Hapiness第3話

 愛乃めぐみというよりは、相良誠司の関係を中心に描かれた話でした。
 そして、嘘をつけないという愛乃めぐみの性格や、やや不可解な変装→変身、もあり、相良誠司に正体がバレます。
 さらに、相良誠司は「プリキュアチーム」の一員として、二人をサポートする役目になるという、意外な展開になった話でした。
 また、新アイテム「キュアライン」の描写が印象に残った話でした。

 白雪ひめに服を選んでもらって大喜びする愛乃めぐみ、という場面から始まります。
 続いて、ブルーが二人に「プリキュア内専用スマホ」である「キュアライン」を渡し、さらにプリキュアであることは家族にも言わないよう厳命します。
 しかし、それに対して愛乃めぐみは、道すがら「ひーみつひみつ」と大声で「心の歌」を唄い、白雪ひめは、「私達だけの秘密、友達の秘密ね」とこれまた愛乃めぐみとの友情が深まった事を大声で喜んでいました。
 白雪ひめによる「神様であるはずのブルーを軽視」が、早くも愛乃めぐみに伝染ったようです。
 そして、二人して秘密秘密言っている時に、相良誠司と出会ってしまいました。
 秘密の事は適当にごまかしつつ、愛乃めぐみは互いを紹介します。ところが、白雪ひめは、相良誠司に「どうも」と言われただけでパニック状態になってしまいました。対男性だと、「知らない人を怖がる」がさらにエスカレートするようです。この設定・描写もかなり印象に残りました。
 さらに、リボンが生きていることまでバレてしまいますが、相良誠司はあまり突っ込まずに去っていきます。
 その後姿を見た愛乃めぐみは「どうやら、ごまかせたようね」と胸を張り、白雪ひめとリボンを呆れさせていました。
 複雑過ぎる白雪ひめの性格と対照的で、愛乃めぐみは単純過ぎる性格、という事のようです。

 その後、愛乃家に、相良兄妹を招いての夕食となります。相良家の母親はドライバーをやっていて、この日は九州で仕事とのことでした。父親はいないのでしょうか。また、愛乃家の父親も出張で不在とのことでした。
 また、愛乃かおりが相良誠司に「おばさん」と呼ばれるとむくれ、慌てて「かおりさん」と言い直す、という描写がありました。長年の付き合いを考えると、これは二人の間の「お約束」みたいなものだろうか、と思いました。
 この両家族は愛乃めぐみが生まれる前からの付き合いで、このような食事も普通に行っているようです。相良兄妹は、完全に自宅と同じような感じで食事をしていました。それを、「顔中にご飯粒をつける相良誠司」という形で描いたのも面白いと思いました。
 ここでも、相良真央のプリキュア関連の会話に、愛乃めぐみが過剰反応をするなど、「秘密」がバレる状況が着実に作られていきます。
 さらに、食後の皿洗いの会話でも、それが深まります。ただ、ここではそれより、皿洗い時の役割分担や会話が印象に残りました。二人が、幼い頃から、このように一緒に家事をやっていた事が良く伝わりました。
 その後、白雪ひめからキュアラインがかかってきます。ここでは、大声を出す白雪ひめの画像の口を抑えると、声が塞がる、という描写が楽しめました。
 キュアラインを使っている間は、画面への操作が直接本人にも影響をおよぼすようです。このあたりの描写は、往年のギャグ漫画のようで、自分的にはツボでした。
 しかも、この連絡も逆効果で、ますます相良誠司の疑惑は深まります。ただし、彼は秘密を追求することなく、「かおりさんだけには迷惑をかけるなよ」と言っていました。ここで「おばさん」とは言わなかったのも、面白いと思いました。

 一方、幻影帝国ではクイーンミラージュとディープミラーが会話をしていました。今回、ディープミラーは「ミラージュ様」と読んでいました。前回、呼び捨てる文化でもあるのかと思ったのですが、単に「クイーン」が敬称を兼ねていただけのようでした。
 そして、ナマケルダが行方をくらましていること、そして今度は「欲深き貴婦人・ホッシーワ」が出陣するとのことでした。

 翌朝、相良誠司が空手の朝練をしていると、サイアークが現れます。
 こんな朝っぱらから現れたというのは、プリキュア10年の歴史の中でも、最も早い記録なのでは、と思いました。
 その頃、家で寝ていた愛乃めぐみは、白雪ひめののキュアラインで起こされます。ここでも、ラインは白雪ひめの分身であるかのごとく、動いていました。
 そしていったん集合するのですが、愛乃めぐみの服装は、パジャマにジャケットを羽織っただけでした。「どうせプリキュアに変身するのだから」という理由です。
 それに対し、白雪ひめは「おしゃれは24時間年中無休」と説教していました。
 そして、お洒落な「スケーター」に変装します。誰も見ていない所なのだから、普通にプリキュアに変身すればいいと思うのですが…。このあたりからも、二人が、前日の「ブルーの厳命」を軽視している事が伝わってきます。
 相良誠司は襲いかかったチョイアークを空手で撃退しますが、続いての光線攻撃に倒されてしまいます。
 また、敵幹部・ホッシーワですが、他人の不幸をお菓子にして味わう、というのが趣味のようでした。その名前から、旧横浜ベイスターズのマスコットキャラ・ホッシーナを連想したのですが、特に共通点はありませんでした。
 そして、そこに二人が現れます。白雪ひめは「神様との約束が…」と言いますが、愛乃めぐみは「約束は大事、でも今は誠司を助けることが大事」と返します。すると、白雪ひめもあっさりそれに同意してしまいました。本当に軽視されている「神様」です。
 また、これを見た時、相良誠司は「めぐみが…プリキュア!?」と驚いていました。これを聞いた時は、昨日さんざん疑っていたのは、単に「何か秘密を持っている」という事だけで、「どんな秘密を持っているのか」という事は全然考えていなかったのか、と思いました。
 変身後、愛乃めぐみは、リボンが「ここは二人で力を合わせて」と言ってるのが耳に入らず、チョイアークと闘います。このあたりも「単純キャラ」という位置づけゆえなのでしょうか。
 そして、「チェリーフラメンコ」にフォームチェンジし、フラメンコを踊りながら「オー・レ」と言って炎を出し、チョイアークを撃退していました。
 この「ダンスしながら炎」というのを見た時は、「S☆S」のモエルンバを思い出したりもしました。ついでに、次はリボンに水芸でも見せてもらいたいものだ、などとも思いました。
 そして、前回とは逆に、白雪ひめが動きを止め、愛乃めぐみが浄化、という形でサイアークを撃退しました。

 闘いが終わり、当然ながら、相良誠司は「めぐみ! これか、お前の秘密は」と声をかけます。
 愛乃めぐみは一瞬ごまかそうとしますが、すぐにあきらめ、白雪ひめの後ろに隠れます。しかし、「男性と向きあった」という事で白雪ひめがパニックを起こしてしまい、逆に愛乃めぐみの後ろに隠れてしまいました。
 これまで、「変身中に一般人男性と向き合っただけで、恐れをなしてパニックになった」などというプリキュアは当然ながらいませんでした。改めて、白雪ひめの「史上最弱のプリキュア」ぶりに驚かされました。
 結局、ごまかしきれず、相良誠司を大使館に連れて行きます。そこで彼は、プリキュアを手伝いと宣言しました。
 すると、ブルーは承認する前に一つ、「二人は恋人同士なのか?」と確認します。何でも、彼によると「プリキュア内での恋愛は禁止」というルールがるとのことでした。
 しかし、二人共「赤ちゃんの時から一緒で、兄弟みたいだと思っている」とあっさり否定します。
 それを聞いたブルーは安心し、相良誠司にもキュアラインを与えました。
 しかし、白雪ひめは、その二人の話を疑っています。そして、二人を「じー」と言いながら見ている白雪ひめの変顔アップで話は終わりました。

 昨年のセバスチャンを筆頭に、「プリキュアの正体を知っている一般人」というのは歴代シリーズにも何人かいました。
 しかし、同世代の少年、というのはシリーズ初です。
 今シリーズにおいては、恋愛要素も盛り込む、と事前発表で流れていました。当然、愛乃めぐみの「相手」は相良誠司なのでしょう。
 このあたりが、今後どのように描かれるのか、気になるところです。
 また、そのベースとなる二人の「兄弟のような幼なじみ」という設定を、皿洗いなどで上手く描いていたと思いました。
 また、今回も、これまで以上にギャグ描写が楽しめた話でした。特に、キュアラインでの会話は、非常に楽しめました。また、主要テーマの一つのファッションについても、「寝間着で出動した愛乃めぐみ」など、その単純すぎてちょっと突き抜けた性格に笑いました。
 そして、最後のオチのギャグ顔にも楽しめました。
 次回は、白雪ひめの転校話です。今回も、存分に発揮された「知らない人恐怖症」並びに「男性超恐怖症」がどのように描かれ、また周りがどう対応するのか、大変楽しみです。