「スタートゥインクル」第29話

 羽衣ララの故郷、サマーン星に到着した話でした。
 そのサマーン星ですが、「マザーAI」が人々を管理していました。職業はもちろん食事まで決められています。
 個人には管理番号が付与されて、行動履歴もすべて記録されています。
 要は「フレッシュプリキュア」の管理国家ラビリンスと全く同じ構造なわけです。
 家族の会話も含め、ちょっとした衝撃を受けた話でした。

 管理国家ラビリンスとサマーンの違いですが、ラビリンスの人々は、実はAIである「総統メビウス」を人間だと思っていたのに対し、サマーンの人々は、自分たちがAIに管理されている事を当然視していることです。
 それもあって、ラビリンスの人々よりも、人間らしさがなくなっていました。
 特に、兄のロロがAIの評価を前提に、双子の妹である羽衣ララの事を思い切り見下す台詞を爽やかな表情で語った場面は、ゾッとするものさえありました。
 そして、戦闘後には、監視カメラ破壊によるデータ不全と幹部の誤判断により、羽衣ララに濡れ衣がきせられ、あっという間に顔と名前を晒しての全星指名手配になる、というオチまでついていました。

 ペンの反応があったので、たまたま行った星が、AIが支配するディストピアだった、という展開ならまだ普通だと思います。
 しかし、それが羽衣ララの故郷だった、という設定には驚かされました。
 また、星空連合のトップも普通にサマーンを本拠地にしていました。という事は、星空連合自体も、AIに管理されたディストピアだということなのでしょうか。
 羽衣ララは、地球での暮らしから、そのような故郷のシステムに違和感を持つようになったのでしょう。それが「パーソナルAI」にも影響を及ぼしたと思われます。
 いずれにせよ、プリキュアをこのような星空連合に入れるのに反対、というのが羽衣ララの心境なのでしょう。
 それに共感したのが、これまた父親に管理されている香久矢まどかだった、というのも興味深い描写だと思いました。

 次回は、サマーンの「マザーAI」がアイワーンに乗っ取られる、という展開のようです。
 その混乱の結果、サマーンの人々は、自分たちが当然だと思っていた管理社会の事をどう認識するのでしょうか。
 この唐突な「故郷はディストピア」にどういうオチをつけるのだろうか、と注目しています。