ジョー岡田こと、ジョナサン=クロンダイクおよび、アン王女の経歴話でした。
しかしながら、主題であるジョー岡田の回想も、同国人の真琴が不自然さに突っ込みを入れた事からわかるように、胡散臭さがぬぐえませんでした。
というわけで、これからの展開について、色々な含みがありそうだと感じた話でした。
話の大半はジョー岡田の回想で占められます。ただ、適当にごまかされていましたが、真琴が二人の婚約を知らない、というのは、彼女がアン王女に仕えたのが婚約成立後だったとしても、やはり不自然です。
さらに、王女の婚約者を辺境警備に転任させる、という人事も普通はありえないでしょう。
「自分と岡田の二人を模した彫刻をさびしそうに見ていたアン王女」という前回の真琴の回想も含め、このあたりの設定にはまだまだ裏がありそうに思えました。
あと、鎧を身につけて戦闘に加わった岡田ですが、前回同様、レジーナとしか闘わなかったのも気になりました。
まあ、これから1月まで、毎回、鎧をまとった岡田がプリキュアと共に闘う、というのはシリーズのコンセプト上、なさそうに思えます。それも含め、今後、彼がどうなるか気になるところです。
一方、前回後半に瞳が紅くなり、ロイヤルクリスタルに執着するようになったレジーナ、および「ロイヤルクリスタルが五つ揃うと『奇跡の切り札』が現れる」という設定も気になりました。
近いうちにレジーナが五つ全てを手に入れた時が来ると思われます。その際に、彼女の身はもちろんですが、ジョー岡田にも何かが起きるのでは、などと想像しています。
話の展開のほうですが、蒸気機関車での小旅行がメインでした。ここでまず印象に残ったのは、わざわざ「しおり」を作った岡田でした。先述したように、まだまだ謎がありそうですが、それとは別に、この奇妙な性格描写は面白いと思いました。
あと、真琴のジョー岡田への対抗心の描写も楽しめました。特に、汽車の中でお茶を勧められた時、自分が出演している広告と同じ仕草ながら、広告と正反対の表情でエースティーを飲みます。その一方で背景では笑顔の真琴のポスターが貼ってある、というは笑えました。
さらに、その不機嫌な真琴を見た六花が、不思議に思って、ありすに尋ねる、というのも上手いと思いました。
今回の真琴の心境は、第10話での六花の心境とほとんど同じわけです。しかしながら、六花はそれに全く気付いていません。
一方、尋ねられたほうの、ありすはそれを全て把握しています。それもあって、第10話で使ったのと同じ「複雑な乙女心ですわね」という言葉を使って、それを説明していました。このあたりのやりとりは印象に残りました。
戦闘シーンでは、SLジコチューの「なんぴとたりともこの俺を止められない」という台詞が印象に残りました。この台詞、四半世紀前にスピリッツで連載していた漫画における主人公の口癖です。子どもと一緒に視ている親御さんを意識したネタなのだろうか、などと思いました。
ところで、今回の話は、SLのヘッドマークから最後のロイヤルクリスタルが現れ、変身を解いた四人が、線路上で喜びながら会話する、というところで終わります。
これを見たときは「≪運転見合わせ中≫菜の花SL鉄道、線路内に人立ち入りのため」、などという表示が首都圏各駅の電光掲示板に発生しなかったのだろうか、と気になりました。
同時に、いつぞやの「おしりパンチ」みたいに、「主人公たちが線路内に立ち入るとは・・・」などとBPOに投書する暇人が現れないだろうか、とちょっと心配になりました。
他にも、Club Jikochuで行われた、ベールの「なんでも鑑定団」の物まねに始まる、ロイヤルクリスタルの奪い合い描写も楽しめました。
同時に、この時のレジーナが水色の瞳、紅い瞳の双方で、「ロイヤルクリスタルは自分のもの」と宣言していたのも気になりました。このあたりの設定がどのようになっているのか、気になるところです。
というわけで全体的には楽しめました。ただ、今回、四人がレジーナについて何も話さず、ここ二話の「友達」に関する展開が放置されていたのだけは少々残念に思いました。
次回は、ロイヤルクリスタルをかけて、プリキュアとジコチュー勢がスポーツで勝負する、という異色の話です。敵味方がみんなで遊ぶ(?)というのは昨年も二回ほどありました。
とはいえ、このような重要なアイテムの争奪戦に「遊び」を使うとは思ってもみませんでした。今シリーズは本当に驚かされる事が多いです。
マナとレジーナのみならず、他の三人とプリキュアのかけあいなども描かれるのでしょうか。色々と楽しみです。