Yes!第20話

 うららの「デビューシングル」プロモーションアニメでした。冒頭と、途中の橋の上での説得場面で使われた、「夕暮れと水辺」を意識した描写が良く、視覚的に楽しめました。
 あと、初ステージ前で緊張するうららの動悸をのぞみが確認する場面は、微笑ましいと同時に、「別の事で驚いていたのでは?」という「萌えネタ」を多くの人が考えつくだろうな、などと思いました。
 大変残念な事ですが、個人的は今回はこの二つくらいしか楽しめたものがありませんでした。したがいまして、今回の話を楽しめた人は、以下の文章は読まない方がいいかと思います。

 話のほうは、うららのデビュー話が突如舞い込み、それを皆で盛り上げようとします。それはいいのですが、のぞみとりんが二人で大漁旗みたいな「うらら応援旗」を作り、かれんにデザインを酷評されます。しかし、のぞみはともかく、りんまで何をけなされているのか分かっていません。それどころか、りんは「この3倍の大きさでなければ」などとボケます。同じ竹内順子さんでも、これが昨年の「S☆S」の健太だったら、旗の感覚と言い、その後のボケといい、いかにも「らしい」とは思います。しかしながら、りんがこんな事やると違和感しかありません。
 さらに続いて増子さんがナッツハウスに登場するのですが、これまた違和感バリバリ。ナッツの顔を見ても何の反応もありません。そして、取材よりむしろ「応援指導」に熱意を燃やしていました。
 さて、のぞみを中心にはしゃぎ回る周囲に、うららは困惑気味。作詞の出来が遅いことを言われてキレてしまい、外に飛び出してしまいます。そして夕暮れの橋上でたたずむうららは、追いかけて来たのぞみに、「女優修行のためにすべきことが多いのに、歌手をやってもいいのか」という悩みを打ち明け、「夢を与えるのはどちらも同じ」という、説得(?)を受けて納得。わだかまりも解け、作詞にも身が入り始めました。
 そしていよいよステージデビューですが、ちょうどそこで警備員のバイトをしていたのはガマオ。いつもの悪い癖であっさり職場放棄をし、うららを襲撃します。ただ、これまでと違い、警備員の制服はなかなか様になっていました。スーパーの時とはかなり雰囲気が違っており、だんだん真っ当なバイトも板についてきたようです。警備会社からの初任給はもらえたのだろうか、などと気になってしまいました。
 そして、うららの衣装をコワイナー化させて戦いが始まりますが、これまた本編同様よくわかりません。変身早々ルージュファイヤーさらにはアクアストリームと必殺技が出し、ともに空振り。ところが、敵の攻撃をミントプロテクションで止めると、なぜか動きが止まり、レモネードフラッシュが炸裂してあっさり撃退しました。
 そして先輩四人をバックダンサーにして、うららの「デビューソング」が無事披露され、めでたしめでたし、という終わり方でした。

 いくら色々と題目をつけても、現実世界でも作中でも「うららCDデビュー」は商業活動以外の何者でもありません。それを、作中で宣伝するのはまだいいのですが、「夢を分け与えるため」などと綺麗事にしてしまおうとすると、視ているほうは逆にしらけてしまいます。特に、イベントの宣伝活動にも会社側からはマネージャー一人しかおらず、チラシ配りまでのぞみ達がやる、という「手作り感の演出」は、わざとらしさばかり目立ってしまいました。
 変にごまかそうとしないで、「仕事の一環として歌手もやる事にした」という感じでプロ意識を前面に出したほうが、分かりやすくかつ質の高い話になったのでは、と思いました。
 作っている人たちも、この主題ならびに脚本にやる気が出なかったのか、各所で粗さが目立ちました。かれんは前半であれだけ「大漁旗」を酷評し、自分でデザインしなおすと宣言していましたが、控室に貼られていたのは、元のデザインのままでした。あと、戦闘シーンでも、ナッツを抱いていたはずのうららが、次の瞬間に両手を広げて技を出したりしていました。あと、うららをガマオが誘い出す場面では「火器厳禁」なる誤字張り紙が目立つように映っていました。まあ、これはもしかしたらプリキュアの技にひっかけて狙ったギャグなのかもしれませんが・・。
 というわけで、大変残念ながら、過去20回の中で圧倒的に面白いところの少なかった話でした。まあ、あくまでも「宣伝に特化した話」だから仕方ない面はあるのでしょうが・・・。できればこの水準の品質はこれを最後にしてもらいたいものです。
 次回はパルミエ王国第三の住人が登場。「変身」も含め、どんなキャラとして描かれるのか楽しみです。

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