「アラモード」最終話

 野乃はなとハグたんがキラパティに来た時に、有栖川ひまりが「乳児向けスイーツ」のレシピを科学的に解説し、それを宇佐美いちかが「キラッとひらめいた!」でアニマルスイーツに仕上げる、という、このシリーズの「基本」を、次のプリキュアへの「引き継ぎ」で描かれたのは良かったと思いました。
 あと、「大好き」をあきらめようと床に突っ伏した宇佐美いちかに対し、真っ先に有栖川ひまりが抱きしめ、「『大好き』を諦めるなら絶好です」と泣きながら言った描写もこのシリーズの原点を感じました。

 幼いころのトラウマで孤独になり、初めてできた友達である宇佐美いちかに対する、強い思い入れから、この行動と台詞は出たのだろうな、と感心しました。

 また、第一話からずっと続いていた「長老が幽体である」という、率直に言ってどうでもいい設定を、「最後の対戦相手」のためにとっておいた、という壮大な(?)伏線には笑えました。
 あと、最後の最後まで、仲が悪いままだったピカリオとビブリーという描写も面白いと思いました。

 ただ、それを除けば、非常に残念な最終回でした。これまで一年、描き続けてきた明るくて楽しい描写とかなり違っていた展開が続くのを見たときは、「もっと描くべきものがあるのではないか?」と強く思いました。
 そして、最後の締めで、ノワールとルミエルが転生したような少年少女がでてきて、少年が少女をいじめて泣かせたのを「下手な愛情表現」としたのも、ちょっと違うのでは、と思いました。あれをラストシーンにしたのは、本当に惜しまれます。

 有終の美を飾れなかったのは残念でした。ただ、それまでの11ヶ月で描いた、個性的なキャラクター達による明るく楽しい話は、本当に良かったと思っています。
 それを創り上げたくださったスタッフの方々には本当に感謝です。
 アニメは終わりましたが、3月には単行本2巻が出て、恒例の描きおろし漫画が掲載されます。それが、「最後のプリキュアアラモード」になるわけです。しばらく時間があきますが、その「最終回」を楽しみに待ち焦がれています。

 なお、時間があれば、今週中にでもシリーズ全体の感想を書きたいと思っています。