「東京ミュウミュウにゅー」第6話

 「にゅー」では初の「神作監回」でした。
 それもあって、普段の服装の他に、出前コスにはじまり、イケてる碧川れたすにアイドルコスなど、視覚的には大変楽しめた「神回」でした。
 ただ、話としては、かなり無理があったり、不要な事を延々と描いたりしていました。
 20年前、石野さん作監の、藤原ざくろさんメイン話は「神の作監、邪神の脚本」という印象があったのですが、「にゅー」もその伝統を継承しているのだな、と思いました。
 ただし、藍沢みんとの描き方については、前回での「にゅー」独特のものが活かされており、素晴らしいと思った次第です。

 話の前半は、「どうやって、藤原ざくろさんの撮影スタジオに潜入するか」という主題で、出前に化けたり催眠術をかけたりしていました。
 その結果、守衛さんがえらく目立ってしまう展開になっていました。
 その出前変装で、店の服や、下に来ているシャツの描き方まで、非常に丁寧だったなど、それも視覚的に楽しむ要因になったのではありますが…。
 あと、今回、桃宮いちごと藍沢みんとが携帯で会話するのですが、スマホケースまどイメージカラーで統一されており、さらに、桃宮いちごのスマホは猫耳つきなど、細かいところまでキャラ設定が活かされていました。
 あと、今回に始まった話ではないのですが、スマホを使うミュウミュウたちを見ると、20年前は折りたためない携帯で通話していた事を思い出し、時の流れを感じたりもしました。
 結局、アイドルの衣装搬入車に紛れ込み、その服を来て、アイドルと偽って藤原ざくろさんの面会に成功します。
 そのアイドル衣装も細かいデザインまで、四人に合わせており、視覚的には非常に良かったのですが、同時に「これを着るはずだったアイドルグループは非常に困っているのでは?」と心配してしまいました。
 そして、再び藤原ざくろさんと会い、仲間になることを要請しますが、藍沢みんとは、「仲間にならず、芸能活動に専念してほしい」と言います。
 前回の浮ついた感情と違い、本当に藤原ざくろさんを慕う一人のファンとして、そのように語った、という描き方には心底感心させられました。
 漫画でも、無印アニメでも、最初に「仲間」を拒否した藤原ざくろさんが、なぜ心変わりしたかがきちんと描かれていませんでした。
 それを、藍沢みんとの想いと成長によって、仲間になる事を決意させた、というふうに「にゅー」で変えた事は本当に素晴らしいと思いました。
 そこまでは良かったのですが、ならば、そこからTVカメラが入った状態で戦闘を行い、「自己紹介」をする、というところも変えてほしかったと思いました。
 漫画や無印アニメでは、「東京ミュウミュウ」という名前は、その場で思いついた桃宮いちごが口走った名前、となっています。
 しかし、「にゅー」では、最初に、白金稜が「東京ミュウミュウ」と命名していました。
 ならば、それを活かし、この「偶然TVに」という今後の展開に必要性のない逸話もカットしてよかったのでは、と思いました。
 ついでに言うと、あのシチュエーションだと、どう見ても、藤原ざくろさんが変身しているのも、カメラに写っていると思うのですが…。
 まあ、最初に書いたように、無印アニメの宿命であった「神作監に邪神脚本」を継承している、と割り切ればいいのでしょうが…。
 いずれにせよ、藤原ざくろさんのミュウミュウ加入、という逸話を、藍沢みんとの素晴らしい描写で実現させた事は、本当に素晴らしく、感心させられました。
 それを「神総作監回」として見ることができたのは、本当に幸せな事でした。