なかよし2020年9月号

 「ヒーリングっどプリキュア」は、夏らしく幽霊話でした。
 沢泉ちゆが好きな花を摘もうと森に行ったペギタンが、幽霊を見ます。
 その真偽を確かめるべく、皆で森の中に向かう、という展開になります。

 幽霊に対する感覚ですが、沢泉ちゆは「科学的に信じがたいが、旅館の客でそんな話をする人もいる。ペギタンが言うなら調べてみたい」という立場です。
 一方、花寺のどかは、「こわいけど、会ってみたい気もするなあ」と言っていました。
 それを受けて、平光ひなたが肝試しを企画する、という流れになります。
 この三者三様の描き方はそれぞれの特徴がよく出ていて、本当に上手いと思いました。
 森に入ると、ひたすら怖がるペギタン、口では平然を装うもののかなり態度で怖がっているラビリン、全然平気なニャトランと、ここでも三者三様の描き方が楽しめました。
 すると、森の向こうに怪しげな顔が現れました。それを見た平光ひなたは「ひぇー」と叫んで逃げ、ラビリンとニャトランも「ラビー!」「ニャー!」と叫んで平光ひなたにしがみつきます。
 一方で、沢泉ちゆと一緒にいるペギタンは一言も発しなかった、というのも上手い描写だと思いました。
 また、花寺のどかは「ほ…本物のお化けさん!? ふわあ…すごい」と驚きはしたもの怖がってはいませんでした。
 そして、冷静な沢泉ちゆは、それが目と口のような感じで穴があいた岩である事に気づきます。
 それについて、シミュラクラ現象とかパレイドリア効果などという専門的な言葉を使って説明していました。このような解説を見ると、漫画「ふたりはプリキュア」の雪城ほのかの描写を思い出し、懐かしくなります。
 しかし、ペギタンは、穴の中で動きがあることを指摘して怖がります。そこで沢泉ちゆが調べると、その穴にはカルガモの親子がいました。
 本来いるべき水辺が、ゴミで汚染されており、しかたなく、この岩を巣にしていたわけです。
 そこで、皆でゴミを取り除いて川をきれいにし、無事、カルガモは水辺に戻ることができました。
 なお、沢泉ちゆは、これで終わりにせず、この場所のゴミ対策を市役所に連絡するという、相変わらず大人もびっくりの社会性を見せていました。
 また、ペギタンも「避けてしまうような所に問題が潜んでいるいるもんなんだペエ」と重みのある事を言っていました。

 シリーズの主題である「地球をお手当て」を変身・戦闘なしで描いていました。
 アニメのような派手な描写がありませんが、これも立派な「地球を蝕む」です。それをプリキュア三人が解決し、カルガモの生活を守れた、という筋立ては大変楽しめました。
 また、「肝試し」描写における、六者六様の描き方も本当に上手いと思いました。
 漫画もアニメも本当に面白く、これからも大変楽しみです。

 「東京ミュウミュウ オーレ」は、まず前半で、スズメバチを元にしたキメラアニマとの戦闘が描かれていました。
 人々を凶暴化し、さらに「巣」を攻撃すればするほど、凶暴度が増す、という状況をみた日向あんずは、スズメバチが元である事を気づきます。
 そして水に弱い習性を利用し、代々木静にそれを説明し、「鋭静」で巣に水を入れることに成功します。
 それを受けて、渋谷葵の「烈葵」で止めとなりました。
 勝利した直後に、敵に操られた広尾太一が現れて変身します。
 そして闘いになりますが、四人の連携プレーで広尾太一を抑え込むことに成功しました。
 この闘いも、四人の強みが描かれており、楽しめました。
 しかし、抑え込んだ直後、敵幹部・チャイの謎の能力により、日向あんずを含めた五人は異世界に飛ばされ、しかも、年齢が半分くらいになります。
 唐突な展開に驚きましたが、「ぷちみゅうみゅう」もカバーする、という意味なのでしょう。
 次回、どんな形で「ぷちみゅうみゅうオーレ」が描かれ、広尾太一をどうやって仲間に迎えるのか、楽しみです。