なかよし2006年8月号

 「プリキュアSS」はアニメ放映日程の都合で、早くも満と薫との決戦に。前話より3ヶ月後という舞台設定になっていますが、やはり漫画だけでみると無理が生じてしまっています。間にもう一話あれば、アニメの「満と薫のパンパカPAN手伝い話」あたりを上北さん流でうまくまとめて、友情が生じた経緯を描けたかと思います。やはり、「出会い」から「決戦」の間が早すぎる、という事なのでしょう。
 というわけで、今回はアニメの3つくらいの話を一話に詰め込んでしまった感じ。必然的に戦いの場面が増え、「上北プリキュア」の良さを出すための紙数があまりありませんでした。ちょっと勿体ない感じです。

 巻頭は講談社漫画賞を取った「キッチンのお姫様」でした。いきなり「雨の日に『マダガスカル産バニラビーンズ』を入手しようと急ぐ空」という絵を見た時は、あからさまな「事故フラグ」が立ったと思いましたが、案の定、トラックに轢かれていました。とりあえず、死亡が確定していないので一安心ですが、まだまだ最悪の展開も考えられます。
 兄弟で一人の女性に恋をして、その収拾をつけるために片方を事故死、という漫画は20年ほど前にもありました。まさかその路線をたどるつもりでは?などと心配にまでなりました。もしその方向で行くと、そのうち、ナジカが一つの料理を作るのに一年かけ、しかも絵の大半が風景画で料理の場面は半分以下、などという事になってしまいます。そうならないためにも(?)、またせっかくCM出演が決まった茜が再び大地を巡って苦しまないためにも、空には是非生きていてほしいものですが・・・。
 再連載の「ロリポップ」ですが、前の連載時もそうですが、どうしてもこの作品は読んでいる途中で飛ばしてしまいます。「みるきゅーと」は好きなので、作者が嫌いなわけではないのですが、作品との相性でしょうか。ところで、今回のアニメ化において、このブログを置いているサーバー運営会社はスポンサーにはならないのか、などと余計な事が気になりました。
 「地獄少女」は数ヶ月前の警察に続き、今度は労基署の担当業務を代行(?)していました。ところでこの「中谷」は、「中学生である事を隠してバイトした」というネタで脅していますが、言うまでもなく、責めを受けるのは、働いた側ではなく、働かせた側です。というわけで、それをネタに使用者が脅す、という事はありえまえん。今なかよしを読んでいる女の子たちも、10年もすれば労働するわけです。そういう意味でも、「投稿怪談特集」などをやる暇があったら、初歩の労働法解説ページでも設けたほうがよほど有益なのでは、などと思いました。
 「ジューシーフルーツ」は「両親の出会い特集」でした。「幼なじみから自然に」から「ストーカーから守って」まで様々なものがありましたが、さすがに「同人誌の通販がきっかけで」などというヲタップルの子供からの投稿はありませんでした。
 「しゅごキャラ」は話の展開をよそに、しゅごキャラ達が集合して特訓を行うという妙な話でした。ミキの意外な好みが判明した(?)貴重な話でもあります。本題のほうですが、敵組織の規模の大きさが判明。なんか世界的大企業グループと戦う羽目になりそうです。あと、「つかれた顔してあるいてる大人なんてみんなそうだ。『なりたい自分』のたまごなんてとっくに捨てている」という台詞は色々な意味で印象に残りました。
 「シュガシュガルーン」は「ショコラの父はオグルの王」という事が判明した割りには、普通の展開でした。余談ですが、昨年この作品で講談社漫画賞児童部門を獲得した安野さんは、今年はモーニングの不定期連載「働きマン」で一般部門の候補に。受賞していればかなりの快挙だったと思うのですが、残念ながら獲得できませんでした。
 読み切りの「シャイ・ソウル・ダイナマイト」の茶匡さんは、増刊で描いた「小川とゆかいな斉藤たち」が非常に印象に残っていました。今回も題名とは裏腹に、「方言が気になって話すことができない少女と外国人少年のラブコメ」という個性的な題材を描いていました。この作品も絵・中身とも独特なかわいさがあり、興味深く読めました。今後も期待しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です