「スタートゥインクル」第16話

 香具矢まどかの弓道大会話でした。
 見る前は、これから夏にかけて続く、マオ(ブルーキャット)押し出しシーズンの箸休め的な話か、程度に思っていたのですが、非常に深い話でした。
今後の香具矢まどかの描き方が楽しくなった話でした。

 弓道の全国大会に向け、香具矢まどかは順調に仕上げています。
 彼女の頑張りの最大の動機は、父・冬貴のためでした。
 特に、ここのところ、以前と違って仕事の様子が落ち気味なのを気遣っています。同時に、その理由にプリキュア活動があるのでは、と危惧していました。
 その予想は的中していました。「上」からの指示で、一連の調査結果を「映画の特撮セット」とさせられた、香具矢冬貴ですが、部下に対し、それが本当のわけないと思っている事を吐露します。
 このまま、忖度官僚として、事実を歪めて「上」の言いなりになって出世街道に残るのか、それとも、自分のこれまでの仕事に誇りを持って、事実を公にするかの岐路に立たされているわけです。
 ドラマとしては後者の道を選んだほうが見栄えがします。ただ、それを選ぶことが、再び、娘との齟齬を招くわけです。
 当然、彼もそれを分かっているのでしょう。それだけに、今後、この設定がどのように描かれていくのか、大変楽しみになりました。

 そして、弓道大会のほうは、香具矢冬貴が言った「弓道で最後に頼れるのは自分だけだ」という台詞を軸に進んでいきます。
 今回のライバルキャラである、天才選手・那須ゆみかは、その言葉を実践しており、香久矢まどかに面と向かって「友達に頼るから弱くなった」と言い放ちます。
 それに対し、香久矢まどかは面と向かって反論はしないものの、星奈ひかるをはじめとする仲間の声援に力づけられて試合に望みます。
 この、父親の弓道理論を実践するライバルに対し、父の「最後に頼れるのは自分だけだ」を否定して闘う、という設定も面白いと思いました。

 これから、色々な闘いがあると思うのですが、香久矢まどかにおいては、この「尊敬する父親の呪縛」との闘いもきっちり描かれるのだろう、と思わせる話でした。
 様々な意味で、今後がさらに期待できました。

 次回は再び、マオ(ブルーキャット)がらみの話です。当分は、彼女を軸にした展開になるのでしょう。
 その中で、既存プリキュアの四人がどうやって描かれていくのか、楽しみにしています。