「わんだふる」第5話

 犬飼こむぎの過去話がメインでした。
 家に来てから、犬飼いろはと仲良くなるまでの経緯が描かれていました。
 その経験を活かし、犬飼いろはは、今では、初対面である人見知りの犬と、すぐに仲良くなれることができるようになっています。
 そして、初めてリードをつけて散歩をした時の逸話から、そのリードが二人にとって大切なもの、という事が描かれていました。

 さらに、犬と人のときはリードで繋がっているのは、人と人のときに手を繋ぐ、という描写までされていました。
 ところが、戦闘になると、その想い出のリードが、フレンドリータクトというアイテムに変化してしまいます。
 犬飼いろははそれを使ってキラリンウサギの能力を得て、ガルガル捕獲に役立てます。
 ところが、犬飼こむぎは、フレンドリータクトを手にしたものの、その能力を使えません。
 ガルガル化したキラリンペンギンは無事保護できましたが、犬飼こむぎ的には後味の悪い終わり方になりました。

 今回の話で印象に残ったのは、「飼う」とか「ペット」という言葉を一切使わないことでした。
 もちろん第1話からそうなのですが、特に今回の話は、そのような言葉が使われがちな題材なので、それが際立っていました。
 主従関係ではなく、対等な家族、という位置づけなのでしょう。
 それをシリーズのコンセプトとする事に、好感が持てました。