「HUGっと」第18話

 ルールーの「心」と愛崎えみるとの友情が軸の話でした。
 二人のキャラソンをEDの代わりに流すなど、当分の間、この二人が話の中心になる事を意識していた話でした。
 ただ、色々と気になる点がなきにしもあらず、という話でもありました。

 一番ひっかかったのが、ルールーの歌と「心」の関係でした。
 機械であるルールーは、音程は完璧ながら、「心」を感じないと指摘されます。
 昔からの定番的な描写ですが、この時代を考えるとかなり気になりました。
 今、初音ミクを始めとするボーカロイドによる多くの曲が発表され、それが多くの人の心を捉えています。
 それでも、多くの人を魅了しているわけですか。それを考えると、「心に響く歌」の必要条件に「歌い手の心」はないのでは、と気になりました。
 自分自身、半世紀近く生きていますが、いまだに「心」とか「魂」という概念がよく分かりません。(ちょくちょく、「心に残った」的な表現をしていますが、いずれも「心=頭・記憶」です)
 それがあるのでしょうが、この主題の描き方には色々と違和感がありました。
 他にも野乃すみれの記憶操作に関する逸話も、引っかかるところがありました。

 そんな中、敵方は、色々な面白い動きがありました。
 ダイカン部長は、初めて戦線進出を宣言し、「自分なら5分で終わらせる」と豪語します。
 そして、新たな敵幹部と思われる女性が、二回ほど出ていました。
 特に印象に残ったのは、パップルの一連の発言でした。自分の意地もあるのでしょうが、ルールーは自分の部下だからと、「部長命令」を拒絶します。
 さらに、ルールーと対峙したときに、「あなたはこちら側の人間」と言い、その直後に「心のない機械人形」と言った、というのは面白いと思いました。
  基本的に、パップルはルールーを見下しています。ただ、ほんの1%程度ではありますが、部下・仲間として見ている言動が以前からありました。
 そのあたりの、ちょっと複雑な心理描写は印象に残りました。
 社長も久々に台詞を言いましたし、この敵組織については、今後も色々と期待できそうです。

 次回は、愛崎えみると、ルールーによるファッションショー話です。また、本編ラストで意味ありげに再登場した、若宮アンリが重要な役割を担うようです。
 彼がどう話にからんでいくのか、気になるところです。新敵幹部のデビューも含め、どんな話になるのか、期待しています。