「プリキュアSS」は満と薫の話の二話目になっていました。8月号冒頭の「ひまわり」のところが今ひとつ分からなかったのですが、どうやらこの話が前提になっているようです。編集上の都合とかあるのでしょうが、やはり発売順にあわせて作品を掲載してほしいと思いました。
話のほうは、ひまわりを育てる事を通じて、満・薫が「緑の郷」および咲・舞に対する親近感を得る、というものでした。また、漫画のほうは、基本的に薫が行動の主導権を握っている感じです。
これまで何度も書いたように、この「満・薫と咲・舞の間に友情が芽生える」という話は非常に面白く、アニメ・漫画とももっと話数を使ってほしかった、と思っています。それこそ、7月号が「初登場」なら8月号で「人間たちにプラスの感情を持つ」にし、増刊を二本立てにして前編が「咲・舞との友情芽生える」で後編が8月号に載った話、というくらいの量は使ってほしいものです。
もっとも、この増刊で上北さんは「アクビガール」と二本立てです。したがってそんな分量を描けるわけはありません。とはいえ、やはりこの満・薫の話数の少なさにはもったいなさを感じました。
「小川と愉快な斎藤たち」は相変らずこの作者ならではの独特の味があって楽しめました。最初の話を見た時は、小川さんが主役で、斎藤トリオはある程度まとめて扱うのかな、とも思いましたが、そちらのほうのキャラも上手く描いています。また、そちらに焦点をあてながらも、小川さんらしさも上手く出ていました。次回以降も楽しみです。
「私立ヤバスギ学園」は、冒頭の「ガラス製プール」に衝撃。このネタを見たのは、30年近く前に読んだ「けっこう仮面」以来でした。話のほうは毎度の事ですが、今回のやられ役には、エリートコースを歩んでいるのに、女子中学生相手にマジになって喧嘩するなよな、と強く思いました。
「地獄少女番外編」は地獄少女誕生秘話に。とりあえずあの行為で「罰」を受けるのは地獄少女でなくて生け贄をやった村長だと思うのですが。あと、今回の「頼み人」はいくらなんでも動機がひどすぎ。地獄少女も少しは仕事を選んでほしいものです。
「かみちゃまかりんchu」は話はともかく、最終決戦の「水上相撲」の描写が非常に印象に残りました。「はっけよい残った」の声とともに、いきなり「はたきこみ」に九条がいきます。おそらく、普通に相撲の資料写真を見て「よくある場面」を選んだ結果こうなったのでしょう。思わぬ所で、「今の相撲で、はたき・肩すかしが激増」というのを再認識させられてしまいました。
若手作家の読み切りでは、内容そのものより、ネタに「格差拡大モノ」が二つもあったのに驚きました。うち一つの「クリームソーダの夏」は、「グレかけた医者の息子と、女手一人で育てられ、学費の問題で進路をあきらめようとする少女」という題材。こちらは絵もかわいくて、話・キャラの作りもしっかりしており、興味深く読めました。
もう一つの「SHOCKINベイブ」は、父親が倒産して苦労している少女と超大金持ち少年のラブコメなのですが、頁の多くを、その彼の尋常成らざる金持ちぶりの描写に割いています。「セレブもの」というやつなのでしょうか。
家庭の貧しさを扱った漫画といえば「巨人の星」など、1970年代までは定番でしたが、その後は「一億総中流化」にあわせて、だんだんと題材にならなくなりました。それが今になって復活している、という事に現代の「格差社会」というものを改めて感じさせられました。
あと印象に残ったのはナフタレン水嶋さんの「キスして王子さま」。今回の特集に「目指せ!恋のプリンセス」というのがあり、その企画に入っているのですが、内容は「ハムスターに変えられた王女が出現。しかし、キスして元の姿に戻ったらその男をあっさり見捨てる」という四コマ。確かに「プリンセス」ではありますが・・・。相変らず不思議な感覚をしています。
あと、死んだ祖母の霊に恋愛の応援をしてもらう、という「わらって盆ジュール」は、読んでいてホッとさせられるいい話でした。