「プリキュア5」は、かれん中心のリンボーダンス話(!)。いつもの事ながら、キャラの魅力というものを十二分に引き出している描写です。
仲間とじいやだけ、という気心の知れた人しかいないはずの「プリキュア合宿」においてすら、当初、かれんは、「自分の外面」を維持し続けます。
しかし、自分がこれまで習得してきた、バレエや社交ダンスなどの対極に存在するとも言えるリンボーダンスに全力を尽くす、のぞみ達を見て、かれんの心に変化が生じます。当初は、驚いたり呆れたりしていただけですが、ついに大会に参加。リンボー歴14年(?)の、のぞみと真っ向から張り合います。最初は照れていた、かれんですが、最後には心から充足した笑顔を見せます。その各所で見せる、かれんの様々な表情が、どれも非常にうまく描かれています。
かれんというキャラの特徴は、常に高貴に振る舞いたいと思いつつ、そういう自分に対して不安を持っているという悩みにあると思っています。さらにその一方で、素の自分を出したい、という複雑さを持ち合わせています。そのあたりを巧く描きつつ、明るく楽しい話に仕上げていました。
毎度の事ながら、なぜこの人は、これだけプリキュアキャラの良さを出せるのか、と感心させられる、優れた作品でした。
また、なぜか知りませんが、リンボーダンスにのぞんで気合いを入れる小々田の描写が、非常に印象に残った話でもありました。
あと、全くもって余談なのですが、リンボーダンスを主題にした漫画を読んだのは十数年前に読んだ「頑丈人間スパルタカス」以来でした。
「しゅごキャラ!」は、りま話。ここまで、なんか面白みのないキャラだと思っていたのですが、ものすごい設定を持っているキャラである事が判明しました。さしずめ「ツンギャグ」とでもいうのでしょうか。しかも、その「ギャグが好き」という設定も唐突なものでなく、彼女の過去に起因したものである事まで、きっちり描いています。最初にこのようなキャラ設定しておきながら、ここまで伏せていた事も含め、本当に凄いキャラ作りをする作者だと感嘆させられました。
あと、「かぶとむしコミックス・ギャグマンガ大王」のブランドマークである「かぶと虫」まできちんと描くという、描き込みぶりにも感心させられました。
「小川と愉快な斉藤たち」は新たな敵キャラとして生徒会長が登場。本人より、その影で悩み、最後は自らの意思で会長と決別した書記の林さんのほうが印象に残った話でした。あと、今月号はなぜか成田さんが出ていないのも気になりました。
「キッチンのお姫様」は、理事長の陰謀を、星夜があばき、正々堂々と勝負する、という話に。中学生に振り回されている理事長の醜態を見ていると、まだまだ息子を失ったショックからまともな精神状態に戻っていないようです。このままでは学園経営にも多大な悪影響をおよぼすでしょう。診断と休養を勧めたいものです。あと、毎度の事ですが、茜がナジカに見せる笑顔はいつ見てもいいです。
二度目の登場となった「すっぱだもん」ですが、前回の「縞パンチラ連発」は封印し、真っ当なアクション&ラブコメになっていました。おそらくは、アンケートの結果による路線変更なのでしょう。「小川・・・」2巻の作者コメントでも「パンチラ絵を迫る担当さん」が描かれていますが、編集者が思うほど、読者は「お色気」を求めていなにのでは、と思いました。この路線で連載になるのでしょうか。
新連載の「フィアンセはモンスター」は妖怪退治もの。しょっぱなからあんな冴えない外見の敵でいいのか、と思いました。
「地獄少女」は地獄通信を心中に使った女教師の話。いろいろな「活用法」があるものだ、と思いました。それにしても、少しは仕事を選んでほしいものです。