漫画の2巻第3話と無印アニメ2話を絶妙に組み合わせ、しかも、新作ならではの藍沢みんと描写まで加わった傑作でした。
藍沢みんとの初期設定を変えたのは、この話を作るためだったのだろうか、と思いました。
前回、藤原ざくろさんに「ウザい」と言われて、それを引きずった、藍沢みんとという所から始まります。
漫画でも無印アニメでも、「ショックのあまりカフェミュウミュウで奇行に走る」という描き方をしていました。
しかし、今回の「にゅー」においては、「普段はお茶を飲んでサボっている藍沢みんとが、完璧な仕事ぶりをする」という描写で、「いつも違う藍沢みんと」を描いていました。
20年前、あの「ポンコツ描写」に対し、あの彼女が…と少なからぬ違和感がありました。
実は、今回も、「原作」を引きずって、途中で失敗をするのでは、と心配していたのですが、それが杞憂に終わるほど、完璧な「カフェミュウミュウ店員」描写がされており、心底感心させられました。
また、藍沢みんとが藤原ざくろさんに憧れるようになった理由についても、独特の描写が追加されています。
単に外見や人気だけで好きになったのではなく、「自分を越えたい」という藤原ざくろさんの人生観に心を射抜かれた、という描写も素晴らしいと思いました。
さらに、生まれてこの方、家族にも「子ども扱い」され甘やかされたゆえに、藤原ざくろさんに対してあのような舞い上がった言動をとってしまった事、同時にその「子ども扱い」に対する劣等感なども、「にゅー」独特の視点で描かれていました。
また、初めてきついことを言われて落ち込んだ、というのをミッキーに語った、という描写もそれとうまく繋がっていました。
そして何より感心させられたのは、「ウザい」と言われた事を回想したあと、それまでの「ざくろお姉さま」から「ざくろさん」に呼び方を変えていた、という事でした。
このさりげない描写に、自分を冷静に見つめ直した、という藍沢みんとの心境が上手く描かれています。
もともと、「東京ミュウミュウ」にハマったのは、いわゆる「藤藍」でした。その当時でも大好きだったのですが、まさか、ここまで藍沢みんとの心情を深く描いてくれるとは思わず、心底嬉しく思いました。
一方で、パジャマパーティーから枕投げにおいては、漫画のいい所を最大限に活かしつつ、リラックスして楽しめる描写になっていました。
自分的には、漫画・無印アニメをあわせ、東京ミュウミュウ史上最高の「神ストーリー話」だったと思いました。
次回は、その前回から成長した藍沢みんとを、藤原ざくろさんが認める話になりそうです。
これまたどんな話になるのか、今から大変楽しみにしています。