前回に続く、亜久里の設定話でした。
亜久里の変身が茉莉のいるところで解けてしまい、それがきっかけで、新たな事実が判明したりしていました。
これまで見ていて、何の意味があるのだろうか、と不思議に思っていた設定や、細かい描写をうまく活かしていた話でした。
また、茉莉と亜久里の描写も丁寧に描いていたと思いました。
冒頭、闘いから始まります。この部分の意味は、「亜久里がキュアエースである事を茉莉が知る」というためのものです。
しかしながら、マーモが化粧にこだわるなど、細部もしっかり描いていました。
また、茉莉に正体を見られる理由は、「5分間限定」という設定でした。これまで、この設定って何の意味があるのだろうか、と疑問に思っていました。
しかし、今回の話を見ると、この「義祖母バレ」をやるために、練っていたのだろうな、と思い、感心させられました。
続いて、家に戻った二人の、襖越しの会話となります。
ここで、亜久里の「出生の秘密」が明かされました。この時、亜久里に見えないにも関わらず、重要な話を切り出す際に、茉莉が廊下に正座した、という描写も、細かいながら、感心させられました。
そして、かぐや姫よろしく竹やぶに出現した「乳児亜久里」を、トランプ王国滅亡時に活躍していたジコチューが襲撃をします。
前回の夢とあわせ、亜久里と王女の関係性を分かりやすく伝えていたと思いました。
そして、いきなり亜久里が今の姿に成長します。その姿がレジーナに非常によく似ていたのも、今後の展開における伏線なのだろうな、と思いました。
その話を聞いた亜久里は、なぜか部屋を飛び出して、マナ達の所に行きます。
この行動の必然性は今一つ良く分かりませんでした。まあ、その後の、「五人でパジャマパーティー」をやるため、という展開上の都合なのでしょう。
また、そこでマナたちに合流した亜久里が、六花の科学力・ありすの財力、さらにはアイちゃんの魔力で、先ほどの「正体バレ」を無かったことにしてくれ、と頼んだ描写も、茉莉に対する想いの強さと同時に、皆の事をどう思っているのかを、意外な形で伝えており、面白いと思いました。
また、亜久里が自分の「急成長」を話、それを聞いた皆の反応があっさりしている事を質した時のやりとりも楽しめました。
あと、結局、「亜久里が以前もプリキュアだったが、一度敗れて変身能力をアイちゃんを失った」という記憶が事実でなかった、というのも興味深く見ました。
これまでのアイちゃんとの関係などを見て、「これで本当に二人が以前パートナーだった、というのはおかしすぎる」と何度も思っていました。それが矛盾でなく、伏線だった、というのはかなり驚かされました。
その後の、トランプ、さらには枕投げ、そして皆で布団で会話、という一連の描写も楽しく描けていました。
真琴がババを引く、というあたりは、大貝中転入以来の彼女の描き方を象徴している、と思いました。
そして翌日、参観日で茉莉が来ている所に、レジーナが襲撃します。
「人間の心を弱らせる作戦」の続きで、歌・花に続き、今度は絵を滅ぼそうとします。
そこで、ふとかつて描いた、自分とマナの絵を思い出します。回想でほんの一瞬だけでた「レジーナの絵」ですが、まさかこのような形で使われるとは思いませんでした。
感心せられると同時に、この回想にマナとの会話を絡ませれば、もっといい場面になったのでは、とも思いました。
そして闘いの中で、亜久里が描いた茉莉の似顔絵が、ジコチューに消されます。
それを見て、涙を流して悲しむ亜久里と、嘲笑するレジーナの間に、茉莉が割って入ります。
すると、亜久里から謎の光が放たれます。それを受けたプリキュアは「心が安らぐ」といい、レジーナは「胸がチリチリする」と言っていました。
そして、亜久里は、「あなた達には私達は倒せません。何故ならば、この円亜久里が、お祖母様に指一本触れさせないからです」と言いました。
重要な場面で、変身中のプリキュアがお互いを本名で呼び合う、というのは毎年あります。しかしながら、変身している姿で、自分の本名を名乗る、というのはかなり珍しいと思いました。
自分の記憶では、「S☆S」22話の咲以来7年数ヶ月ぶりなのでは、と思っています。
そして勝利した亜久里が茉莉に謝ります。すると、茉莉は今晩食べたいものを尋ねました。そこで「きんぴらごぼう」と答えたのも、「人参話」を上手く活かしていたと思いました。
改めて、今回のシリーズは非常に深く練って作られていたのだな、と感心させられた話でした。
また、メインの亜久里と茉莉はもちろんですが、他のキャラの一挙一動も丁寧に描かれており、それも凄いと思いました。
次回は、マナがクリスマスに騙されて拉致(?)される話のようです。
先月末から始まった「各キャラ話」のマナ編なのでしょうか。ただ、予告を見ると、六花もかなり重要な役割を締めるようです。
なかよし1月号で12月放映の題名一覧を見た時、「なぜ六花話だけないのだろうか」と不思議に思っていました。もしかしたら、これが「マナ話かつ六花話」なのかもしれません。
日常描写では最後になるかもしれないこの回がどんな話になるのか、今から非常に楽しみにしています。