めた」あたりをきちんと描いています。りんのアクセサリー職人は予想がつきましたが、かれんは予想外の医者でした。ミルクの看病などを伏線としているわけですが、どうせ多くの人々に役に立ちたい、というなら、かれんの場合は政治家のほうが向いているのでは、とも思いました。
 そして、元々目標を持っていた、こまちとうららも、皆のおかげで、より目標に近づけた、と言います。なんでも、こまちは「海賊ハリケーン」が努力賞を取ったとか。その際、かつての「その世界での闘い」の回想が入りました。この時は、「臨場感を教えてくれたアラクネアにも少しは感謝してもいいのでは」と思いました。
 そして、普段の食堂やナッツハウスでのように、明るく語る五人の前に、「絶望の闇」も去りました。ここで、のぞみでなく、他の四人が退ける、というのも巧い演出だと思いました。

 これに動揺したのか、カワリーノは、闘技場の観客席にいる「絶望仮面」達が、パルミエ王国の住民である事をつい言ってしまいます。元々、コレットを使って国家と国民をよみがえらそうと思っていたココとナッツは、これを聞いて希望を取り戻します。確かに、皆が生きていたら、コレットなど必要がありません。
 そして、ココとナッツの声に、まずミルクが反応して復活します。さらに、その呼びかけで、闘技場中にいた国民の仮面も割れ、皆が元の姿に戻りました。
 この流れも面白いとは思いますが、「この設定、最初に本社ビルに彼らを出した時は考えていなかったのでは?」とも思いました。カワリーノ以外のナイトメア幹部は、彼らをパルミエ王国の人間と認識していたようには思えません。滅亡後、急に社員が増えたことに驚かなかったのか、とも思いました。
 それはともかく、国民が復活してしまい、完全に形成は逆転します。カワリーノは、これまであまりにも圧倒的に勝ちすぎていて失敗体験がないため、ちょっと予想外の展開になると、まだまだ優位に立っているのに動揺し、自滅してしまった、という感じでした。
 ブチ切れて黒いオーラ(黒仮面のもと?)を足に張り付けて巨大化しますが、むしろ弱体化してしまいます。これまで当たらなかったプリキュアの技が次々と当たり、最後はファイブエクスプローションで止めを刺されました。こうやって見ると、この技を出されながら死ななかったブラッディは強かったのだな、とも思いました。
 そして、技を喰らったカワリーノは、最後にデスパライアの名を叫んで絶命しました。社内でなんだかんだ言われながらも、彼のデスパライアに対する忠誠心は本物だった、という事でしょう。
 そしていよいよデスパライアとの最終決戦、と言うことで次回に続きました。

 本シリーズの「ラス前」と言えば、だいたい、闘いのみに終始します。しかしながら今回は、その中でも、闘いの中に敵味方とも、うまく人物描写をしていると思いました。とりあえず最終回である来週も楽しみです。特に、ブンビーの復活には期待しているのですが、果たしてどうなるのでしょうか。

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