冒頭、なぜか学校で、シフレ・コフレ・志久るみ・つぼみという面々で「演劇風お話し」をやっています。妖精とルミが熱演するなか、つぼみは本を棒読みしています。
そこに廊下を歩いていた演劇部長である、あずさが「芝居の気配」を察して突如入っていきます。そして、一読しただけでつぼみの台詞を情感込めて演じ、皆を驚かせました。
続いて、あずさはファッション部の活動場所に行きます。えりかとは前からの友人で、最初は親しく話していました。ところが、話が「衣装のデザイン」になると、雰囲気がおかしくなりました。
服については、自分たちがプロだと宣言する、えりかに対し、あずさは、舞台衣装のデザインなら自分たちのほうが上、と言い張ります。そして、言い合いとなります。その比喩的表現として、二人の間には雷光が走り、その様子を心配そうに見ていた、つぼみに「落雷」してしまいました。
最終的には、ファッション部で演劇部の衣装をデザインして、演劇部デザインのものと比べる、という形での「勝負」になりました。
えりかはかなりの気合いの入りようで、そのテンションに、みんなはついていくのがやっと、という感じです。えりかが一人で、「みんな行くよ」と熱く語るのに対し、なんとか「おー」と小声で言う、という感じでした。
場面は切り替わり、演劇部の練習風景となります。あずさは自分にも他人にも厳しいタイプで、部員の演技にも厳しい批判を加えます。そのため、部員達の顔は冴えません。さらに、他の部員が褒めた、えりか作の衣装も、あずさは一人でダメ出しします。しかし、えりかは怒らず、さらなる闘志を燃やしていました。
一方、ファッション部えりかの家で、作業を続けます。そこで、えりかと、としこで意見が分かれます。一度は自分の主張を通そうとした、えりかですが、最終的には、つぼみの意見も聞いて、としこの案を通します。それを機に、皆の心が一つになり、再度のえりかの檄に対し、今度は元気よく「おー!!」と唱和していました。
一方の演劇部ですが、あずさの演技批判に対し、部員が反論します。しかし、あずさは聞く耳を持ちません。それをきっかけに、他の部員は、あずさに反旗を翻し、全員が去っていきました。
その頃、沙漠の使徒本部では、コブラージャがスナッキーに自らをライトアップさせながら、ギター片手に、自分の美しさを讃える歌を唄っていました。スナッキーの中に一人、目がハートになっていたのがいましたが、コブラージャの信奉者なのでしょうか。あと、今回はサバーク博士の「突然画像が現れて指令」はありませんでした。
学校のほうでは、和気あいあいとデザインが進んでいくファッション部と、一人で発声練習をする、あずさを対比的に描かれます。
そして、つぼみとえりかが、あずさの所へ経過報告および、チェックをしてもらおうと訪ねます。しかし、そのような心境になれない、あずさは断りました。
不可解に思った二人が階段を下りていると、演劇部員達を見かけます。そして、あずさについていけずに辞める、という話を聞きました。
ファッション部に戻った、えりかは、あずさについて語ると同時に、自分に似ている、と言います。そして、心配そうに、自分が、あずさと同じようになっていないか、つぼみに訪ねます。
すると、つぼみは、皆の様子を見せ、楽しんでやっている事を伝えます。それを聞いた、えりかは全身で嬉しさを表現していました。
一方、あずさは一人で練習をしていますが、そこにコブラージャが現れ、あずさの心の花を取り出し、照明をデザトリアン化します。
あずさの事および、「皆で一つのものを作り上げる」という行動をバカにする、コブラージャに対し、えりかは、あずさの演劇への想いの深さ、および、皆で作り上げることの大切さと楽しさを語って反論しました。
闘いのほうは、デザトリアンの出す光線に二人が苦戦します。それを見ながら、コブラージャは高みの見物で化粧直しなどをしていました。
すると、つぼみは鏡を使って、光線をコブラージャに向けて反射させます。慌てて、化粧に使っていた鏡で光線を再反射したコブラージャですが、それがデザトリアンに当たってしまいます。
これで形勢逆転し、えりか一人のフォルテウェーブでデザトリアンを撃退しました。
意識を取り戻し、ファッション部をうらやむ発言をする、あずさを、えりかは元気づけます。そして、再び一人で練習を始めた、あずさのもとに、「デザトリアンの心の声」を聞いた事により、あずさの真意を理解した演劇部員たちが戻ってきました。
その様子を、毎度ながら、つぼみは微笑んで、えりかはウルウルしながら見ていました。
そして、衣装が完成し、ファッション部の前での公開稽古が行なわれます。その出来および、楽しそうに演技をする皆を見ながら、えりかは服作りへのさらなる意欲を、つぼみに語ります。その一方で、心からの笑顔で演技をする、あずさたちの描写で話は終わりました。
今回のゲストキャラである、あずさは、「つぼみと出会う前のえりか」という位置づけなのか、と思いました。
本人に悪意はないけれど、周りを見ずに突っ走ってしまい、皆がついていけなくなる、というのは、えりかの初登場時に持った印象と非常によく似ていました。
第1話では、他のファッション部員が全て退部する所から始まるのですが、おそらくは、今回の演劇部と同じような事があったのでしょう。
今回の話でも、あずさとの「対戦」が決まった当初は、つぼみを含むファッション部員は、えりかについて行けていませんでした。
それが、つぼみの意見も参考にし、自分の案を引っ込めて、としこの案を通します。それによって、みんなの気持ちを一つにすることに成功しました。
技術的には上であるにも関わらず、このような形での気遣いができるようになったのが、えりかの成長なのでしょう。そして、前回も書きましたが、そこには、つぼみとの出会いが影響しているというのが、随所で伝わってきました。
えりかもそれが分かっているからこそ、演劇部離反を見たあと、つぼみに対し自分は大丈夫かと、心配そうに尋ねたのだと思いました。そして、つぼみの答えに対し、心からの嬉しさを表現したのは、皆とうまく行けている事に対する喜びに加え、つぼみへの感謝があったからなのでは、と思いました。
その、つぼみですが、今回も細かいところでの気遣いが印象に残りました。ファッション部での言動もそうですが、廊下を歩く演劇部員たちの様子がいつもと違うのにいち早く気付き、走って話を聞く、という描写も印象に残りました。
ところで、つぼみは今回、ずっと眼鏡をかけてました。もしかして、「今回は、えりかの脇に専念する位置づけ」という作り手の意思表示なのでしょうか。自分的にはどちらも好きなので、たまには今回のような描き方があるのもいいのでは、と思いました。
というわけで、様々な点において、えりかの事を巧く描いた話だと思いました。今後も、このような形で、皆の心や成長を描く話が見れそうで、楽しみです。
次回は、キュアムーンライト話です。二人を認めない、ゆりに対し、どのような形で心を通じさせるのか、気になるところです。あと、予告映像での薫子がやけに「月影先生」に似ていたのも気になりました。