魔法学校で、夏休みの宿題をやったり、将来の夢を語った話でした。
その三人を見ながら、十六夜リコは、自分の「立派な魔法つかいになりたい」という目標を確認していました。
また、声だけでしたが、敵の新幹部が二人登場した話でもありました。
前回入手した新アイテムの報告を校長に報告している所に、ジュン・エミリー・ケイの三人が瞬間移動してくるところから始まります。
これまで描かれず、かつ非常に便利な魔法です。短距離しか移動できないとか、学校内でしか発動しない、みたいな制限があるのだろうか、と思いました。
その三人が来たのは、夏休みの宿題である自由研究を手伝ってほしいという要望でした。それに対し、「学業優等生」らしく今頃になった事を説教する十六夜リコ並びに、いつもと違う淡々とした口調で「今、自由研究って言いました?」と言った朝日奈みらいが、それぞれいい味出していると思いました。
自由研究の内容は、ジュンが朝日奈みらいと十六夜リコをモデルにした油絵で、エミリーが花海ことはの髪を練習台にしたヘアメイクで、ケイがモフルンの説明書(?)作成でした。
ジュンは将来の目標が非常に明確でした。以前から言っていたナシマホウカイへの留学を経て、最終的にはアーティストになる、というものです。
もちろん、その夢への手段として、今回の自由研究も油絵だったわけです。
一方、エミリーは、小さい頃から美容師に憧れていた、という設定でした。
また、ケイは具体的な特に将来の夢などがあるわけでなく、単に「モフルン好き」という趣味で自由研究の題材を決めた、という感じでした。ただ、メモをしている様子を見ると、将来は記者になるのかな、と思いました。
そのような三人の夢や目標を知った十六夜リコはちょっと寂しそうな顔になりました。
続いて、花海ことはの魔法で、朝日奈みらいとともに、姉のリズの所に飛ばされます。
そして、三人でテーブルを囲んで話す展開になります。朝日奈みらいは、三人並びに、以前から「立派な魔法つかいになりたい」と言っていた十六夜リコに感心します。
しかしながら、褒められた十六夜リコは、先ほどと同じくうかない顔をしていました。将来やりたい事を持っているジュンやエミリー、さらには魔法学校の教師への道を着実に歩んでいる姉と自分を比較して自分を卑下しているようでした。
それに対し、リズは、自分が教師を志すようになったのは、幼い頃の十六夜リコに魔法を教えたのがきっかけだった、と初めて明かします。
その後に戦闘になります。今回から新幹部であるシャーキンスとベニーギョが登場しました。しかし、今回は姿は描かれず、戦闘を見学しただけでした。
そして、夕暮れのなか、カタツムリニアに三人とモフルンが乗ります。再会を願って笑顔を見せる朝日奈みらいに対し、十六夜リコは相変わらず物憂げな顔をしていました。
将来の夢を語った友達と自分を比較し、久々に十六夜リコが自分に「わたしはダメな子」魔法をかけた、という話でした。
一番興味深かったのは、三人の「夢」のレベルに差があった事でした。
ジュンは、これまでの言動との関連性も高く、かつ極めて具体的なものでした。彼女が確固たる目標を持っている事がよく伝わりました。
また、エミリーは、小さい頃から好きだったので、美容師になってみたい、というレベルのものでした。もちろん、ジュンのような具体的計画があるわけではありません。
ケイに至っては、「将来の夢」として本人が自覚しているものすらありません。ただ、記録することの楽しさに目覚めた、という感じです。
三人がそれぞれ具体的な夢を持って、それに向けて頑張っている、というより、こちらのほうがずっと自然かつ個性が描かれていると思いました。
そして、その中で唯一、具体的な目標を持っているジュンだけを見て、自分を卑下してしまう、という十六夜リコの描き方も面白いと思いました。
人間界での経験、魔法学校の仲間の成長、さらには姉からの意外な話を聞いた彼女が、今後、どのように描かれていくのか、楽しみです。
次回は、カタツムリニアの走る空間での戦闘が中心となった話のようです。
秋から花海ことはが津成木第一中学校に通うのかどうかが非常に気になっていたので、ちょっと肩透かしみたいにも感じました。
次回の予告で、その疑問が解決される事を期待しています。