Hapiness第10話

 前回、デビューしたキュアハニーの技紹介および、彼女が唄う歌が主題になっていた作品でした。
 冒頭、いきなり変装カードから始まりました。そして、大使館でアイドルに変装した愛乃めぐみが、「おおもりご飯の歌」を唄いながら、歌番組みたいに唄いながら階段を降ります。
 仕草の描き方が可愛いと思ったのと同時に、この変装をやる理由がよく分かりませんでした。
 声優の中島さんのデビュー作がアイドル歌手役だったのと関係あるのだろうか、などと思いました。

 その後、キュアハニーの正体談義となります。しかし、リボンは「担当外」という事で見当がつきません。
 今シリーズでは、妖精同士の横のつながりはない、という設定なのでしょうか。実際、リボンはキュアフォーチュンの妖精「ぐらさん」ともこれまで一回も会話をしていません。
 一方、ブルーのほうですが、全世界のプリキュアと応援するために出張しており不在、との事でした。
 町内にいるキュアフォーチュンとのコミュニケーションすら取れていないのに、海外のプリキュアを応援して何の意味があるのでしょうか。率直に言って、一部の議員さんがよくやる、出張の名を借りた海外観光旅行なのでは、と思いました。
 そういう事もあり、この出張経費はどこから出ているのだろうか、とも気になりました。

 その後、学校に行くと、前々回で友だちになった四人組が、「おおもりご飯の歌」を唄っていました。前回の戦闘を中継したTV番組で覚えたとのことでした。
 また、学校の至るところでも唄われていたとのことでした。これを聞いた時は、今日の「おおもりご飯」はどれだけ売上が増えたのだろうか、などと思いました。
 愛乃めぐみ、さらにはそれを聞いて「みんなの心に「おおもりご飯の歌」が届いたんだね」と言って大森ゆうこがやってきます。
 しかし、白雪ひめは、「えー、こんなへんちくりんな歌?」と返します。それを聞いた大森ゆうこはがっかりした表情になりました。
 別に、白雪ひめも、歌自体は嫌いなわけではありません。しかしながら、椎名えれなが「へんちくりんな所がいいじゃない」と言って、愛乃めぐみ・大森ゆうこも加わって再び唄われるのを聞くと、目を回します。
 そして、英語で「歌を止めて!」と言って、教室から飛び出してしまいました。
 これまで、白雪ひめはブルースカイ王国の人であるにも関わらず、全て日本語で会話をしていました。そのため、初の外国語使用となります。
 それをこのタイミングで使ったということは、「流行するとそれに合わせる」という日本の「和の心(?)」を、ブルースカイ王国出身の白雪ひめは理解できない、という事を描きたかったのかも、などと思いました。
 出て行った白雪ひめを、愛乃めぐみと大森ゆうこが追いかけます。改めて、大森ゆうこは「そんなに嫌いなの?」と尋ねました。
 それに対し、白雪ひめは、改めて歌が嫌いではないが、頭の中に何度も流れる事が怖い、と答えました。
 そして、その直後、合唱部が唄う「おおもりご飯の歌」が流れると、「ひぃっ」と言って耳を塞ぎました。
 合唱部でも、部長の、ひとみは、同じように「おおもりご飯の歌」は、皆の調子を崩す、と言って気味悪がっていました。その発言を聞いた大森ゆうこは、「調子を崩す…」とまた寂しそうな顔をしていました。
 その発言に「同志」を感じた白雪ひめは、ひとみと早速友だちになっていました。この時の様子を見る限り、人見知りは完全に克服出来たと思われます。
 帰り道でも、白雪ひめは、ひとみの事を褒めていました。その一方、大森ゆうこは、ひとみと合唱部員の間がギクシャクしている事を心配していました。
 そして、翌日、ひとみは合唱部員を批判して、怒った挙句、部室から飛び出してしまいます。途中で会った、愛乃めぐみが気を使いますが、それに対しても、きつい言葉で返してしまいます。
 率直に言って、なぜ、ひとみがここまで暴言を連発してまで怒らねばならないのか、理解できませんでした。

 一方、幻影帝国では、ホッシーワが、「おおもりご飯の歌」を自分好みの替え歌にして、チョイアーク相手にコンサートを開いていました。
 前日聞いたばかりの歌を、自分に合わせた替え歌にできる、というのはかなりセンスがいいと思いました。
 また、チョイアーク達はサイリウムを振りながら応援しています。そして、ホッシーワが投げキッスをすると、直撃したチョイアークは、あまりの嬉しさに、目をハートにして気絶していました。
 どうやら、彼らは命令に従って動員されたわけではなく、自らの意志でホッシーワを応援しているようです。それだけ、ホッシーワが慕われている、という事なのでしょう。
 そして、「真の歌姫を決めるため」という理由で、ホッシーワは出撃を決意していました。

 そして、ひとみを利用してサイアークを作って襲撃します。
 愛乃めぐみと白雪ひめは、大森ゆうこを避難させた後に変身しますが、ホッシーワの「歌攻撃」の前に手も足も出ません。
 すると、そこにキュアハニーが現れ、歌合戦となりました。最初は、マイペースで唄っていたホッシーワですが、やがてだんだん押され、最後はキュアハニーの勝利となりました。
 まあ、原曲の作曲者自らの歌と、昨日聞いたばかりの即興の替え歌では、こうなるのも当然でしょう。
 さらに、サイアークの攻撃をハニーテレポートでかわしたり、ハニーリボンスパイラルでサイアークの動きを封じたり、ハニーヒーリングリズムで、愛乃めぐみと白雪ひめのダメージを回復させたりと活躍します。
 ハニーテレポートは、瞬間移動後に「ジャジャーン」という決め台詞がセットになっています。それを聞いたホッシーワも驚いていました。
 また、ハニーリボンスパイラルは、黄色いリボンが縦ロールのようになって動きを封じます。これを見た時は、同じ技を使う魔法少女の事を思い出し、ちょっとキュアハニーの将来が心配になったりもしました。
 それはともかく、実質的に勝負はつきました。しかし、キュアハニーはトドメを二人に任せ、ツインミラクルシュートで決着となりました。
 闘いが終わり、二人は正体を尋ねますが、キュアハニーは「あなたちには、いずれ会うことになるわ」と言って、歩いて立ち去りました。
 その後、元に戻った、ひとみと合唱部員は何故かあっさり和解し、皆で「おおもりご飯の歌」を合唱していました。

 そして、リボンがカードを出した直後、大森ゆうこが現れます。先ほどの「いずれ」は「数分後」という意味だったようです。
 しかしながら、当初は「怪我はなかった?」などと「戦闘から避難した、二人の正体を知らない一般人」を装っていました。
 ところが、白雪ひめが、「おおもりご飯の歌」を認める発言をした途端、大喜びして抱きつき、「私の作った歌を好きになってくれてよかった!」と言います。
 それを聞いて、ハッとなった二人が、「まさか、そんな事、あり…」と驚くと、「大有りです!」と言い、謎の決めポーズを取りながら、「そうです、私がキュアハニーなのです!」と自ら正体を明かしました。
 それに驚く二人に対し、嬉しそうに微笑む、大森ゆうこのアップが描かれて、話は終わりました。

 予告の時から気になっていたのですが、作画については、かなり残念な部分が多々ありました。
 映画との兼ね合いも会って仕方ないところもあったのでしょうか。
 ところで、今回の話は、ゲストキャラの、ひとみ及び合唱部が中心で進みます。しかし、その描き方はかなり雑だと思いました。
 今回の話は、「ハートキャッチ」16話とよく似た筋立てでした。
 しかしながら、話の出来については、かなり差があったと言わざるをえないでしょう。
 その理由は、ゲストキャラを描いた時間の差にあります。あの話では、冒頭から、「あずさの演劇への強い想い」を上手く描いていました。そのため、彼女が頑張りすぎるゆえに、部員と確執が生じた理由もよく理解出来ました。
 それに対し、この話では、ひとみの合唱への想いなどが描かれていませんでした。そのため、唐突に暴言を放ったりする彼女の言動を理解することでてきません。
 なにしろ、放映時間の2割くらいが、「おおもりご飯の歌」およびその替え歌の歌唱で占められていたうえ、後半ですぐ戦闘モードになってしまっています。
 そのため、ひとみの合唱への想いや、部員との関係などを描く時間がないわけです。
 やはり、ゲストキャラを軸に話を進めるのなら、もっとそのキャラをきちんと描く時間を取るべきなのでは、と強く思いました。

 そのように残念な点は少なからずありました。一方、主題である、キュアハニーの活躍並びに、大森ゆうこの言動は、色々と面白く描かれており、楽しめました。
 大森ゆうことしては、自分の最大の技でもある「おおもりご飯の歌」を白雪ひめが批判するので、正体を明かしづらい、という感じだったのでしょう。
 それは、白雪ひめが歌を認める発言をした途端、大喜びで抱きついて、そのまま正体を明かしたあたりにも現れています。
 また、教室で歌の事が話題になった時の、表情の変化なども色々と楽しめました。
 前回までは、二人に適切な助けをする母親系キャラのように思っていました。しかしながら、今回は、それまでと違う一面を色々と見ることができました。
 特に、最後の、「自分が作った歌」と言って、遠回しに正体を明かした所は面白いと思いました。さらに、二人とリボンが気づいた後に、ポーズを取って名乗りを挙げた描写も、印象に残りました。
 また、歌以外の闘い方も、かなり個性的で楽しめました。これまでの二人の技も色々とユニークなものがありました。それと違う方向性で、色々と独特の技が出てきそうで、これからも大いに期待できます。
 次回は、大森ゆうこがプリキュアになった理由などが明かされるようです。いつからプリキュアになっていたのか、二人の正体はどうやって知ったのか、など色々な謎が明かされそうです。
 また、農業が描かれる話でもあるようです。昨年の「人参」は残念でしたが、それを除くと、プリキュアで農業を描くと、独特の面白さが出る話になる事が多々あります。そういう点でも、大いに楽しみにしています。