「わんだふる」第4話

 犬飼いろは・こむぎと、猫屋敷ユキ・まゆの交流を軸に描いた話でした。
 前回の戦闘のあと、再びニコガーデンに行き、メエメエが新たな設定の説明をしようとします。
 ところが、犬飼こむぎは、「本日開店のプリティホリックで一番の客になりたいから」という理由で話の途中で帰ってしまいました。
 その結果、兎山悟が一人で、メエメエの説明を聞くことになります。
 改めて、このチームの「頭脳」が兎山悟である事を強調した描写だと思いました。

 その新規出店したプリティホリックですが、経営者は猫屋敷まゆの母親である猫屋敷すみれでした。
 犬飼家と違い、父親については言及すらありませんでした。離別もしくは死別したのでしょうか。
 そして、知らない土地に開業のために転居してきたわけです。
 このプリティホリックは、3シリーズ前からプリキュアに必ず登場する店となっています。
 しかし、前作、前々作とも、プリキュアの家族は関わっていませんでした。
 それだけに、今回はかなり登場回数が増えると思われます。
 また、店にあわせて、猫屋敷まゆがメイクの達人という設定が発生し、犬飼いろはにメイクをする、という逸話もありました。
 その二人の出会いですが、以前、見かけたことがあるという理由で、犬飼いろはは大変フレンドリーに接し、「いろはでいいよ」と名前呼びを求めます。
 直接会って話すのは初めてなのにこの対応は、歴代プリキュアのなかでもかなり珍しいと思いました。
 一方で、犬飼こむぎは、猫屋敷ユキに接触します。しかし、いくら話しかけても、猫屋敷ユキは返事をしませんでした。
 作中で、犬同士または、犬と猫での会話ができる設定にするのか、ちょっと気になりました。
 おそらく、猫屋敷ユキがプリキュアになったときに、この時の「返事」をするのだろうな、と思いました。

 戦闘ですが、タヌキ的生物がベースのガルガルは、プリキュアのみならず、あらゆる物を恐れてひたすら逃げ続けます。
 その心理を察知した二人は、追いかけたり攻撃するのではなく、助けるという形で浄化しました。
 その結果、「攻撃」が一切存在しない「戦闘シーン」になりました。
 これも、かなり珍しいことだと思いました。
 いろいろな新機軸を出しつつ、プリキュアという概念からずれることもない、という描写を興味深く見ました。