なかよし2006年9月号

 「プリキュアSS」は満・薫の一時退場話でした。前号で正体を明かして戦った後、一晩を過ごし、再戦をする、という形になっています。再度の戦いを挑む満・薫に対し、咲・舞は変身をしません。アニメの同じ場面で「プリキュア!」と呼ばれて「違う!」と返したのと同じ意味づけですが、見た目もあって分かりやすい表現です。そして、この「無抵抗主義」が決め手となり、満・薫の心が決まります。
 後は、アニメと同じでダークフォールに引きずり込まれてアクダイカーンと戦闘、圧倒的な力の前に敗れかけるところを、満と薫が身をもって助ける、となります。満・薫が咲・舞の名前を呼ぶタイミングや、その後の四人の表情などは、上北さんならでは上手さを感じました。
 毎回書いていますが、もう何話か、漫画で満・薫の話を読みたいものです。9月にSSの単行本が出るそうですが、書き下ろしで追加されたりしないものでしょうか。

 「しゅごキャラ!」は海水浴話。前号まであった戦いは一切なく、ほのぼのとした夏休みの一こまを描いています。あむのキャラチェンジに対する複雑な気持ちが軸となって話が進みます。そして話の頭で「王様モード」を発動させた唯世は、さらに肝だめしで、あむに対して「アミュレットハートが好き」と告白。正体が分からないならともかく、自分も「キャラなり」できるのにこのような事をするのだから凄いものです。普段、あまり動きがありませんが、一度動き出すととんでもない事をしてくれます。
 あと、海の場面でのあむの水着描写の色気の描き方の上手さにも感心させられた話でした。
 「キッチンのお姫様」は結局、空が他界してしまいました。今後、大地をめぐってのナジカと茜の争いになるのだけは勘弁してほしいものですが・・・。さらにそのショックでナジカの味覚が麻痺。なんか力石が死んだときの「あしたのジョー」みたいです。というわけで、話のほうはアレでしたが、絵については、各キャラの悲しみの表現のうまさを感じました。
 新連載の「スクール×ファイト」は、カースト制を採用している学校が舞台の話。しかも、ヒロインは道ばたで不良にからまれている男を助けたがために、仲の良いクラスメートを失ったうえに精神的に疲れまくり、挙げ句の果てには最下層クラスに落とされます。増刊でも二本ほどありましたが、「格差社会モノ」なのでしょうか。個人的には、ヒロインと0組のみんなで、ゆがんだ学園の体制を崩壊させる、という展開を期待したいところですが・・・。
 巻末の「地獄少女」もこれまた「あそこで親切にさえしていなければ・・・」という話。雑誌の最初と最後にこのような話を持ってくるのは、何か意図したところがあるのでしょうか。たかだか「学年一位」で命だの魂だのを失うのですから、全くもって不可解です。

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