「トロピカルージュ」第35話

 夏海まなつが、自分の考えのまま突っ走って失敗をした話でした。
 もっとも、どちらかと言うと、原因はローラにあったように思えましたが…。
 そして、二度目の戦闘では、一之瀬みのりの助言を聞き、一瞬、突っ走るか迷ったものの、助言にしたがって勝利をしたという「成長話」でした。

 冒頭、パイナップルの収穫から始まります。普通、ハロウィンでは南瓜を使いますが、あおぞら市ではその代わりにパイナップルを使うという設定になっていました。
 ちなみに、日本国内でパイナップルの収穫ができるのは沖縄県だけです。
 年中半袖などの温暖な気候が描かれているあたりから以前から思っていましたが、これで明らかに、地理的な舞台が沖縄を意識している事が明らかになりました。
 そして、そのパイナップルをふんだんに使った、あおぞら中でのハロウィンが始まります。
 夏海まなつは狼人間、涼村さんごは海賊、一之瀬みのりはキョンシー、滝沢あすかはドラキュラとそれぞれ仮装をしていますが、ローラだけはどうしても似合うものがなく、貸衣装屋に行ってしまいました。
 その間に、ヌメリーが置き忘れていた、初期タイプのヤラネーダが自然発生し、闘いになります。
 仕方なく、四人での変身となりました。
 超ゼッタイニヤラネーダに比べるとかなり弱いのですが、風船がベースなので、放っておくとハロウィンの会場がどんどん壊されてしまいます。
 そこで夏海まなつはローラ不在にも関わらず、アクアポッドを使ってやる気パワーを奪い返して、久々のおてんとサマーストライクで勝利します。
 ところが、やる気パワーを適切に戻すことができず、ハロウィンの再開ができません。自分の失敗を知って、夏海まなつは落ち込みます。

 しかし、続いてチョンギーレが現れ、超ゼッタイニヤラネーダを発動させます。
 今度は五人で闘いますが、相手の技に、夏海まなつ以外が拘束される危機となります。
 しかしそこで、一之瀬みのりが敵の技を逆用して拘束を解く方法を助言しました。
 一瞬、迷いますが、結局、その助言を受け入れ、四人の拘束を解くことができ、そのまま勝利。ローラによって、前回分も含めた、やる気パワー解放もできました。
 そして、コンテストでは、ローラが人魚の姿の上にかぶりもをした「フランケン人魚」で優勝する、という結果になりました。

 全体的にはちょっと内容が薄めでした。
 前半については、夏海まなつの失敗というよりは、ヤラネーダ発生を貸衣装屋で気づいたのに、すぐに戻らなかったローラのほうがまずかったのでは、と思いました。
 戦闘を二回やるくらいなら、もっとハロウィン描写を長くしてほしかった、ともったいなさを感じました。
 まあ、この時期にはどのシリーズでもこういう話が入ってしまうものなので、仕方ないとも思いました。
 そんななか、戦闘中の助言のみならず、話が解決して鼻水を流しながら泣く夏海まなつに対し、ちり紙を出して鼻をかませた描写など、一之瀬みのりの冷静なサポートが印象に残った話でした。
 あと、このままハロウィンが失敗、というところで襲撃し、結果的に、やる気パワー解放に貢献したチョンギーレは、学園祭に続いて、あおぞら中イベントに貢献したのでは、とも思いました。
 次回は、グランオーシャンに皆で行く話です。こういうシリーズの核心的な話が出てくると、そろそろシリーズも終盤か、と寂しくなります。
 どのような設定が明かされるのか、故郷でローラやクルルンがどのような振る舞いを見せるかなど、楽しみにしています。