ここまで、「プリキュア」と一般社会の関連が微妙なところでとどまっていました。それが今回の話で明確化した感じです。基準は「変身する瞬間すら見られなければ、目の前で戦っても、変身後に知り合いと会話しても問題ない、という設定のようです。
さて今回は、初めて一般人の生徒キャラが登場。「新聞部員だから増子美香」という、「ココだから小々田コージ」に続くネーミングですが、本人はその名前に誇りを持っているようです。
話のほうは、その増子さんの取材活動が中心でした。その中でらしさを見せたのは、うららでした。自分の食事の量などは平然と答えるのに、変身後の撮影については即座に「NGです」と即座に断る当たり、仕事柄ということもあるのでしょうが、しっかりしています。一方で、妙に増子さんにうろたえる、かれんの描写も楽しめました。特に変身後に名前を聞かれた時の「名乗るほどのものでは・・・」という返答は妙に印象に残りました。
というわけで、今回、一番出番も台詞も多かった増子さん。その「マスコミぶり」でしたが、ある意味新聞部キャラの定番と言える、「スキャンダル追いかけ」でした。そして記事にする優先順位が「イケメン>校内の人間関係>自分が変質者に襲われ、謎の(?)五人組に助けられた」というのが興味深いところです。
さらに、肝心の変身場面は見逃し、しかも、プリキュア史上初の「気絶もしないで戦闘シーンを目撃したキャラ」になりながらも、ナッツの「知らなくていいことがある」の一言でプリキュアの正体追求もあきらめる、という「記者魂」を見せてしまいました。もしかしたらこれは、実際のマスコミに対する皮肉がこめられているのでしょうか。
というわけで、プリキュアを目撃されたものの、ナッツのおかげで(?)ベタ記事扱いでした。こうなることが分かっていたら、案外、正体を明かしたところで、「なるほど、それで五人がくっついているんですね。納得しました。それより、あの店の人の事をもっと詳しく教えてください」で終わっていたのではなかろうか、とも思いました。
前回の予告で、「りんのハイキック」を見たときは、増子さんは「あの頃からプリキュアを追っていた、という設定なのか?」などと思っていたのですが、実際にその場面が流れる事はありませんでした。かつてのジャンプ名物「ウソ予告」というやつなのでしょうか。それとも、単に製作が追いつかず、とりあえず入れておいたのでしょうか。
今回は、毎度の楽しみである「漫才」も特になく、代わりに、りんが「リーダー」という事で、のぞみをだまくらかすような感じで雑用を押しつけるという、らしからぬ行動を取ったのがあったくらいでした。同じく、ナイトメア本社での会議風景も、特段面白い台詞はありませんでした。
というわけで、先週から本編に入ったかと思いきや、「プリキュアと実社会の関係」についての設定紹介話に戻った感じでした。そういう事もあり、いくつか面白い点があったものの、全体的にはやや冴えない話でした。次回の「ナッツのお店、集客作戦」には期待したいところです。