「ヒーリングっど」第16話

 今ひとつ、存在意義のよくわからない話でした。まあ、何かの伏線なのかもしれませんが…。
 普段と違い、プリキュア三人の個性があまり描かれていなかった話でした。

 大樹のもとで誓った友情は永遠、という20数年前に流行したゲームのような基本設定がありました。
 そこで、花寺のどか・沢泉ちゆ・平光ひなたの三人は永遠の友情を誓いに行きます。
 しかしその大樹は暴風雨の日に枝葉がなくなり、ほとんど枯れてしまっていました。
 そして、そこには50年ほど前に、三人で「友情の誓い」をしたものの、ささいな喧嘩で縁遠くなり、しかも喧嘩した二人が結婚し、それ以降、関係がなくなってしまった、という設定の城戸哲也という老人がいました。
 自分の暗い過去もあるのか、プリキュア三人に上から目線で失礼な事を言います。まあ、そのような性格のため、「永遠の友情」が続かなかったのでしょうが…。
 平光ひなたは率直に不快感を表明していましたが、永遠の大樹にいるエレメントさんに事情を聞いた花寺のどかは、三人の仲を取り持とうとします。
 そして、学校をまきこんで、永遠の大樹感謝フェスを企画し、闘いのあと、そこで三人が再会した、という筋立てでした。

 ビョーゲンズのほうは、バテテモーダが延々とラップを歌い続け、もともと嫌われているダルイゼンとシンドイーネはもちろん、「親分子分」の関係のはずのグアイワルにも一喝されます。
 完全に浮いてしまった感じでした。退場が近いのでしょうか。
なお、感謝フェスの際には、城戸哲也は二人に会うつもりはなかったのですが、バテテモーダが永遠の大樹をメガビョーゲン化し、その騒動の結果、再会する形になりました。
 この展開を見ると、三人の再会は、バテテモーダがいなければ実現しなかったのでは、と思ったりもしました。

 普段はふんだんに描かれている三人の為人ですが、今回は、高齢者であろうと遠慮せずに不快感を見せた平光ひなたと、喫茶店で二人の指を見て、結婚している事に即座に気づいた沢泉ちゆの描写くらいしかありませんでした。
 主題の「永遠の友情」ですが、40年以上疎遠になっている上に、久々に戻ってきても城戸哲也が二人に会おうとしないわけです。
 その後、バテテモーダの襲撃が縁で、喫茶店で食事を一度くらいしようと、もはやそれは「永遠の友情」とは言えません。
 それもあって、今ひとつピンとこない話でした。まあ、一年やっていたら、たまにはこんな話もあるよな、と思いました。
 ところで、学校の掲示板には「おジャ魔女どれみ」20周年映画とのタイアップで、「魔女見習いを探してさがして」のポスターが貼られていました。プリキュアで他アニメが出てくるのは初めてかと思われます。
 ただ、筆者は「おジャ魔女どれみ」は見たことがないので、「魔女見習い」という文字を見た時は、「救済の魔女」や「人魚の魔女」が頭に浮かんでしまいました。
 次回は、沢泉ちゆが、旅館「沢泉」で若おかみ見習いをやる、という話です。
 日頃から、家業への強い想い入れを示している彼女が、どのように頑張り、なににぶつかり、それをどう解決していくのか、大変楽しみです。

 【15話感想追記】
 先週、書き忘れたのですが、花寺のどかとラビリンがラベンダルマを貰えて喜んで歩いているときに出会ったのが、平光ひなたとニャトランだった、という組み合わせが上手いと思いました。
 もしそこで出会ったのが、沢泉ちゆとペギタンだったら、あのような展開にはならなかったでしょう。
 もちろん、ニャトランが無神経だというわけではありません。彼の反応は普通ではあります。
 ただ、これがペギタンだったら、驚きはしたものの、「この前は…」とは言わなかったと思いました。
 あと、最初にラベンダルマを見た時に、ペギタンが「ちゆに教えてもらったペ」を連発していたのも、二人の関係がよく伝わってきて面白いと思いました。