これまで、個人的な接点がほとんどなかった、こまちとうららの話なので、期待していたのですが・・・。
作画の品質・止め絵の多さ・特にクライマックスでもないのに五人の変身を一人ずつやる・やけに長い戦闘シーン、など、さまざまな意味で低予算な回だったようです。
これまで描かれなかった二人の話なのにこれでは、という気持ちが強く残った話でした。作中に出てきた、こまちの原稿ではないですが、もっと練れば、いい話になっていただろうに、という残念感ばかり残りました。というわけで、以下は、楽しめた人は読まない方がいい感想です。
話の流れは、それぞれ、作成中の小説と、オーディションにおいて、それぞれ「決め台詞」が思い浮かばずに悩む、こまちとうららが、ともに悩んでいる心が伝わって、最後は同じ結論に達する、みたいはものです。
しかし、こまちの作っている作品と、うららが出ようとしているドラマは別作品です。それぞれ、そのラストに至るまでの流れが違うわけですから、二人がともに「台詞なしで見つめるのが最善」というところに達する、というのも奇妙な話です。
それに達するためには、何か、二つの話に意外な共通点があることが分かり、その結果・・・という形を取らねばだめでしょう。
率直に言って、適切な台詞が思いつかない脚本家の愚痴と開き直りをそのまま脚本にしたのでは、とまで思えました。
一応、主題は「言葉がなくても心は通じ合う」のようです。しかし、ブラッディが「そんな事できまい」と言って始まった戦いは、結局のところ、五人が個々に必殺技を出して解決、という形で片付きました。しかも、オチでは、こまちとうららだけ、心が通じ合って、残りの三人がきょとんとしている、という、「心の通じなさ」ぶりです。
二人の話を作るにあたって、それぞれの基本属性である「文学」と「芸能活動」を持ってきて、強引に共通点を作って悩みを共有させた、という感じでした。
そのような設定上の属性でなく、それぞれの人柄を活かして話を作れなかったものかと、勿体なく思いました。
たとえば、ともに、ボケたところがありつつも、意外な所でしっかりしている、という所があります。そのあたりを使って、ナッツハウスにからんだ問題を、二人が協力して解決する、などという話なども考えられます。
繰り返しになりますが、視覚的な品質を保った上に、ちゃんと練った話を作れば、かなりいい作品になっていたと思います。それだけに、残念さばかりが残った話でした。
次回は、りんとかれんの話です。この二人の場合は、序盤で対立話があったり、途中でも張り合ったりする場面があるなど、二人の位置関係は、基本設定の一つにもなっています。そういう意味でも、今回と違う面白い話を見たいものだと強く思っています。