前回発生した、「白雪ひめが相楽誠司に恋をした」の続きでした。
前半から中盤にかけ、それに愛乃めぐみとブルーを加えた「四角関係」の描写が続きます。
このあたりは、前回同様、見ていて疲れる部分も多々ありました。
ただ、今回は、それを外から見る形になった、大森ゆうこと氷川いおながうまく描かれており、そこは楽しめました。
冒頭、大使館での夏休みの宿題から始まります。氷川いおなが変装能力で「先生」になる、という役回りでした。
一方、以前「先生」になった白雪ひめはですが、今回は愛乃めぐみと同じ「勉強ができないキャラ」として描かれていました。
「人見知り」の回があれば、「ほとんど面識のない男子に積極的に話しかける」回があるなど、白雪ひめの描写は話によってブレがあります。今回も、それを感じました。
宿題の間も、白雪ひめは相楽誠司の事、さらには自分の「恋」によって愛乃めぐみとの関係が崩れる事で頭がいっぱいで集中できません。ついにはいたたまれなくなり、部屋にこもってしまいます。
そして、心配して部屋に来た、大森ゆうこと氷川いおなに対し、自分の「恋」を打ち明けます。
すでに、白雪ひめの「異変」に気づき、尾行(?)して様子を見ていた大森ゆうこは、それを聞いても平然としていました。一方、氷川いおなは、持っていたお盆を床に落とすほど驚いていました。
前々回では、相楽誠司が愛乃めぐみが「好き」な事について、二人は同じような言動をしていました。しかしながら、今回は二人の言動は対照的でした。
一つには、大森ゆうこの感性の鋭さがあるのでしょう。実際、今回も、白雪ひめの言動がおかしいと見るや、部屋を出た彼女の後をつけて、様子を探っています。
また、後で、自分もかつて恋をしたが実らなかった、と言っていました。これまで出てきたキャラで考えると、相手は相楽誠司と考えるのが普通でしょう(ナマケルダの可能性も1%くらいありますが…)。
その失恋がきっかけで、このように人間関係を客観視できるようになったのだろうか、と思いました。
また、氷川いおなですが、愛乃めぐみを交えた「三角関係」になった事に驚いていました。同時に、それに伴うプリキュアのチームワークも心配していました。
そして、驚いて、一瞬アワアワとなりつつも、すぐに冷静に戻り、キュアラインで二人の相性を占い始めました。この気持ちの切り替えの早さも、彼女の「強さ」の一つなのだろうな、と思いました。
一方、これを見る限り、彼女はプリキュアの力で占いをやっていたようです。という事は、あのお祭りでは、プリキュアの力を使って「商売」をしていたという事になります。1回100円とはいえ、そんな事やったプリキュアはシリーズ史上初なのでは、と思いました。
その後、相楽誠司がブルーと、愛乃めぐみの件で直談判します。一方、それを、二人が愛乃めぐみを巡って決闘したとなぜか思い込んだ白雪ひめは、かなり長い時間、そのシーンを想像していました。
なぜか二人は、甲冑を纏って剣で闘います。それをお姫様の格好をした愛乃めぐみが止める、というシチュエーションでした。
正直言って、こんな空想をを延々と描く意味はわかりませんでした。有意義だったのは、そこで見せたブルーの邪悪な表情から、白雪ひめが彼の事をどう認識しているのが分かった事くらいでした。
直談判では、ブルーが「ミラージュと失恋(?)して以来、特定の女性を好きになることはしない」と宣言し、それに相楽誠司が食い下がったりしていました。
その後、ブルーと別れ、一人で河原に佇む彼の所にナマケルダが現れ、再び恋について語ります。そして、相楽誠司をサイアークにしました。
最初は白雪ひめ一人で、後から三人が合流しての闘いとなります。そこで、純粋に彼の事を心配する愛乃めぐみの姿を見て、白雪ひめは何かが吹っ切れます。そして、久々となるツインミラクルパワーシュートで勝利となりました。
闘いが終わり、皆で帰るのですが、愛乃めぐみと相楽誠司は二人だけで仲良く話しながら前方を歩いています。
それを後方から見ていた三人は、二人の仲の良さを見ながら、微笑ましく思う会話をしています。
大森ゆうこは、白雪ひめに、それでいいの?と尋ねますが、白雪ひめは「いい!」と答えました。
答えた後、それだと自分が「失恋」した事になると気づきます。しかし、だからと言って、そのような感情は何一つ浮かびませんでした。
その様子を見た、大森ゆうこは、吊り橋効果の説明をします。前回、相楽誠司と二人で危機的状況になり、そこでの不安による「胸のドキドキ」を恋と錯覚した、というわけです。
実際、すでに白雪ひめは、相楽誠司の事を考えても胸がときめかなくなっていました。それで納得し、「三角関係」で愛乃めぐみとの事を悩まずにすんだ事を喜びます。隣で、氷川いおなも「よかった」と安心し、話は終わりました。
とりあえず、この「三角関係」を今後に引きずらなかった事には一安心しました。
とはいえ、改めてふりかえっても、前回と今回には、話として何の意味があったのだろうか、と思わざるを得ませんでした。
確かに今回は、大森ゆうこと氷川いおなの描写など、楽しめるところは色々ありました。しかしながら、話のほとんどは、「吊り橋効果」による錯覚で悩む白雪ひめの描写や空想で占められています。
ましてや前回は、その「吊り橋効果」を発生させるためだけに一話使っているわけです。
この二話は、シリーズ発表時に「恋愛要素を入れる」と言っていたから、それっぽいネタを入れただけ、という感じでした。
一年間という限られた時間のなかで一シリーズ描くわけです。もう少し一話一話を大切に作ってほしいものだと思いました。
次回は、ハワイでご当地のプリキュアと共闘する話との事です。本シリーズの特徴である「世界中にプリキュアがいる」の設定を活かした話になりそうです。
また、大森ゆうこは既に、各地のプリキュアの手伝いをしていた、という描写もあるようで、その当たりも気になります。
さらに、次回の10週年挨拶は、えりかとの事。こちらも大いに期待しています。