「トロピカルージュ」第34話

 冒頭が敵描写から始まっていました。
 しかも、その内容は、バトラーの「お説教」に嫌気がさしたエルダが「家出」をする、というものでした。
 そして、話のほうも、将来の夢について語り合うプリキュアと、エルダの家出が並行して描かれる、というこのシリーズならではの構成になっていました。

 エルダは「ずっと子どものままでいたい」という願望を持っています。
 また、プリキュア側は、涼村さんごとローラは明確な将来への目標があり、一之瀬みのりはそこそこ具体的な目標が、滝沢あすかはテニスに惹かれているが具体的なものはない、という感じでした。
 一方、夏海まなつは自分の「将来の夢」について、ローラにも語りません。
 そして最後に公開したのは「今、一番やりたいことをやる」という自身のポリシーそのままでした。
 過去シリーズでは、なんか義務みたいに「将来目指すものを決める」という展開がありました。
 その話を見たとき、「なんでこの年で、そこまでギチギチ決めなくてはならいないのか?」という強い違和感があったので、夏海まなつの回答は非常に好感が持てました。

 一方、今回の「主役」とも言うべきエルダですが、人間界でお菓子を食べたりして、「子ども」を満喫しています。
 そして、お菓子に喜びながら、「チョンギーレとヌメリーにも食べさせたい」と言っていました。
 このシリーズならではの、心温まる台詞でした。
 戦闘では、なぜかマジンガーZを意識した超ゼッタイニヤラネーダが出てきました。
 マジンガーZの本放送があったのは、筆者が幼稚園のときでした。
 それだけに、主要視聴層である「小さなお友達」の祖父世代を対象にしたネタなのか、などと思ってしまいました。
 そして、敗れて屋敷に戻ろうとします。すると、ヌメリーが出迎えて、「バトラーが…」というエルダに、こっそり貯めていた「箪笥やる気パワー」をわたし、これをバトラーに、と助けました。
 これも、このシリーズでしか描けない敵の間にある優しさだと思いました。見ていて心が温まりました。
 というわけで今回も、このシリーズの良さを堪能することができました。

 次回はハロウィン話です。イベントを楽しむ一方で、夏海まなつが、アクアポッドについて新たな事を行うような感じでした。
 どんな展開になるか、これまた楽しみです。