Yes!第49話

 とりあえず「第一部・パルミエ王国再建編」完結、といったところでした。したがいまして、あまり最終回らしい描写はありませんでした。
 その中で、ナイトメアとの決着はつけていました。その際、「話し合いによる解決」という形でデスパライアとの闘いを終わらせていました。ただ、これについては、発想としては画期的ですが、そこに至るまでの伏線なしにいきなり「平和的解決」は無理があり、話全体の流れとしてはどうか、というのが率直な感想でありました。

 とりあえず前回の続きで、コワイナー軍団との最終決戦から始まります。デスパライア優位ながら決め手を欠く、という展開になりました。苦戦しているうちに、デスパライアは、「希望の源」である、のぞみを倒せば勝てると気づき、彼女を孤立させます。
 そして、ニセ小々田の幻を使って精神的に倒そうとします。しかしながら、それを見ていたココは、心配するナッツ達を前に、のぞみがだまされない事を確信します。まあ、それ以前の問題として、そこにココがいるのに、小々田の幻を見せても、さすがに意味がないと思うのですが・・・。
 この安直な精神攻撃を打破した事により、流れは完全にプリキュア側に。デスパライアは、不安におののきます。
 それを見た、のぞみは、自ら変身を解いてデスパライアを説得しにかかります。もはや完全に、「負け下」状態のデスパライアは、あっさりその軍門に下ってしまいます。このあたりの、のぞみは、希望の力で元気づける、というより、「人の心の隙間につけこむ」という感じで、なんか「絶望先生」の可符香を彷彿させられました。
 ここでカワリーノがなぜか奇跡の復活をとげます。しかし、完全に、のぞみの手の内に下ったデスパライアは、自らカワリーノの攻撃を退け、「折角不老不死になっても、空しさが残るだけ。世の中を絶望で覆ってもおそらく同じ」などと、身もフタもない事を言います。
 それを聞いたカワリーノは「では、私がこれまでやってきた事はいったい・・・」とうめきますが、これには心底共感しました。そして、このデスパライアの一言により(?)、カワリーノの足元に「絶望の闇」が発生し、これまた奇跡の復活(?)を遂げたブラッディにつかまれ、ともに絶望の淵へと沈んでいきました。
 世の中を絶望の闇に沈めることは諦めたデスパライアですが、自分の部下については、完膚無きまでに絶望の闇に沈めた、と言えるでしょう。
 そして、デスパライアは、自分とナイトメア本社を封印する事をプリキュアに依頼。そして、ココとナッツに謝罪して去っていきます。典型的な「死ぬまぎわにいい奴になるんじゃねえ」でした。

 闘いが終わり、なぜか、かれん邸でのパルミエ王国復活祝勝会に。そこで、懸案の王位継承について、ミルクの一言に皆が付和雷同し、あっさりと「二人国王制」が決定しました。過程といい、結果といい、政治的には最悪のやりかたと言わざるをえません。パルミエ王国がなぜあっさり侵略され、国民が絶望したのかがよく分かるような一コマでした。この調子では、また同じ轍を踏みそうで、極めて心配です。
 その後は、両新国王と、こまち・のぞみのラブコメを経て、「別れの儀式」」へ。そして、最後は学校のテラスで五人がそれぞれ、将来の夢に向かって進む姿および、仲間と助け合う姿を描いて、話は終わりました。

 話の軸は、「話し合いでデスパライアを去らせた」ことにあります。しかしながら、繰り返しになりますが、そこに至るまでの描写がこれまでの話で描かれていないため、かなり不自然な感じになってしまいました。
 デスパライアが挫けた理由の一つに、「不老不死を得ても、老いや衰えに対する恐怖が消えない」というのがあります。しかしながら、コレットに望みを言った時点で、彼女は「老い・衰えのない存在」を求めていたわけです。ならば、なぜそう自覚できないのか、極めて謎です。もしかして、コレットの力を受けた瞬間、その力の弱さを感じ、「この程度の物が不老不死を実現させることができるわけない」と悟った、とでも言うのでしょうか。
 いずれにせよ、このような結末を導くならば、序盤・中盤でもっとデスパライアの複雑な心境を、彼女の言動として描いておくべきだったでしょう。登場が少ない上に、数少ない自己表現が「コレットを取ってこい」「不老不死になる」「世の中を絶望で覆い尽くす」だけでした。それが、のぞみへの心理攻撃を失敗しただけで、いきなり「話し合いによる解決と、自ら封印」では訳がわかりません。
 先週の話がうまくまとまっていただけに、より一層、勿体なさを感じた決着方法でした。あと、作画の品質並びに、ブンビーについて何も描かれなかったのにも、かなり物足りなさがありました。

 来週からは「プリキュア5 GOGO」が始まります。実質的には第二部といったところです。五人のキャラについては、まだまだ描き切れていない部分も多いと思うので、ぜひともそのあたりを、より面白く描いてほしいものだと、期待しています。

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